ポケットモンスター陰/陽 〜ポケットモンスターが幻想入り〜   作:Mr.Pooh

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推薦の効果って凄いっすな・・・。

一日600UAとか、未だに信じられません。いやはや、沢山の方が僕のSSを読んで下さいまして、嬉しい限りです。

推薦文を書いて下さったN.S様にはこの場を借りてもう一度感謝申し上げます。

さて、今回は灼熱地獄で一回丸々バトルです。では、本編どうぞ。





第二一話 灼熱弾幕ごっこ

視点:霊夢

 

No.494 ビクティニ しょうりポケモン

エスパー・ほのおタイプ

高さ0.4m 重さ4.0kg

勝利をもたらすと伝われるポケモン。ビクティニを連れたトレーナーはいかなる勝負にも勝てると言われる。

 

「・・・嘘でしょ?」

 

目の前には、額に橙色のV字が目立つが、フォッコと身体の大きさが大して変わらないようなポケモン。

 

こいつが今回の騒動の原因?

 

「油断しないで霊夢。コイツすっごい強いよ。」

 

隣の鴉が珍しく釘を刺した。

 

いつもならお前だけには言われたくないと言ってる所だが、今ばっかりはその言葉に重みを感じる。

 

こいつは──空は相当このポケモンに手こずっているのだろう。

 

四方八方、どの方向を向いても火の海、灼熱地獄。

 

流石は元々地獄、それも責め具だった場所。ここにいるだけで生きた心地がしない。

 

目立つ足場は天井から吊り下げられた金網だけ。それ以外はひたすら炎が紅蓮を放っている。

 

しかもこの火力だ。とてもご隠居とは思えない・・・いや、恐らく現役時代以上の業火。この火炎が旧地獄周辺の猛暑を生み出しているのだろう。

 

そして、その火炎の原因となっているのがこの小さいポケモン、ビクティニと言うことか。

 

そいつは今、襲うも暴れるも無く私達の目の前でフワフワ浮きながらこちらを見ている。どこからでもかかって来い的な、余裕のある佇まいだ。

 

一方の私も、向かい合って同じように浮いている。この灼熱地獄の管理を任され、ビクティニの処理も一任されていたさとりのペット、空も隣で静止中だ。

 

しかしまぁ・・・俄かに信じ難い。ずっとこいつの相手をしていた空が言うんだから間違い無いとは思うのだが・・・。

 

そう言えば、周りを見ても空のポケモンが出ていない。今はボールの中か?

 

「あんたのポケモンは?」

 

「へ?今私はポケモン持ってないよ?」

 

「・・・はっ!?」

 

「? どうかしたの霊夢?」

 

「・・・いや、何でもないわ。」こいつ最初からポケモン持ってなかったのか・・・。

 

「つまりそれって弾幕で対抗してるってことよね?」

 

「そう。そうなんだけど・・・。」

 

「だったら話は早いわ。とっとと片付けるわよ!」

 

「あっ、ちょっと待って・・・。」

 

空が弾幕ごっこでやり合ってたなら、私もそうすることにしよう。ルールは曖昧になりそうだが、大した問題じゃない。

 

「さぁ、そこのポケモン!かかって来なさい!」

 

「ティニー!」

 

ビクティニは私の一声で、一気に私と距離を取った。同時に、額のV字を光らせる。

 

「霊夢、あのね・・・。」

 

「ほーう?相手もやる気満々ね。じゃあこっちも、ぼちぼちやりましょうかね!」

 

久々に触る弾幕用のお札を構えて、こっちも準備は万端だ。

 

だが空は何故かオロオロしている・・・何してるんだ?

