今代の三条小鍛冶宗近、参る   作:うすらい

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隊長を鯰尾にして、4-4レベリングをしてた際に石切パッパが本丸に来ました

金玉製造とか、本当にありがとう。鯰尾

そんなわけで、今回はパッパが登場します
チョイ役ですが


演練Ⅰ

 「よっ、お師匠様。久しぶり過ぎて、驚いたか?」

 

 

 三月は鍛冶場の床に座り込みながら、苦々しげに目の前の白尽くめの青年を睨んだ。

 白の戦装束と相成り、触れれば儚く消えてしまう様な整った容姿を持つ青年――……鶴丸国永は、驚きのあまり呆けた三月を見て、カラカラと笑った。

 

 

 「……少し見ぬ合間に、とんだ悪戯小僧となったな。鶴よ」

 

 

 「お師匠様も、知らないうちに随分可愛らしくなったじゃねぇか。こりゃあ、驚きだぜ」

 

 

 「それは良かった……。して、鶴や」

 

 

 「何だい?」

 

 

 三月は、目線を合わせる為に屈んだ鶴丸の腕を掴んだ。

 そして般若を思わせる気迫で、鶴丸に迫った。

 

 

 

 「腰が抜けたのだが、どうしてくれる?」

 

 

 

 

~・~・~・~・

 

 

 

 

 「……こいつは驚いたぜ」

 

 

 鶴丸は畑の土を耕しながら、ポツリと呟いた。

 戦装束ではなく、白い袴を着て土いじりをする姿はどこか違和感を感じた。

 存外に心根が素直に鶴丸は、三月の腰を抜かした罰としてさせられている畑仕事を、しっかりと熟していた

 

 

 刀が土弄り……と不満げに呟いて、鍬を振り上げた。

 刀を振るい、戦うには不安になるくらい細い腕だが、仮にも刀剣男士だ。危なげなく、作業を進めていった。

 

 

 

 「おや。真面目にやっている様だね。関心関心」

 

 

 「石切丸か」

 

 

 鶴丸は手を休め、自分の様子を見に来た萌葱色の袴を着た、優しい雰囲気の漂う青年を見た。

 石切丸と呼ばれた青年は柔らかな笑みを浮かべ、鶴丸に竹筒を差し出した。

 鶴丸は差し出された竹筒を見て、自分が喉が渇いていることに初めて気がついた。

 

 

 「肉の体は驚きがいっぱいだな。刀の時には、喉の渇きなんか感じなかったぜ」

 

 

 「そうだね。私も、本丸(ここ)に来たときから、驚かされっぱなしだよ」

 

 

 「そりゃあいい。退屈しなさそうだ」

 

 

 鶴丸は竹筒に残っていた水を全て飲み干し、作業に戻った。

 石切丸は鶴丸の真面目な様子を見て、心配しなくても良さそうだと判断し、本丸に戻った。

 

 

 

 春先となり、暖かな日が増えた本丸には、現在十口の刀剣男士がいる。

 そして、十口の顕現が確認された本丸には、演練への参加義務が課せられる。

 

 本日、三月の本丸に政府から“霊装”が届いた。

 

 

 

 

~・~・~・~・

 

 

 

 

 自分はあまり派手な服は好まない。

 三月はそう思いながら、政府からのメールに頭を悩ませていた。

 メールに書かれている内容は、演練への参加義務。だが、三月の悩みの原因はそこではない。

 

 

 演練へ参加する際に着用を義務付けられる、“霊装”の華やかさに三月は気が引けていた。

 “霊装”とは、政府から支給される、審神者の霊力や神気を最高潮に保ってくれるという優れたものだ。

 そして、それは服として身に着けるものだ。もちろん、人によって霊力が異なるように、デザインが変わる。地味なものがある様に、派手なものがあるということだ。

 

 

 「なんというか……鶴が喜びそうなものであるな」

 

 

 肌襦袢に白衣、そして緋袴と三日月の鎧下に似たインナー。そこまでは良かったのだが、千早の代わりなのか、体を冷やさぬ様にという心遣いかは図りかねるが、羽織が鶴丸の戦装束のものにそっくりであった。

 もっとも鶴丸のものとは違い、ポンチョの様な形なのだが。

 

 

 「主さーん。お茶が入りましたよ」

 

 

 「ああ。ありがとう、堀川」

 

 

 「いいえー」

 

 

