問題児と共に入れ換し者も異世界から来るそうですよ?   作:ただの遊び人外

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よろしくお願いします。


第13話 傷の治し方

「秋人ッッ!」

 

耀がガルドによって左腕に傷を負った秋人に近づく。秋人は刀を使いガルドに攻撃するが、何かに当たって弾かれる。その勢いを利用してガルドから距離を取り、耀に近づく。

 

「一旦退くぞ!」

 

「でも!」

 

「今この状況でやりあっても俺らの方が不利だ!指定武具は手に入れた!一旦退いて、体制を立て直した方がいい!」

 

耀もそれは理解している。しかし、自分のせいで秋人を傷つけてしまった。それが許せないのだ。

 

「ええい!面倒くさい!」

 

秋人は耀の手を掴んで窓から飛び降りた。

 

そしてそのまま森の中を走っていく。

 

数秒たった後に飛鳥とジンを見つけたため、そちらに向かった。

 

「誰?」

 

秋人はこれに驚いた。気配は消していたはずなのにどうして気づかれたのだろうか?

 

答えは簡単だった。確かに自分は気配を消していたが、耀の気配が消えていなかったからだ。

 

「俺だ。」

 

秋人は普通に言ったが飛鳥とジンは驚いている。

 

それもそうだろう。秋人が血だらけで耀の手を握って出てきたのだから。

 

「あ、秋人君!大丈夫なの!?」

 

「余裕」

 

耀が秋人に向かってチョップした。

 

「さて、指定武具は手に入れた。さっさと虎退治と行こうぜ」

 

「もしかして秋人君も行くつもり?」

 

「当然だ」

 

「駄目」

 

秋人も行こうしたが耀が止めた。

 

「そうですよ!それに止血もしないといけません!」

 

「別に大丈夫なんだけどな。」

 

「駄目。取り敢えずこれで血を止めて。」

 

耀はそう言ってハンカチを秋人に渡す。

 

「そうよ。あいつは私達が倒して来るから貴方はここで休んでいなさい。」

 

秋人はしばし考え観念したのか、

 

「・・・はー、わかったよ。けどこれはいいや。」

 

秋人はそう言いハンカチを耀に返す。

 

「でも血が」

 

「大丈夫、大丈夫俺にはこれがあるからね。」

 

秋人はそう言い刀を抜いた。

 

「秋人君、一体何を?」

 

「まあ、見てなって。」

 

秋人は左腕を前に出し、怪我をしている部分に刀を当てる。

 

「無双流 封影“光”(ふうえいひかり)!」

 

刀を振るった。しかし何も斬ってはいない様に見えた。

 

「あ、秋人君。一体何をしたのかしら?」

 

飛鳥の質問に秋人は左腕を見せた。そこには怪我こそはしているものの、血を流していない左腕(・・・・・・・)があった。

 

「傷っていうのはさ、鋭い刃物とかによって傷つけられた方が治りやすいんだよね。封影“光”はそれを利用して傷がついている部分をかなり鋭く斬ることによって傷を治しやすくする技なんだよ。」

 

秋人は軽く説明するがこれはそんな簡単な技ではない。少しでもズレれば傷を深く斬ってしまうからだ。

 

「と、まあこういうこった。取り敢えず、虎退治頑張ってこいよ。」

 

「「うん(ええ)!」」

 

秋人に返事を返し館の方に向かって行く耀と飛鳥。ジンは秋人の見張り(?)だ。

 

「・・・すいませんでした」

 

「何が?」

 

「今回のゲームのことです。僕が初めに“契約書類”を作った時にルールもその場で決めておけば秋人さんが怪我をすることもなかったかもしれないのに・・・!」

 

「別にいいよ。この程度、慣れっこさ。・・・そろそろかな?」

 

秋人はふいに立ち上がる。

 

「ど、どうしたんですか?」

 

「そろそろ飛鳥さんたちが勝つころかなって思ってさ。」

 

そしてゲーム終了を知らせる音がなったのだった。




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