 

「ティーッ!」

 

ビクティニが攻撃を開始した。V字から無数の炎の弾幕が放たれ、高速でこっちに向かってくる。

 

私にはしっかり弾幕になってるのが意外だった。この二日で技が適応して変化したのか、元々そんな技なのか。

 

どうにしろ、元々弾幕では無かったものを避けるのは屁の河童だ。

 

弾数もあまり多くなかったので大きく旋回して弾幕自体の回避もできたが、私はあえて火炎の中に突入した。

 

直線状に進む弾を、上下左右に動きながら前進してグレイズ。したのだが・・・。

 

「うおっ、熱っつ!」

 

弾が本物の炎だった。掠っただけで肌は若干焼けるわ、服に燃え移るわで大変なことになった。

 

弾幕は難無く抜けたが、チリ火を揉み消すのに手間取り、すぐさま第二波が飛んで来る。

 

「ティティー!」

 

ビクティニは挑発のつもりか、空中を移動しながらこちらに向かって吠えた。

 

「こりゃもう少し本腰入れて避けなきゃ駄目か・・・。」

 

もう一度お札を構え直して弾幕に突入。今度は真っ直ぐじゃ無く、ビクティニに接近するように。

 

一度炎が燃え移る危険性が分かれば、防止は簡単。全く当たらなければ良い話だ。

 

抜けたか抜けないかの所で、ようやく私は弾幕の第一波、便利なホーミング付きお札を放った。

 

「ティッ!?」

 

ビクティニは驚きを隠せない表示を見せたが、それも一瞬だった。

 

何とまあ、驚いたことに、ビクティニは驚異の回避を見せたのだ。ヒラヒラお札を避け、ホーミング機能でUの字転換したお札同士をぶつけて相殺。

 

・・・そうか。こいつ小柄で身体が軽いから大きく動いても負担が少ないし、ホーミング範囲が狭いから弾がぶつかりやすいのだ。

 

意外な強敵だぞ、こいつ。

 

私は火の玉を避けつつ更なるお札を用意する。

 

避けられて当たらないなら当たるようにするまで。弾の密度を上げるだけだ。

 

ビクティニに向かい、両手で二倍量のお札を放った。

 

ホーミングは的確。大きく下に移動たビクティニだが、なおお札は追撃を緩めない。

 

流石のビクティニも密度二倍の弾幕には手を焼いているようで、さっきみたいな勢いのある避けっぷりにはならなかったがしかし。まだビクティニは被弾していない。

 

ならもう一発。今度は光弾だ。

 

背後で文字通り光の弾を作り、ビクティニに三重目となる弾幕を放った。

 

「! ティニッ!」

 

ビクティニは新手に面食らい、目の前のお札を避け切れずに被弾。ペースを乱して更に二、三発連続で被弾した。

 

よし、このまま押し切ろう。

 

せっかくならトドメは派手に決めたい。ならば・・・。

 

私は手元に一枚カードを取り寄せた。

 

もちろん、スペルカードだ。

 

「霊符『夢想封印』!」

 

私の切り込みスペル、夢想封印。

 

カードを掲げて宣言し、霊力を込めたお札と光弾を召喚する。

 

お札、お札、光弾、お札、光弾、光弾・・・赤一色の雨のようなスペル弾幕がビクティニに降り注ぐ。

 

「ティ・・・ティーッ!」

 

そのままビクティニは呆気なく弾幕の波に巻き込まれた。

 

一丁上がり、っと。

 

ポケモンなので恒例の撃墜音は出なかったが、代わりにビクティニは炎が燃える灼熱地獄の床まで落ちて行った。ほのおタイプのポケモンだし、問題無いだろう。

 

・・・と、思っていたが。

 

「霊夢ー!油断しないでー!」

 

遠くからすっかり忘れてた奴の声がした。

 

「どうしたの空?ビクティニはもう・・・。」

 

 

 

 

 

 

「ビクティニーッ!」

 

 

 

 

 

 

言ってる途中に、下からさっきまで聞いていた声が聞こえた。

 

「・・・え?」

 

私を置いてけぼりにして、炎の中から一つ、橙色のものが飛び出した。

 

「あっ、ほら!やっぱり復活しちゃったよ!」

 

空が叫んだ。やっぱり復活したって言うと・・・いやもう何見なくても分かるけどさ。

 

弾幕をたっぷり浴びせたはずのビクティニが、一瞬で復活してまた私の目の前に現れた。

 

「嘘でしょ・・・?」

 

ビクティニが炎まで落ちたとき、確かにそいつは傷付いていた。しかし今のビクティニは健康そのものだ。

 

いくら何でも回復が早過ぎる。炎がそうさせたのか・・・?

