暇だったので書きました!
お手柔らかにお願いします!!
「…ひっぐ、えっぐ」
「ん?」
その日、ぼくはいつものように学校への道を走っていく。ほんとうは走らなくてもぜんぜん大丈夫なんだけど、走りたいから走ってた。
いつもと変わらない景色、町並み、通る道、なに一つ変わらなくて。
でもその日は、一つ違ったことがあったんだ。
いつも通る公園に1人の女の子が公園の入り口のほうに背を向けしゃがんで泣いていた。
「どうしたんだろう?」
僕は足を止め、公園の中へ入っていく。
「ねーねー、どうしたの?」
「…ひっぐ、えっ?」
ぼくが話しかけるとその女の子は困ったような顔でこっちに顔を向けてくれた。女の子はオレンジのような色をしたみじかいかみをしていて、
女の子の目は少しはれていたけれど、それでもわかるくらい丸く大きな目をしていて、なんていうか、すいこまれるような感じだったんだ。
「どうしてこんなところで泣いてるのー?」
「…えっとね、いつもははかないけど今日、スカートはいてみたの。そしたら周りの男の子たちにばかにされちゃって。」
女の子はまだ少し泣きながらもぼくに泣いていたわけを話してくれたんだ。
でも、ぼくにはその女の子がいってることがよくわからなかった。
だって、女の子はしゃがんでいてもわかるくらいとってもスカートがにあっていたから。
だからぼくは女の子にこう言った。
「えー?ぼくはそのスカートすっごいにあってて、かわいいとおもうなー」
「え、本当に?」
「うん!きっと男の子たちも君がすっごいかわいいからてれちゃってつい、そんなこと言っちゃったんじゃないかなー?」
「そ、そうなのかな?」
「きっとそうだよ!だからもう泣かないで?」
「う、うん、えへへ、ありがとう」
そういって女の子はまだすこしはれていた目をしてぼくにえがおを見せてくれたんだ。
そのえがおがほんとうにまぶしくて、見ているぼくもしあわせな気持ちになれた。
それから少し話すと女の子はぼくとはちがう小学校だってことがわかった。
「あれ、今何時だろう?」
ぼくはそういって公園にあった時計を見てみた。いまは8時25分。朝の会まであと5分になっていた。
「あ!もうこんな時間だ!もういかないと!」
やだなー、ぜったい怒られちゃうなー。走って間に合うかなー。
「じゃあ、そろそろ学校にいこっか!」
「うん!」
さっきまで泣いていたとは思えないほど女の子は元気な返事をしてくれた。
ぼくたちは公園の出口まで来た。そこでぼくは大事なことを思い出した。
「あ!そういえば名前きいてなかった!ぼくの名前は、佐藤亮っていうんだ、漢字は…、よくわからないや。ねー、きみの名前を教えてもらってもいい?」
「うん!えっとね___」
「……う…………とう…………………佐藤!!」
バシッ!!
「うおぉお!?」
急に頭を何か板状のようなもので叩かれた俺は驚きのあまりとても情けない叫び声をあげながら椅子から立ち上がってしまった。
「なにぼーっとしてるんだ、授業中なんだから集中しろ」
立ち上がった俺の前には片手に今さっき俺の頭を叩いたのであろう教科書を持ちながら呆れた声で俺に注意する先生がいた。
「うぇ、あ、すいません…」
素直に謝り俺は席につく、周りではクラスのみんながクスクスと小さく笑っていた。
『うわー、やらかしたなー。』
冷静に思い返すと恥ずかしい。なんだよ叩かれてうおぉお!って…。
盛大にやらかした授業が終わり、現在は昼休みとなった。
『それにしても、あれから6年か』
季節は春。俺、佐藤亮は、高校2年生となった。身長は平均、顔も別にイケメンってわけでもないし、そこまで悪いわけでもないとは思いたい。成績は…まあ、ぼちぼちだ。運動は人並みより、ちょいできると思ってる。彼女はいない、ていうかいたことがない。そもそもこんななんも特徴がない奴と付き合おうなんて物好きもいないだろう。
俺は6年前、つまり小学5年生のとき、ある女の子とであった。どんな容姿だったかはあまりよく覚えてない。ただそれでもしっかり覚えているのは、あの子の吸い込まれるような大きな瞳と、笑顔が眩しかったということだけだった。
別れ際に名前を聞いたはずだったんだが、なぜかおもいだせない。いつも名前のとこを思い出そうとするとそこだけ雲がかかったようにもやもやとしてて思い出せないのだ。大事なことだった筈だったのに。
「おい佐藤、まーた、何か考え事してたのか?」
「…チッ」
