ポケットモンスター陰/陽 〜ポケットモンスターが幻想入り〜 作:Mr.Pooh
では本編どうぞ。
視点:霊夢
「どうしてくれんのよ・・・。」
「・・・ごめん霊夢・・・。」
お判りだろうが、魔理沙が衝突した衝撃で神社は破壊された。縁側の奥にぽっかりと穴が開いている。縁側に座っているだけで後ろの穴から流れる風で少しだけ肌寒い。
いつの間にか、あのネズミも姿を消していた。
「・・・何であんなに必死になって追いかけてたのよ。」
「何か、私に合ってる気がしてさ。」
「合ってる?ペットにでもするつもりなの?私にはそうは見えなかったけど。」
「ペット・・・まぁ、確かにそうかもな。」
「・・・?」
「お前・・・もしかして今朝から起こってる異変知らないのか?朝から大騒ぎだったんだぜ?」
「異変?なんで私の所に解決依頼が来てないのよ?」
「そこなんだよな・・・。誰か里の人が霊夢に依頼しに行ってもおかしくないんだがなぁ。」
「魔理沙はどうやってこの一件を知ったの?」
「言っただろ人里で大騒ぎになってるって。その騒ぎを嗅ぎつけたんだぜ。」
「あなたらしいわね・・・。それで?また紫がなにかやらかしたわけ?」
「それがよぉ霊夢。冬眠する時期でもないのに今朝から全然姿を見せないんだってさ。よく顔出す白玉楼にも今日は行ってないっていう話だ。」
「そんなのよくあることじゃないの。・・・まぁ、異変が起こってるっていう話だからどうせ裏があるんでしょうけど。それより異変よ。その今朝から起こってる異変について聞かせて貰おうじゃない。」
「おぉ、それでこそ博麗の巫女だぜ!まず話は今朝まで遡るんだが・・・。」
まず話は今朝まで遡るんだが、ようやく空が明るみがかった頃、阿求がたまたま早くに目が覚めて人里を散歩していたそうなんだ。その道中、阿求はおぼつかない光の中で何か動いているのを見つけた。見た所妖精よりも小さかったらしく、阿求は竹林かどこかから動物が迷い込んできたと思った。近付いて見てみると、果たしてそれは四つ足の動物だった。でも何年も幻想郷を見てきた阿求でさえ、その動物には見覚えがなかったそうだ。しかもそいつは左前足に怪我を負っていて、何とか歩いている状態だった。見かねた阿求はすぐにそいつを連れて帰って手当てした。ラッキーなことに、そいつには幻想郷に普通にいる動物と同じ薬が効いたし、リンゴとかナシとかの果物を普通に食べたからあっという間に元気になった。ついでに家の文献でその動物についての情報がないか探したそうだが、全く見つからなかったらしい。空が明るくなってから、阿求は慧音の所へそいつを連れて行ったけど、半獣の慧音でもそいつの正体は分からなかった。ついにどうしようもなくなった阿求はそいつが外来の動物であると予想して、そいつが載っているような外来の図鑑が必要になった訳だ。そうして色んな場所を阿求が巡ってるうち、その外来動物の話が広まったんだ。
「・・・ふぅん。外来の動物、ね。もしかして、さっきの動物はそいつなの?」
「いや、格好も全然違う全く別の動物だぜ。でもあいつも外界出身なのは間違いないな。」
「・・・なるほど。こっちに来た外界の動物は、それらの動物だけじゃないことが容易に想像つくわね。」
「話が早くて助かるぜ。それで・・・あっ!?おい霊夢!横!お前の隣!」
「へっ?」
私の隣の縁側では、いつの間にかあの黄色いネズミが日光浴に興じていた。
「・・・さっきの動物じゃない。また来てくれt」
「ちぇりゃああああああああ!!」
魔理沙は私が言い終わる前に動き出していた。
「今度は逃さないぜ!絶対捕まえてやる!」
「まだやる気なのアンタ!?また神社壊したらどうしてくれんのよ!」
「こいつを捕まえるまで止めるわけにはいかないんだぜ!」
「異変については!?まだ全然分かんないんだけど!?」
「あぁそうだ霊夢!香霖堂へ行ってくれ!霖之助なら大体分かるはずだ!」
「えぇ!?なんでそこで香霖堂が出てくるのよ!?」
「行けば分かるハズだぜ!それじゃあな霊夢!健闘を祈る!」
「ちょっと!丸投げ!?魔理沙!魔理沙ってば!」
私の全力を振り絞った叫びは、既に彼方にある魔理沙の影と共に虚空に消えた。
魔理沙の語りはもう少し何とかならなかったのだろうか・・・。
霊夢達がポケモンを持つにはまだ少々時間が掛かりそうです。
では。