ラブライブ! 〜小さなシグナル〜   作:庵道奈津

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どうも!いやー、言葉で表現するのって難しいですね!


スクールアイドル

「ふーっ、間に合ったか。」

 

あのあと俺は家をでてから軽く走りライブ中継の10分前にUTX学院の前にあるライブモニターの元へと到着した。

 

もう最近運動をしてないせいか少し息があがっている自分に、少し情けなさを覚える。

 

本当に学校なんだな、ここ。見た限りじゃただのビルにしか見えないぞ。

 

「それにしても、すげえ人だな。」

 

俺が到着した時にはすでに大きな人集りとなっていた。外でこれなのだから学院内はもっと大変なことになっているはずだ。

俺はこの人数をみて改めてこれから見るスクールアイドルがどれだけ人気なのかというものを思い知らされた。

 

 

 

 

「……ちっ…、大分出遅れたわね…。」

 

ふと、俺の横で悔しそうに誰かがつぶやいた。

 

 

声のした方へ目を向ける、するとそこには…

 

 

サングラスにマスクをして膝まであるロングコートを着た、俺より20センチほど背の低い、ツインテールの女の子(仮)がいた…。ていうか不審者だろこいつ…。

 

 

 

「…なに?なんか用?」

 

やっべジロジロ見過ぎたか!

この不審者は怒った様な声で俺に訊いてくる。

いや確かにジロジロ見てたこっちも悪いけど、こんな格好のやつがいたら誰だってみちゃうだろ!

 

「い、いや、別になにも…。」

 

「ならジロジロ見んな!変態!」

 

くっ、こいつ…。生意気な…。

なんで俺が二日も連続して『変態』なんて言われなきゃいけないんだ……、いやまあ昨日は俺が悪いけどさ。

 

 

 

腹がたった俺はこのチビ不審者に言い返す。

 

「はあ!?お前な!一回鏡見てみろよ!お前の格好のがよっぽど変態だからな!?」

 

「はあ!この完璧な『変装』が『変態』ですって!?撤回しなさいよ!」

 

「『変装』だあ?逆に目立ってるっつーの!」

 

「うっさいわねぇ!あんたには関係ないでしょ!!」

 

 

 

『変態』のレッテルをかけ、俺とチビ不審者のお互い譲らない言い争いを続けていると………、

 

 

 

 

 

 

『うおおおおぉぉぉぉ!!!!!』

 

 

突如、地響きとも言えるような歓声があがった。

 

「ちっ、こんなことしてる場合じゃないわね」

 

そういってチビ不審者は見やすい位置にいくためなのかこの人混みの中へと突撃していった。

 

 

「なんだったんだよあいつは…、ってこれじゃ俺も見えにくいな。」

 

 

俺もあのチビほどではないが、少しモニターが見えにくい。

 

せっかくなので俺も人集りの中へと突撃していった。

 

 

「ちょ〜っとすいませんよっと。」

 

なんとか人混みをかき分けモニターが見える位置へと移動し、モニターに目を向ける。

 

 

 

 

そこには3人の少女が映っていた。

 

 

 

右側にいるの、は簡単にいってしまえばクールビューティーという表現がよく似合うだろう。細く少し釣り上がった目で整った顔をした黒髪のロングヘアー。

…なんというか…、ヒール履いた足で踏まれてみたい…。

 

左側は1人目と違いおっとり系のお嬢様といった感じのまたまた美少女で茶髪のふわふわっとしたロングヘアーだった。

そして見た感じ東條さんほどではないにしろ、胸が大きい。やっぱ巨乳には目がいっちゃうよね!

 

 

 

 

 

だが、もう残りの1人は他の2人とは何か違った…。

 

見た目はショートヘアーでおでこを出していて、確かに美少女ではあるのだが別にそこまでなにかがおかしいとかそういうのはない。

 

 

 

 

 

 

違ったのは彼女が出すオーラだ。

 

 

 

圧倒的な存在感。自信に満ち溢れた表情。恐らくこのグループのリーダーなのだろう。

一目見ただけでわかってしまうくらい彼女には何か惹きつけられるものがあった。

 

 

 

 

 

モニターの左下には『A-RISE』と表示されている。

 

「あ…らいず……、アライズか…。」

 

きっと彼女達のグループ名なのだろう。

 

 

 

 

もうそろそろ始まるのか、ステージが静寂に包まれると同時にこの人集りもさっきまでとは嘘のように静まり返った。

 

 

 

 

 

そして、彼女達のステージが、始まった…。

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜

 

 

 

 

 

『うおぉぉぉおおおおお!!!』

 

 

 

 

「これは…、ハンパないな…。」

 

今、彼女達の今日のセットリストの1曲目が終わった。

 

 

 

 

率直な感想、すごかった。

 

こんな感想しか言えないが、本当にすごかったのだ。こんなの普通のアイドルと変わらない、いや、もしかしたらその上をいってるかも知れない。

激しいが、ところどころキレのあるダンス、そしてそんなダンスをしているのに、乱れない、歌声と笑顔。

 

一体どれだけの練習を積めばここまでできるようになるのだろうか。

 

 

 

 

 

『時間は……、くっ、8時か…。』

 

鳥肌は収まらないが、HR開始まで30分を切っていた。

そろそろ学校へと向かわなければならない。

 

 

仕方ないので俺はもっと見ていたい気持ちをぐっと堪え、踵を返し、その場から離れようとした。

 

そこに…。

 

 

 

 

 

 

「かよちん!もうはじまってるにゃ!」

 

「ふえぇぇ、凛ちゃん早いよぅ。」

 

 

 

ドクンッ!!

 

 

 

鼓動がなる。

 

 

 

ああ、聞いたことのある声だ。

 

 

そう、そこにいたのは一昨日出会った猫語の少女と、その友達だった…。

 

 




感想を下さった本当にありがとうございます!

もうそろそろ凛ちゃんとの本格的な絡みが描けそうです!
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