 

「この子、元々こうやって復活するの。だから強いんだよ。」

 

「じゃあ早く言いなさいよ!」

 

「霊夢がさっさと戦うから言えなかったんだよー!」

 

空は私を非難した。確かに私はさっさと終わらせることだけを考えて動いていたな・・・。

 

倒しても倒しても復活する・・・空が苦戦していた理由がようやく分かった。

 

「でも、じゃあこいつを倒すって・・・。」

 

「倒せないならやることは一つだよ!捕まえるの!」

 

「やっぱりか・・・。」

 

確かにそうでもしないとこいつの処理は難しそうだ。だが・・・。

 

「でもそれって相当難しいわよね?」

 

「だから一日中戦ってたんだよ〜・・・。」

 

弾幕すら避けられるのだ。球速の遅いモンスターボールは避けられて当然。弱らせればどうか分からないが、そうなったら炎に飛び込んでまた回復するだろう。

 

これは・・・難しい。どうやれば捕まえられるのか・・・。

 

「ビクティー!」

 

色々考えている内に、再びビクティニが動き出した。さっきと同じ炎の弾幕を放ち、再び距離を取る。

 

「うおっ!?」

「うわっ!」

 

私と空は互いに別方向に逃げ、戦闘態勢を取った。

 

「もうっ、どうすりゃ良いのよ!」

 

炎の弾幕に翻弄され私はそれだけ叫んだが、あの鴉が作戦を考えられる能を持っている訳も無く答えは帰って来ない。

 

あいつの動きを止められればチャンスがある。だがあいつに被弾させた所で少し怯むだけ。決定打にはなり得ない。

 

「爆符『ギガフレア』!」

 

空は何の脈絡も無いままに放射性のスペカを放っている。これが異常火力の原因じゃ無かろうな!?

 

しかもビクティニは涼しい顔してスペカ弾幕をグレイズしている。あれはスペルの弾幕配置を覚えた顔だ。そりゃ一日避けてたらああなるわよ。

 

くそう、固定型のスペカの一つでも出てこい!

 

降り注ぐ炎の弾幕に襲われながら、必死に持ち物を探る。

 

しかし言っても避けながらだ。視線は前。手の先は見る暇が無い。

 

指先に何か硬いものを触った感覚があった。取り出すとそれはモンスターボール。中身はヤミラミ。

 

こいつの技なら何とかなるか?・・・いやしかしあんなに私を怖がってたのにこんな場所で出したら新手の拷問かと思われるのでは・・・。

 

「うおっ!?」

 

私の顔のすぐ横を火の玉が掠った。やばいやばい、いつの間にか視線がボールに行っていた。

 

このままどうも動かないでビクティニに振り回されるのは御免だ。だが・・・あぁもう、どうにでもなれ!

 

「行けっ、ヤミラミ!」

 

私は炎が通過しないスキを見計らって、真上にボールを投げた。

 

「ヤミッ!」

 

空中でボールから飛び出たヤミラミ。

 

「・・・ミッ!?」

 

もちろん下に落ちる。

 

「ミ゛ィ゛ーッ!」

 

だがボール自体真上に投げたので問題無い。

 

「・・・ミッ?」

 

ヤミラミは無事に私の頭の上に収まった。

 

「行くわよ!」

 

ヤミラミにそれだけ言って、再びビクティニに接近する。

 

もちろん道中の炎弾幕は全部グレイズだ。

 

「振り落とされないように掴まって!後弾幕は自己責任で!」

 

「ヤミィ!?」

 

声は情けないが、ヤミラミ私の頭の上で器用に身体をくねらせて全弾回避した。

 

「良い避けっぷりね。親玉は目の前よ!」

 

「ヤミッ!」

 

ビクティニは継続中の空のスペルを未だに避け続けていた。余裕の表情は少しも変わっていない。

 

「ティニッ!」

 

ビクティニが一回鳴くと同時に空がスペルブレイク。弾幕が切れるタイミングも完全に掴んでいる。

 

よし。加勢するなら油断している今だ!

