「……おぬしにその覚悟があるか?」
「かまわない。望みがあるのなら、俺はそれに賭けたい」
この場にいたマリアは自分でも理解できない衝動にみまわれていた
“横島を止めるべき”だという衝動に
レストラン魔鈴
店の閉店後、集まるメンバーが居た
唐巣神父 ピート タイガー 小笠原エミ そして机妖怪の愛子だった
話は愛子とピートの相談だった
「話というのは学校でのことなんです。」
「最近なんですが私たち妖怪に対する目が変わってきているんです。」
大霊症後世間の妖怪に対する迫害、排斥運動が確実に増えてきていた。
家族を亡くした遺族はもちろん、目の当たりにした人達は恐怖を持つようになってしまったのだ。
「クラスメートや親交が有る方は、まだ理解があるんですがそれ以外の方達は…」
「…学年が違う人達の目は厳しいわね」
「僕はまだGS免許が有りますし、大戦のメンバーに入っていますから良いんですが、愛子さんは…」
「私はどうしても机が目立つし、前科もちだからね」
過去の事とはいえ愛子が問題を起こしてしまったことも周囲から忌避される原因になっていた
「…最近では横島さんも学校には来ていません。正直彼さえ居てくれたら学校の中だけでも見る目が違ったと思います」
この言葉に唐巣はふと学校に通い始めた頃のピートを思い出す
いろいろ問題行動の目立つ横島だったが、出会った当日からピートをバンパイアハーフとしてではなく一個人として見ており
見た目を嫉んだりモテるのを羨ましげに見つめたりはするが、バンパイアハーフとして避けることはしなかった
唐巣はその点を大きく評価していた
実は唐巣はわざわざ横島のクラスに転入と言う形で学校に通えるよう手配していたのだった
妖怪を恐れない横島が居る事でピートの心の負担を減らすことになると思い
そしてすんなり学校に馴染んでしまうピートをみて判断は正しかったと思っている。
だからこそピートは横島に期待してしまうのであろう。
しかし横島君は…
「それで愛子さんの事なんですが、神父かエミさんのどちらかに保護妖怪の身元保証人になって頂きたいんです」
「それはかまわないけど、それだと根本的な解決にはならないワケ」
「…一度付いてしまった世間のイメージは理屈での払拭は難しいですね」
魔鈴も同じように問題の解決にならないこを指摘する
話し合いが続く中、唐巣はこの問題がやがて、人と人外の戦争に発展しないことを神に祈っていた
神界
ここに小竜姫ならびヒャクメは神界最高指導者直々に呼び出されていた。
「楽にしてくださって結構」
「「はっ」」
「さて今回来ていただいたのは、ヒャクメ君の報告書の件で確認事項が出ましたので、お呼びしました」
「報告書S12項とK3項によりますと、小竜姫は人間、横島忠夫のバンダナに竜気での祝福」
「ヒャクメは平安京にて延命処置のため横島忠夫の霊体に融合」
「間違いありませんね」
「「はっ、相違ございません」」
「しかし、あのと」
「小竜姫今は事実確認をしているだけですよ」
「…申し訳ございませんでした」
「説明が遅れましたが、我々がこの件で彼をどうこうする気は有りません。」
「ただ確認しなければならない事を確認しているだけです」
「次の件ですが…」
…初めは私たちが問題行動を起こしたかと思ったが、どちらかといえば人間・横島忠夫を気にしている
小竜姫とヒャクメは嫌な予感が頭を離れなかった。
魔界
こちらも魔界最高指導者が、魔界第二軍所属ワルキューレと魔界軍情報士官ジークフリートの二名も呼び出しを受けていた
「これから勅命をあたえる。…心して聞きや」
「「イエッサー」」
「…以上や、人員はまかせるが、べスパの嬢ちゃんは連れてってな」
神界&魔界
「「人間横島忠夫の監視を命じます」」