暴物語   作:戦争中毒

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ほうきルーム

 

001

 

 

さて、放課後のIS学園。

一夏と忍野は教室で授業の復習をしていた。というのも放課後になり二年生と三年生も押しかけて通路を塞いでるため教室から出るに出られないのだ。ちなみに廊下を通ろうとした生徒もいたが諦めて他の道を通った。

 

「ああ、織斑くんと忍野くん。二人ともまだ教室にいたんですね。よかったです」

「「はい?」」

 

呼ばれて教科書から顔を上げると、山田先生が書類立束を抱えてっていた。

 

「えっとですね、お二人の寮の部屋が決まりました」

「「・・・え?」」

 

「俺達、確か一週間は自宅通学の筈ですけど?」

「リフォームは終わってませんよね?」

「そうなんですけど事情が事情なので一時的な処置として部屋割りを無理矢理変更したらしいんです」

 

IS学園は全寮制。そのため二人も寮生活になる筈だったのだがとある事情で一週間先になったのだ。

とある事情とは部屋のリフォームである。寮での生活は基本的に風呂は大浴場を使い洗濯は共同の洗濯室で洗う。しかし風呂も洗濯室も男である二人には使えない。時間交代での利用も考えられたがどうしても無理があるため部屋での風呂と洗濯をしてもらう事になった。

 

だが部屋の湯船は女子が使うサイズのため男には窮屈、しかも本来はない洗濯機を無理矢理設置するため洗濯機を視界に映しながら眠る圧迫感のある生活をおくる事になる。

 

それを日本政府が気遣い部屋のリフォームが行う事になった。具体的には湯船の大型化と部屋に洗濯場の増設だ。

優しいね、日本政府。

 

ところがその一週間の間、二人に何があるか分からないから寮に入れたらしい。曰わく、女性利権団体からの殺人予告があった。曰わく、遺伝子工学研究所から解剖と人体実験の依頼があった。そんな状況で自宅通学は危険過ぎるとなったのだろう。

 

「リフォームが終了次第そちらに移ってもらうので、しばらくは相部屋で我慢してください」

 

そう言って山田先生は2本の鍵を渡してきたが

 

「1025号」

「・・・寮監3号」

 

違う部屋、しかも忍野が受け取ったのは教員用の部屋だった

 

「「どうして違う部屋なんですか?」」

 

二人ともみたびハモって言った。普通なら女の部屋に男を入れないし生徒に寮監の部屋を与えない。

 

「空部屋は家具がなくてすぐに使えるのは二人部屋と予備の寮監室だけだったんです」

 

この寮は編入してくる生徒のため幾つかの空きがあるが、編入が決まってから使えるようにするため今は使えないらしい。寮監室も生徒が増えた場合の為。第二世代登場初期は各国から編入して来る生徒が増え、寮監一人では手が足りなくなったため作られたらしい。

 

「分かりました、それでは家に荷物を取り行きたいんですが・・・」

「なんだ、まだ教室にいたのか」

 

一夏がお願いをしようとしたところに千冬が入ってきた。

 

「お前達の荷物は手配してある。とりあえず着替えと携帯の充電器だけだが他に必要な物は明日取りに行ってこい」

 

そう言うとバッグを2つ投げてよこした。そして中身を確認してため息を吐いた。

 

「「千冬(姉ぇ)」」

「織斑先生だと何度いえ

「「これは夏服です」」

 

千冬が家から持ってきた着替えは夏服、しかもまだ4月上旬であるのにだ。

流石に夏服は早いよ千冬さん。

 

 

 

 

 

その後急いで冬服を持ってきてもらい今は寮に向かってる。忍野が千冬をからかって粛清されたのは割愛しよう。

そして1025号室、一夏が受け取った部屋だ。

 

 

 

 

 

 

002

 

 

 

~一夏サイド~

 

さて自分の部屋にきたが同室は女の子だ。どうしようか?

