青春暗殺きっぷ 作:勘違い猫
例えば手元に100億円があったとして、自由に使えるならば、迷わず趣味に全て費やしますと自信をもって宣言することができるだろう。
趣味といっても、別段そこまで変わった趣味ではない。100億円使いきるかどうかもわからないが、たぶん無理だと思う。
100億円なんていう現実味のない設定がそもそも可笑しいのかもしれない。僕たち中学生のお小遣いなんてたかが知れている。一生かかってもこんな大金を持つことなんてないだろう。
話を戻すと、僕はこの賞金を手にすることができるかもしれないし、そのお金で趣味に没頭することができるかもしれない。そして、今まで続けてきたバイトをする必要もないし、節約して、コツコツお金を貯める必要もないわけだ。
そう、この椚ヶ丘中学校E組の生徒は誰もが100億円という大金を手にすることが出来るチャンスを持っている。
但し、目の前のうねうね動く化け物を暗殺しないといけないが。
話は5日前にさかのぼる。
僕、九十九草太(つくもそうた)は進学校椚ヶ丘中学校に通う中学三年生。しかも、成績優等生が集まるA組だ。いや、だったという方が正しいのかもしれない。
突然だが、僕は基地(きち)が好きだ。基地といっても子供の頃みんなだれしも作ったことがあるような、竹やその辺で拾った木を使った安っぽいものだ。軍隊の基地のようなものじゃない。
僕は秘密基地や地下倉庫、ツリーハウスや屋根裏部屋、そういったものにロマンを感じる。
なんか、わくわくしてくる。
そこでだ、元A組だった僕がなんで今E組にいるのかというと隠れてやっていたバイトが見つかってしまったからだ。
そもそもバイトといっても定食屋である家の手伝いをしていただけなんだ!
そう言えば聞こえはまだよく聞こえるが、しっかり時給720円で給料を貰っている。いや、お小遣いとしてこれも通ると思うが。
それだけじゃなかった。
僕は自分のユートピア(秘密基地)をつくるため、こっそり貯めたバイト代、そして時間を使った。
そう、テスト前という大事な、学生にとって最も大切な時間を僕は使ってしまった。
中学の問題だし、以外に範囲狭かったし大丈夫だろう。
この安易な考えはテスト返却時にズタズタのぼろぼろに壊された。
ノー勉という結果はオール赤点という事実となって返ってきた。(得意科目の数学は82点でした!イエーイ!)
勿論、学園側はこんな落ちこぼれをA組に置いておくはずがなく無断アルバイトと共に罰せられ、担任からE組落ちを通達された。
そう、僕は頂点からエンドのE組という地獄に落とされてしまったのだ。
◆
時は、修学旅行前にさかのぼる。
中間テストが終わり、ほっとしたのも束の間、赤点のオンパレードだった、僕、九十九草太(つくもそうた)は今担任に呼び出されている。
もちろん、テストのことについての話だと思った僕は身構えて話を待った。案の定、今回のテスト、そして無断アルバイトの件を持ち出され、E組落ちを宣告された。
明日にでも荷物をまとめて離れの校舎通いかと思ったが、以外にそうでもなかった。
この学園はそこまで鬼じゃなかったのである。いや、E組なんていうふざけた差別的学級があること時点で鬼畜なのかもしれないが。
まぁなんだかんだで、僕の転入は修学旅行の後になったのである。
担任の「A組としての最後の思い出づくりだな。」という発言とともに。
先生も考慮してくれたのか、僕のE組落ちは秘密にしてくれてたみたいで、特に不自由なく京都の修学旅行を満喫できた。
金閣寺も銀閣寺も見たし、特に心残りもない。強いていうなら銀閣寺が思いのほか銀色じゃなかった事ぐらいか。
あと、鈴虫寺でお守りも買った!
楽しい修学旅行だったが、ずっと引っ掛かっている事があった。
なぜ、E組落ちが引き延ばしになったのかということだった。
ただたんに行事が被ったからなのかもしれないが、修学旅行のあとの微妙な日数は何なんだろう。編入(この場合組変えかな)手続きにそこまで時間がかかると思わないけど。
まぁ、僕に最後の情けって感じなのかな?
そして僕はA組の教室に別れを告げた。
凄く、暗殺教室っぽくないですね!
原作キャラがでれば変わるかな?
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作者の力が足りなく伝わってないと思うので補足説明!
主人公が転入してくるのは、中間テストそして修学旅行が終わったあと。
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