 

「夢符『封魔陣』!」

 

私の二枚目のスペルを宣言した。今度もお札と光弾のダブルアタック。

 

「ティニッ!?」

 

野生の勘か何かで私の攻撃を感じ取ったビクティニは、素早く仕切り直って私のスペルの回避を始めた。初見のスペルだからか、さっきの空のスペルの時の顔より何倍も真剣だ。

 

「ティッ、ティーッ!」

 

放射状に広がる光弾と散らばるお札。ビクティニは避けるのに必死で自分の弾幕も出していない。かなり切羽詰まっているようだ。

 

「空!こっち!」

 

そのスキに、私は離れていた空を呼び付ける。が、いかんせんスペル中なので接近は難しい。

 

「霊夢!」

 

ある程度は離れた場所ではあるが、空は反応してくれた。

 

「良い!?一回しか言わないからよく聞くのよ!まず・・・。」

 

私は弾幕を出しながら作戦について空に伝えた。いくら鳥頭でも流石に言われたことについては実行してくれるだろう。

 

「ティッ・・・!」

 

そうこうしている内に、ビクティニが一回被弾した。

 

「分かった!?」

 

「うん!大丈夫だよ霊夢!言う通りにする!」

 

何とか空は私の作戦を理解してくれた。

 

同時に封魔陣がスペルブレイク。ビクティニの被弾回数は三回を超えているが、まだ倒れるまででは無いように見える。丁度良いダメージを与えた。

 

「ティ・・・ティニィ!」

 

予想通りだ。ビクティニはまた大きく私と距離を取った。また炎に飛び込んで回復する気だろう。

 

対策は考えた。そうならない為の作戦だ。

 

私は本気のスピードでビクティニを追う。とにかく、目の前に立たなければ!

 

全力の空中追いかけっこ。

 

「ティニ〜!」

 

ビクティニも本気だ。

 

「そこまでして負けたくないかぁ!」

 

思わず絶叫した。やばい。もうすぐ炎に突入する。

 

「負けるかァァァァァァ!」

 

全力で叫びながら更にスピードを出して追跡。一気に差を詰める。

 

「・・・ティニッ!?」

 

よっし、追い付いた!

 

通せんぼするようにビクティニの目の前を陣取る。

 

作戦開始だ!

 

 

 

 

 

 

「ヤミラミ、くろいまなざし!」

 

 

 

 

 

 

さっきから頭に乗せていたヤミラミに指示をした。

 

「ヤミィ・・・!」

 

ビクティニに宝石の目を向けたヤミラミは、その目に闇を宿らせてビクティニを見つめる。

 

「・・・!?」

 

文字通りの黒い眼差しと通じたビクティニは、身体を硬直させた。だがすぐに再び炎に向かい動こうとする。

 

「ティッ・・・ティニ!?」

 

しかし・・・それはできなかった。

 

右にも左にも、上にも下にも動けない。正確には、顔が動かない。

 

要するに、ビクティニはヤミラミから目を逸らすことができなくなっていた。

 

おぉ・・・説明に偽り無しな効果だな、くろいまなざし。

 

くろいまなざしを見てしまった相手はそこから目が逸らせなくなり、逃げることが不可能になる、とモンスターボールにあった。目の前では全くその通りのことが起こっている。

 

こうなれば、炎に飛び込んで回復するのも不可能になる、とそう言う寸法だ。

 

よし、作戦は成功。後は空がボールを投げてくれれば・・・。

 

「ディィィィィィィィ!」

 

「・・・ゑ?」

 

本気で怒った表情のビクティニが向かって来た。・・・あれこれピンチ?

 

「ちょ、ヤミラミ!避けて!」

 

「ヤミッ!?」

 

超スピードで迫るビクティニ。Vの字が徐々に炎を帯びて行く。

 

「ディニィィィィィィィ!」

 

今にも特大の炎が放たれんばかりに光が強まる。

 

どうする・・・クソっ、何も思い付かない!

 

 

 

 

 

 

「ヤミィッ!」

 

 

 

 

 

 

刹那、ヤミラミが一声鳴いて、私の頭から飛び上がると、真っ直ぐビクティニに近付き、V字を手で押さえた。

 

すると。

 

一瞬で赤みが増していたV字が元の色に戻り、同時にビクティニが遠くに吹っ飛ばされた。

 

「ティニー!」

 

・・・今どうなった?