 

「んじゃ、俺は向こうなんでな。また明日な一夏」

「おう、明日なー」

 

そう言って自分の部屋に向かう忍野だがすぐに振り向いた。どうしたんだ?

 

「そうだそうだ、忘れるところだった。一夏、俺は同級生から性犯罪者や母親ができるのは勘弁だぞ」

「そんな事しねぇよ!思ってもしねぇよ!」

『安心せい、もしそのような事をしようとしたら腹に穴を開けてドーナツにしてやるわい』

「ドーナツ化現象!? 忍さんいくら何でも酷すぎでは!?」

 

さて、二人との会話である程度緊張がほぐれた俺は改めて部屋に入った。この時鍵が開いてた時点で気がついてればあんな事にならなかっただろうに・・・。

 

 

 

部屋に入るとまずキッチンが目にはいった。軽食を作るには十分な大きさでその横には冷蔵庫もついている。奥に進むと大きめのベッドが2つ並んでいた。しかしそれでもくつろぐ余裕がある部屋だ。女子校故にクローゼットも大きい、どれだけの服を収納できるのだろうか?

俺は荷物を床に置いてベッドに飛び込んだ。

 

「さすが国立の寮、いい布団だ」

『やっておることは子供じゃの』

「いいだろ別に、お前もやりたいのか?」

『やりたいかと聞かれればすごくやりたい』

すごくやりたいのか。忍だったら俺がやるより絵になりそうだな。

『しかしお前様は今すぐに部屋から出ねばならん』

「え?何でだよ、やっと落ち着けるのに」

『お前様は大事な事を忘れておる。部屋に入る時、鍵は掛かっておったか?』

「そういえば掛かってなかったな?」

『じゃろ?つまり同室の者が既に来ておるが姿が見えん。この部屋で隠れる場所は風呂しかなくおるのは当然「誰かいるのか?」・・・おなごじゃ』

 

時、既に遅し。

 

「ああ、同室になった者か。これから一年よろしくたのむぞ」

 

忍の言葉どうり風呂場から女子が出てきてた。

 

「こんな格好ですまないな。シャワーを使っていた。私は篠ノ乃・・・」

「・・・箒」

バスタオル一枚で出てきたのは再会を果たした幼なじみだった。

 

 

 

さて今俺は床に正座をしている。風呂から出てきた箒は木刀で攻撃、即座に俺は部屋から退室しその後着替え終わった箒の許可を得て再び入室。理由の説明をしたところだ。

 

「一時的になら仕方がないとはいえ千冬さんは何をやってるんだろうか」

 

箒は額に手をやり呆れるような言い方をしてるがなんだか笑ってるようにも見える。顔も若干赤いし、熱でもあるのか?

 

「では改めて、一週間だけだか同居人としてよろしく頼む」

 

しばらくして笑みを向けてそう言ってきた。その時の箒は、思わず見惚れてしまいそうな程のいい笑顔であった。

 

 

 

 

 

 

003

 

 

 

~忍野サイド~

 

一夏と別れた俺は自分の部屋に着いた。

部屋の中は普通だが寮監用であるためか大きな机が目を引く。下手な社長室の机より立派そうだ。

だが今はそんな事より、

 

「8つ目。これで全部かな?」

 

監視カメラと盗聴器の撤去作業である。

昼間ほほんさんに探りを入れられたため部屋の中にも命令した奴が何か仕掛けてるかと探してみたら、至る所からカメラやマイクが出てきた。風呂からも出てきた。覗き魔かよ。

 

とりあえずカメラには白黒の井戸の映像、マイクにはお経の音声を流しておこう。仕返しとしては優しいだろうか?

さて、今日は疲れたからもう寝よう。

 

 

その夜、女子の悲鳴がこだました事を次の日聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




原作を読んでいて思っていた編入組の部屋数の謎を勝手な解釈で解決しました。

リアルで忙しくなるので投稿のペースが落ちます。お気に入り登録された方には申し訳ありません。


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