「ちょっとおおおお!せっかく友達が話しかけたんだからもうちょっとないのかよ!?なんだよ『…チッ』だけって!言葉のキャッチボールをしようよ!」
「相変わらずお前は元気だな、山田。」
この言葉の端々に『!』が多いやつの名前は山田。それ以外の何者でもないのだ。
「ちょっとまてい!僕の名前は高橋だよ!高橋英作!誰だよ山田って!?」
「あれ、わりぃ、ミスった」
まあ、そうなのだ。こいつの名前は高橋英作。いつの時代の人だよって感じだ。まあとりあえずそれ以外の何者でもない。
「なんでだよ!?もっと色々説明あるでしょ!」
なんでこいつは心の声にまで突っ込んでくるんだ。まあ仕方ない。こいつと俺は中学からの付き合いで、まあ腐れ縁みたいなものだ。特徴はまあなんて言うかそのお世辞にも似合ってるとは言えない赤みのかかった茶髪。本人はこれでモテるとか言ってたけど、別段これによってこいつが女子からの人気が上がったとかはない。
「で?どうしたんだ佐藤。先生に教科書で頭叩かれて『うっほい!』なんて叫ぶなんて」
「勝手に記憶を捏造するな!俺はそんな情けない叫び方した覚えはないぞ。」
「まあなんだっていいけどさ。どうしたんだよ?寝ていたわけじゃないんだろ?」
「……お前にはいわない。」
「なんでさ」
「なんとなく」
「えぇぇ」
「まあいいだろ。さ、ちゃっちゃと昼飯にしようぜ、昼休み終わっちまうぜ?」
小学生の時に出会った女の子のこと考えてたなんていったらまたバカにされそうだ。
「まあ、そうだね」
それから俺は高橋と昼飯を食べたあと適当に駄弁って昼休みを潰した。
放課後、俺は親父に頼まれた買い物のため秋葉原に来ていた。俺の親父の趣味はパソコンを作ること。俺には詳しくはわからないが、親父曰く自分で作る方が本当に欲しい機能を揃えられ、安く上がるらしい。そのパソコン作りに必要な部品を俺は親父に頼まれ、俺はそういう専門店が多くある秋葉原に来ていた。
ちなみに俺の通ってる高校は上野の方なのだが、家は秋葉原の方にあるのだだから秋葉原は俺の通学路でもある。
一通り買い物を終え、俺は缶コーヒーを買い、近くの公園で近くの公園で桜の咲く木の下のベンチに座り一息ついていた。現在の時刻は午後6時。もうこの時間だと、遊んでる子どもは1人もおらず、公園の中は閑散としていた。
「そういえば、この公園ってたしか…」
そうだ、この公園は俺があの女の子と初めて出会った公園だ。もっとも、それ以降会う事はなかったのだが。
「まあ、今更あの子の名前を思い出したところでな。」
俺は残った少ない缶コーヒーを一気に飲み干し空き缶を出口近くの空き缶用ゴミ箱に投げた。…が、入らなかった。
「はぁ、全く。」
俺はゴミ箱から外れて公園の外まで出てしまった缶を拾おうと公園にでる。そして、缶を拾おうとしたその時…
「かよちん、はやく〜!おいてっちゃうよー!」
ドクンッ、鼓動がなった。俺にはこの声に聞き覚えがあった…。それがいつだったかはすぐにはおもいだせない。そして…
「うわぁ!ぶつかる〜!」
「げっ!」
ドンッ!!
「にゃあ!」
「いってっ!」
走りながら角を曲がってきた女の子と俺は思いっきりぶつかってしまった。
彼女も走ってきたせいで勢いを殺せず、俺も缶を拾ってるところだったので反応しきれなかった。ぶつかった時に変な叫び声が彼女からした気がしたが、まあ気のせいだろう。
「うーん、いたたー、あ!ご、ごめんなさい!急にぶつかっちゃって!」
「あ、いや、大丈夫だ。大した怪我もない、それよりそっちの怪我は?」
そういって俺は謝っている彼女に目を向けた。そして…驚いた…。
「………えっ……」
彼女は…似ていた…。俺の記憶にある女の子に…。オレンジ色のかかった短いここからでもわかるほどさらさらとした髪、そして大きな瞳、全てがそっくりなような気がした。しかし、俺の記憶はやはり曖昧で彼女をあの女の子だと特定することはできなかった。
『気のせい…だよな…。』
「えーっと、うん!大丈夫だにゃ!」
「に、にゃあ?」
こっちは気のせいじゃなかった!なんでこの子は語尾ににゃあなんてつけてるんだ?ボケなのか?突っ込んで欲しいのか?
この出会いによって、俺の中での止まっていた何かが、動き始めた気がした…。
第一話なんで主人公の紹介とかいろいろで長くなってしまいました。これが普通の文字数なのかな?
これからよろしくお願いします!
凛ちゃんまじえんじぇー!