 

ヤミラミがビクティニの攻撃を奪ったように見えたが・・・どんなイカサマを使ったらああなるのか。

 

・・・あっ、やべっ!このままじゃビクティニもヤミラミも炎に落ちる!

 

ヤミラミ助けなきゃ!

 

「ヤミィィィィィィィ・・・。」

 

自由落下するヤミラミ。

 

小さい身体に向かって、必死に手を伸ばす。

 

ぐっ・・・もっと伸びろ!私の手!

 

念じた所で手は伸びない。ヤミラミを掴む道は、もっとスピードを上げることだけだ!

 

私とヤミラミの間の距離は確実に狭まっている。だが、ヤミラミと炎の間の距離はそれよりもっと早く狭まっている。

 

このままでは・・・私がヤミラミを掴む前にヤミラミが炎に触れてしまう!

 

駄目だ。

 

それだけは駄目だ。

 

ヤミラミは、最初の最初に私に殺されかけたのに、私に笑顔を見せてくれた。

 

普通、成り行きでも何でも生死に関わる傷を負わされた相手には笑顔なんて見せない。

 

なのに、こいつはポケモンセンターで私に笑った。愛想でも何でもない、ただ純粋な笑顔。

 

それはきっと・・・心を許したからだ。一緒に戦う仲間として。

 

私は信頼されている。一緒に戦う仲間として、ヤミラミから。

 

私は・・・その信頼を踏みにじりたくなんて無い!

 

ヤミラミが炎に触れてしまうまで、もう少しも無い。なのに、私とヤミラミの距離がまだある。

 

もう既に手は限界以上に伸びていた。それでも届かない。

 

だが。

 

届かせなければならない。

 

仲間として。

 

右腕を伸ばす。

 

届け。

 

ヤミラミに。

 

届け。

 

届け!

 

届け!

 

届けぇぇぇぇぇぇ!

 

 

 

 

 

 

「・・・ヤミッ!?」

 

 

 

 

 

 

気の抜けた、しかし安心できる声が聞こえる。

 

私の右手には、紫色の細い腕が握られている。

 

もちろん、ヤミラミのものだ。

 

左足が炎に付くか付かないか・・・つまり、スレスレ。

 

助かった。

 

本当に良かった。仲間を失わずに済んで。

 

「無茶するわねアンタも。助かったけど、ヒヤヒヤするからあんまり危ないことは控えなさいね。」

 

とりあえずヤミラミを持ち上げ、両手で抱いてやった。

 

「・・・ヤミッ!」

 

ヤミラミは笑顔で答えてくれた。

 

これで少しは最初の印象が解消されたかしらね。

 

「おーい!霊夢ー!」

 

遠くで空の声がした。私を探しているようだ。

 

ヤミラミを抱きなから、今度は私の方から空の方に向かう。

 

「あっ霊夢!無事で良かったよ!」

 

キョロキョロと落ち着きが無かった空だが、私を見るなり嬉しそうに抱きついてきた。

 

「私がそんなにヤワだと思った?」

 

「ううん、霊夢すっごい強いもん!」

 

「ふふっ、そうね。・・・ビクティニはどうしたの?」

 

「まぁまぁ、落ち着いて。」

 

空は懐から一つモンスターボールを取り出した。

 

真上に投げた。

 

中身は見ていなくて見たようなものだ。

 

「ビクティニー!」

 

橙のV字に小さな翼。

 

捕獲、成功。

 

ようやく終わってくれたか、この仕事。

 

空が右手を挙げたから、付き合いで私もその手を叩いた。

 

ハイタッチ。中々達成感あるわね。




今回はバトルと言うか、弾幕ごっこにポケモン要素をちょっとぶっ込んだと言うか、そんな感じでした。

ビクティニですが、禁止級初登場ながら禁止級で初パーティー入り。空に捕まえさせた理由はお察し下さいませ。

次の次辺りから他地霊殿組のポケモンも登場予定です。

では。
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