 嫁いできた嫁の如く、甲斐甲斐しく皆の世話を焼くのは、山姥切の兄弟刀である堀川国広だ。

 もともと世話焼き体質なのか、進んで家事手伝いをしてくれる堀川を三月はいたく気に入っていた。

 

 

 「それ、政府から送られてきたものですよね。服ですか?」

 

 

 「まぁ・・・・・・一応、そうだな」

 

 

 「綺麗な布ですね!」

 

 

 無邪気に霊装を観察する国広に、幾分ましな精神状態になった三月は翌日の演練に参加する為に、端末を起動した。

 二ヶ月前には、文字を打つことすら危うげであったが、慣れというものは偉大で、端末をすっかりと使いこなしていた。

 

 

 「演練……ってなんですか?」

 

 

 霊装の観察に飽きたのか、堀川は三月の後ろから、端末を覗き込んでいた。

 

 

 「合戦とは違い、審神者同士で行う訓練みたいなもの・・・・・・らしいな。相手の審神者の部隊と戦って、経験を積むことができるそうだ」

 

 

 

 「へぇ~。すごいですね!」

 

 

 「確かに、これなら破壊の不安がないから、安心して練度を高められるな」

 

 

 えへへと笑う堀川の頭を、三月は柔らかな笑顔を浮かべながら、撫でた。

 その様子はさながら孫を甘やかす祖父といったもので、穏やかな空気が流れていた。

 

 

 

 「それで、誰を連れて行くんですか?」

 

 

 「ふむ……悩みどころだな。一番隊でもいいんだが、敢えて練度が低めな五虎退や鶴丸でもいいが……」

 

 

 三月は呟きながら、長考の姿勢をとった。

 一度陥ったら、最低でも一時間はこの状態だ。

 

 堀川は何時の間にか飲み干されていた湯飲みを片付けた。

 

 

 

 「それじゃあ、僕は戻りますね」

 

 

 堀川は恐らく聞こえていないだろうが、律儀に三月に声を掛けていってから、退室した。

 

 

 

 

~・~・~・~・

 

 

 

 

 「さて、聞いてくれるか?」

 

 

 最初の頃に比べれば、刀剣男士も増えて賑やかになった昼時の居間に、三月の声が通る。

 三月は自分に注目が集まったことを確認してから、穏やかにしゃべり始めた。

 

 

 「今朝、政府から演練への参加の沙汰が下った。よって、明日から我が本丸も円連に参加することとなった。」

 

 

 「ととさま。えんれんってなんですか?」

 

 

 今剣は可愛らしく小首をかしげ、三月に尋ねた。

 同じく短刀である、薬研、五虎退、小夜も分からなかったのか、今剣に同意する様にしきり頷いた。

 

 

 「簡単に言えば、訓練だな。合戦の相手が刀剣男士に変わっただけだ」

 

 

 「ほう……それは面白そうだ。して、父上、誰も出陣させるおつもりで?」

 

 

 「それなりに悩んで決めたから、心して戦ってくれよ?

  まず、隊長には山姥切、その次には薬研、今剣、三日月、石切丸、そして堀川だ。何か異論のある者は?」

 

 

 三月はそう言い、全員の顔を見渡した。

 第一部隊の固定メンバーと第二部隊では、練度にそれなりの開きがあり、特に異論がある者はいなかった。

 

 隊長に指名された山姥切も、『あんたが言うなら・・・・・・』と意外にも若干嬉しそうである。

 

 

 「良い様だな。では、明日の昼ごろに開始するから、十時ごろ出発する。それまで、各自準備を整えておくように」

 

 

 三月はそう言い、居間を出て行った。

 

 

 

 残された刀剣男士ーー三日月宗近、今剣、石切丸、鶴丸国永、山姥切国広、堀川国広、薬研藤四郎、五虎退、小夜左文字は全員、好戦的な笑みを浮かべた。

 

 ある者は主の為に刀を振るうことへ、ある者は選ばれた者を蹴落とすことへ。

 

 

 それぞれの思いが交錯する演練まで、後二十四時間……




1-4にダンゴムシマークがついたせいで、レベリングが中々上手くいかないぃ……
しかも、2-1にもついたかかなりやり辛いぃ……


一話に収めようとしましたが、かなりの字数になりそうだったので諦めました

次回はショタ祭りじゃぁぁあぁぁああぁぁぁ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
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