ポケットモンスター陰/陽 〜ポケットモンスターが幻想入り〜   作:Mr.Pooh

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阿求vs人里の少年。

最初のバトルからモブって・・・(自虐)

では、本編どうぞ。





第五話 携帯獣決闘(ポケモンバトル)

視点:霊夢

 

ポケモン勝負。

 

本格的に見なければいけないとは思っていたが、自然な流れで観戦できそうだ。

 

「私、今一匹しか手持ちがいませんが・・・よろしいでしょうか?」

 

「うーん、ちょっと不公平かな・・・。じゃあ、僕も手持ちの中の一匹だけで勝負するよ!」

 

「分かりました。正々堂々、勝負しましょう!」

 

これがポケモン勝負が始まる風景なのね。でも、何が妙に小慣れているような・・・。

 

私は阿求に耳打ちする。「・・・ねぇ阿求。ポケモン勝負初めてじゃないの?」

 

「いえ、勝負も三回程経験があります。そうだ!霊夢さん、審判をして頂けないですか?」

 

「審判・・・ゑ!?私、審判どころかポケモン勝負すらしたことないんだけど!?」

 

「簡単ですよ。戦闘不能になったポケモンを宣言して勝ち負けを判断するだけです。あと、あまりないとは思いますがお互い卑怯な手を使わないように見ていて下さい。」

 

戦闘不能って・・・。

 

でも、あまり普段から阿求に振り回されてはいないし、今回位良いか・・・。

 

「分かったわよ・・・。じゃあ、二人とも準備して。」

 

阿求とその少年は私が審判を応じたのを気にする様子も無く、距離を取って向かい合った。

 

「じゃあ、ヤマト。お願いね。」

 

「リッ!」

 

ヤマトは阿求に声をかけられた後、勢いよく前に駆け出した。

 

「行けっ!チュンチュン!」

 

一方で少年はモンスターボールを空に投げた。

 

「キャアーッ!」

 

ボールから出てきたのは、小型の鳥のようなポケモンだった。

 

念のため、とそのポケモンにも図鑑を翳す。

 

No.021 オニスズメ ことりポケモン

ノーマル・ひこうタイプ

高さ0.3m 重さ2.0kg

群れを作って空を飛び、集団で生活する小型のとりポケモン。どこにでも巣を作り生き延びることができ、生命力は非常に高い。

 

さっきと同じように付けられた名前と通し番号。嫌でもさっき阿求がした話が思い出される。・・・いや、そんな嫌なもんでもないんだけど。

 

「霊夢さん、開始宣言を!」

 

「あぁ、ごめんなさい。」

 

図鑑を閉じ、正面に向き返る。

 

向かい合った二人と二匹。その瞳は全員、真剣だ。

 

私は叫んだ。

 

 

 

 

 

 

「それでは、ヤマト対チュンチュン、戦闘開始!」

 

 

 

 

 

 

「チュンチュン、つつく!」

 

「クワワーッ!」

 

宣言が出された瞬間、少年は大声でポケモンに指示を出した。ポケモン一瞬で指示を行動に移し、ヤマトに向かってチュンチュンが急降下する。

 

「避けて!」

 

ヤマトは阿求の指示通り紙一重でクチバシを避ける。

 

「何の!チュンチュン、もう一周だ!」

 

チュンチュンは空中で折り返してまたも地面に向かって突進した。

 

ヤマトは再び避けようとしたが、チュンチュンの身体の一部がかすり、体勢が崩れる。少年はそのスキを見逃さなかった。

 

「今だ!つばさでうつ!」

 

チュンチュンは素早く身体を翻し、翼をヤマトに振りおろした。

 

「テリーッ!」

 

「ヤマト!」

 

ヤマトは弾き飛ばされたが、空中で体勢を立て直し、前足からスタッと着地した。

 

「いいぞチュンチュン!もう一回だ!」

 

「クエッ!」

 

チュンチュンは素早く第二の攻撃を放った。

 

「ヤマト、横に避けて!」

 

「テリッ!」

 

またもチュンチュンの攻撃は当たらない。しかも、ヤマトの動きは先程より機敏になっている。

 

「そのままたいあたり!」

 

ヤマトはチュンチュンを身体で突き飛ばした。

 

「チュンチュン!」

 

チュンチュンも怯まず、空中で体勢を立て直す。

 

「いい感じですよ、ヤマト!」

 

「負けるなチュンチュン!今度はかぜおこし!」

 

「クゥアーッ!」雄叫びと共に、チュンチュンは強く翼を羽ばたかせて強い風を起こす。

 

「テリ・・・ッ!」ヤマトは風に逆らい前に進もうとするが、立っているのが精一杯だった。

 

今のところ、どっちが勝ってもおかしくないイーブン状態。

 

・・・ここから、どう動いてくるかしら?

 

「今だ!もう一回、つつく!」

 

「クワッ!」

 

突然に少年の指示が飛んだ。同時に風が止んだかと思うと、チュンチュンは風で怯んでいたヤマトに向かって再びの突進を仕掛ける。

 

「危ない!ヤマト!」

 

叫びも空しく、チュンチュンのクチバシがヤマトを貫いた。

 

「よし、そのまま、みだれづき!」

 

チュンチュンのクチバシに捉えられてしまったヤマトは次々飛んでくる突きを防ぎ切れず、ダメージを重ねていく。

 

「! ヤマト、こらえる!」

 

堪える!?

そんな指示の仕方があるの!?

 

「マズイ!チュンチュン、離れろ!」

 

距離を取ろうとしてる・・・一体何を?

 

 

 

 

 

 

「今です!きしかいせい!」

 

 

 

 

 

 

「グッ・・・ヨォーッ!!」

 

チュンチュンが距離を取ろうとした瞬間、ヤマトは我慢の限界とでも言いたげにチュンチュンに突進した。

 

「クァーッ!」

 

「チュンチューン!」

 

突進はものの見事にチュンチュンに命中した。チュンチュンはそのまま地面に落とされ、倒れた。起き上がる様子もない。

 

 

 

 

 

 

「け、決着!チュンチュン、戦闘不能!勝者、ヤマト!」

 

 

 

 

 

 

「テリーッ!」

 

「やったーっ!やりましたね!ヤマト!」阿求は駆け寄ってきたヤマトを抱き抱え、ぴょんぴょん跳んで勝利を喜んだ。

 

「クェーッ・・・。」

 

「ってて・・・。大丈夫かぁ〜。チュンチュ〜ン。」少年は満身創痍のチュンチュンを抱えながら阿求の方に走って行くと、「負けちゃたけど、楽しかったよ!またやろうな!」と言って右手を突き出す。

 

「ええ、望むところです!」阿求は右手で少年が突き出した手を握った。

 

笑顔の二人と、固い握手。

 

これが、ポケモン勝負。

 

 

 

 

 

 

「・・・ポケモン、か・・・。」




驚いた方も多いと思いますが、この幻想入りしたポケモン達の技は結構凶悪なものが多いです。理由は・・・伏線、と言うことで。

伏線って自分で言っちまったよ・・・。

では。
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