問題児と共に入れ換し者も異世界から来るそうですよ? 作:ただの遊び人外
今回もよろしくお願いします。
秋人がその死神の方を見ていると、死神の周りに何か白い物体が浮いていた。さらに周りには他の人間が外傷一つなく倒れていた。
その状態を見て白い物体は魂なんだと秋人は理解した。
(殺気感じた時から分かってたけど実力の差がありすぎるな・・・俺一人はもちろんのこと今まで見てきた奴ら全員で戦っても勝てないだろうな)
秋人は死神の実力を知った状態でこれからどうするかを考えていた。すると————
「・・・そこで、何をしているの?」
秋人が隠れている方を向いて言う。
(気付かれた!?)
秋人は気配を消していたのに見破られたことに動揺した。しかし気付かれているのならこのまま隠れていても意味はないと思い諦めて姿を現す。
「凄い殺気を感じたから見に来ただけだよ」
「・・・そう」
「質問してもいいかな?」
秋人は死神に聞きたいことがあった。
「・・・いいよ」
「それじゃあ遠慮なく。一つはそこに倒れている奴らはなんだ?もう一つは気配消していたつもりなんだけどなんで気づいたんだ?」
「・・・ここにいる奴は地獄から抜け出した奴ら。閻魔様の命令で魂の回収にきた。」
「箱庭には地獄なんかあるのか」
秋人は地獄があることに驚くが死神が訂正する。
「・・・少し違う。地獄は箱庭だけじゃない。世界というのはたくさんある。その全ての世界での死者は一つの地獄に集められる。」
「なるほど」
秋人は冷静を装っているが世界が複数あることに驚いていた。
(色々な世界か・・・行き来出来るならいつか行ってみてーな)
などと考えていた。
「・・・もう一つの答えは気配が無かったから」
「・・・は?」
秋人は死神の言っていることが理解出来なかった。
「どういうことだ?」
「・・・?」
「いや、その何言ってんだコイツ、見たいな顔やめてくれよ。気配が無かったのにどうやって気づいたんだ?」
秋人の言う通りだ。逆にわかる方が凄い。
「・・・気配を消していたからそこに不自然さを感じた。気配は消すんじゃなくて同化させるもの」
「なるほど次からはそうさせてもらうよ。・・・聞きたいことも聞けたし俺は帰るよ」
下手に会話して怒らせる前に去ろうとした瞬間————
「・・・待って」
死神に止められた。
「・・・えーと、何のごようで?」
秋人は死神に止められる理由が分からなかった。
「・・・あなたの魂凄く危険」
「・・・どういうことだ?」
いきなり魂が危険と言われて意味が分かる訳が無い。
「・・・あなたの魂が変質しようとしている。このままじゃあなた死ぬよ?」
「いや、だからどう意味だよ?」
「・・・あっ」
死神は何かを思い出したかのように声を出す。
「・・・この世界での能力、つまりギフトにも魂があるってこと知ってる?」
「なんだそれ?」
秋人は知らなかった。
「・・・知らなさげだね。いいよ教えて上げる。ギフト一つ一つにも魂というのはある。けどギフトだけじゃ意識を持たない。他のものについてこそ意識を持つようになる。そして意識を持たせてもらったお礼にギフトから力をもらう。まあ、合う合わないはあるけど」
死神はさも当然のように言う。
「で、なんで俺の魂が変質しようとしてるんだ?」
秋人の疑問は最もだ。
「・・・ギフトも生きている。つまり変化はする。けどギフトの魂はあなたの魂についている。だからギフトの魂が変化しようとするとあなたの魂も同時に変化しようとする。けどギフトの変化にあなた自身の魂が変化しきれない。だからギフトが暴走しギフトに飲み込まれる」
死神の説明に秋人は理解した。
「なるほど。で、俺を呼び止めるってことは何か防ぐ方法があるんだろ?」
秋人は自分を呼び止めたのだから防ぐ方法があると思った。
「・・・簡単だよ。あなた自身の魂を鍛えればいい」
「いや、簡単に言うなよ」
それもそうだろう。魂の鍛え方など分かる訳がないのだから。
「・・・方法は色々ある。一番早く出来るのは」
死神はそう言って鎌を構える。
「・・・私と戦うこと」
秋人は考える。
(さて、どうするか・・・とりあえず)
「それは本当なのか?」
真実かどうかを聞くことにした。
「・・・私は別にどっちでもいい。戦いたくないならそれでも構わない。あ、あと魂を鍛えるだけだから殺しはしない」
秋人はその言葉を聞いて刀を抜き、口元をニヤつかせる。
「戦うに決まってるだろ!嘘か真実かはどうでもいい!そこに強者がいる、戦う理由はそれだけで充分だ!」
今、
今回のギフトの魂云々についてはオリジナルです。
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