今代の三条小鍛冶宗近、参る   作:うすらい

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お、御手杵ぇぇぇぇ

槍が揃いました


糸は縁を結び

 その瞳は何処までも澄んでいて、汚れを映さぬものだった。

 興奮で赤くなった頬と、期待に満ちたその笑顔は愛らしく、ぶつかられたことなど忘れていた。

 

 

 小さな審神者が小さい、桜色の唇で言葉を紡いだ。

 

 

 『あなたの名前は何ですか?』と

 

 

 

 

〜・〜・〜・〜・

 

 

 

 

 

 三月は落ち着いた様子で茶を啜り、和かに笑った。

 ソワソワと落ち着かない様子で三月を見ている少年は、歌仙に雅じゃないと窘められていた。

 

 その様子を見て、クスリとジャックと三月は笑った。

 

 

 「私は三条三月。審神者になってから、まだ3ヶ月ほどだな。お主らは?」

 

 

 年上の余裕と言うのが相応しい笑みで、三月は自己紹介を促した。

 驚いた表情の青年は打って変わり、好戦的な笑みを浮かべた。

 

 

 「俺はジャックリーンってあだ名だが、女の名前だろ? それ。だから、ジャックって呼んでくれ」

 

 

 「刀剣のいる前で真名は明かせぬか?」

 

 

 「悪いが、自分の真名を知らなくてな。勘弁してくれよ、三日月」

 

 

 降参だ、と両手の掌をヒラヒラと振ったジャックに、三日月ははっはっはっと朗らかに笑った。

 見た目は涼やかな美貌をたたえ、数多の人間を狂わす美しさを持つのだが、笑う姿は好々爺そのものだ。

 自らをじじいというのだから、それなりの狡猾さも併せ持つのだが、それでもおじいちゃんという愛称をつけられるのは偏に生まれ持った人柄だろう。

 

 

 「して、お前は? 童や」

 

 

 「え! えっと……雪海といいます。雪の海と書いて、雪海です」

 

 

 「ほう……中々良い名だな。良い響きだ、似合っておる」

 

 

 「えへへ。実はジャックがつけてくれたんですよ」

 

 

 照れて笑う雪海の頭を、三月は柔らかく撫でた。

 絹みたいな触り心地は癖になりそうなほどであった。

 

 

 

 

 ジャックは二人の微笑ましい光景を見ながら、初めて三月と対峙した時のことを思い出した。

 

 

 『どうして生きている?』

 

 そう、強く問われている気がした。

 黒曜石の様な瞳の奥に、困惑と安堵が見て取れた。

 そこまで俺は誰かに似て入るだろうか……二人ほど思いつくが、接点があるとは思えない。

 

 他人の空似というやつかもしれない。

 だが、どうして三月は俺を見て安堵したのだろうか。

 そして、何故俺は三月に懐かしさを覚えていたのだろうか。

 

 

 ……情報が足りない。無いと言っても、過言ではない。

 

 だが、あの時誰にも分からないぐらいに小さく呟いたあの言葉……

 あいつの名前を知っているのは、世界で俺だけだ。

 俺の知らない所で消えた、馬鹿野郎の名前だ。

 

 

 

 悪い奴ではないことは確かだ。

 だが、分からないことが多すぎる。……一回、あいつに素性を聞いてみるか。

 高くつくが、別に構わない。使われずに仕舞われた給料が腐るほどあるからか、金は大丈夫だ。

 

 

 三条三月が信用に足る人物か否か、調べるだけだ。




伏線の張り方を教えて欲しいこの頃です

初めて一ヶ月ほどですが、先日阿津賀志山を踏破出来ました
一回でクリアしたよ!
道中、カカカとすごくカカカしてカカみを感じるカカカ山だったな!
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