問題児と共に入れ換し者も異世界から来るそうですよ? 作:ただの遊び人外
秋人は今、ヘルが開けてくれた穴の中を走っている。
何分ぐらい走っただろうか?体感的には五分ぐらいだろうか?すると光が見えてくる。
「出口かな?」
光のところにつくと秋人の視界には巨大な赤壁、色彩鮮やかなカットガラスで飾られた歩廊など東とは違った景色が映った。
「こりゃ、おもしれえ。・・・あれ?今、夜だよな?何で穴から光が出てたんだ?」
うーん、と考えるが答えは出でこない。
「まあ、いいや。とりあえず十六夜達探すかー」
周りを見渡す。
当然ながら十六夜達は見つからない。
秋人の視界には一つの店が映った。
「ん?あれは・・・“サウザンドアイズ”の店か?」
双女神の紋が入った旗を見つける。
「・・・行くか」
秋人はそこに向かって走りだした。
秋人が近づき窓から中を見ると十六夜達ががいた。
「見つけた」
秋人はドアの方に行き、ドアノブを握り、思いっきり勢いよくドアを開ける。
「よくも置いていってくれたな、お前ら!」
シーン
「あ、あれ?なんか反応してくれよ」
秋人の反応は最もだ。
「あ、秋人さん」
「どうした、黒ウサギ?」
「一体今までどこに行ってたんですか!?」
「自室で寝てたらお前らが置いていったんだろうが!」
「嘘です!みたけどいないって言ってました!」
「知るか!寝てたもんは寝てたんだよ!」
「ちょっと待って」
飛鳥が秋人と黒ウサギの会話にストップをかける。
「何だ?」
「仮に貴方が自室で寝ていたとしましょう。一体どうやってここまで来たの?」
「走って」
「嘘おっしゃい!」
パシーン、と黒ウサギのハリセンが唸る。
確かに98000kmを走ってきたと言うのは信じられないだろう。
「まあ確かに全部走ったわけじゃないけどな」
「じゃあどうやって来たんだよ」
十六夜がさっさと言え、という無言の圧力をかける。
「送ってもらったのさ。名前はヘ「お風呂へ駆け足ッ!!今すぐです!」ちょ、もうちょい待って「言語道断!!」うわっ!ってことで風呂ってくる!」
と、話の途中で女性店員に半ば強引に風呂に連れて行かれる秋人。
「・・・なんかデジャビュ」
飛鳥が呟いた(デジャビュの内容は原作を見てね)。
秋人が風呂から出てくる。
「いやー凄いな。ここの風呂。傷が治っていくもんな」
秋人がタオルで頭を拭きながら出てくる。
今ここにいるのは十六夜と白夜叉だけだ。
「あれ?他のみんなは?」
「おう、与えられた部屋に寝に行ったぜ。オマエにも与えられてるから寝てきたらどうだ」
「じゃあそうさしてもらうわ。・・・ところでお前らは何してんだ?」
「ちょっとな、白夜叉と芸術について話し合っていたところだ」
「お主もどうかの」
「あー悪い。芸術にはあんまり興味ないんだ」
秋人は手を振りながら部屋に向かった。
部屋の中で秋人は考える。
(今日は楽しかったな。あーでも勝ちたかったな、畜生!また特訓し直すか!)
秋人は気を引き締めてベッドの中に入って目を閉じる。
・・・さすがにここでは天井に張り付いて寝ないようだ。
秋人が目を開けると目の前には扉があった。
「またか」
秋人は苦笑しながら白色の扉を開ける。
扉を開けると女性が飛びかかってくる。
「うお!」
秋人はそれを受け止める。
「一応聞くけど、誰だ?」
「私は
秋人はゆっくり
「やっぱりか。で、何のようかな?」
秋人は静かに問う。
「何のようって、そんなの昼の戦闘のことに決まってるじゃないですか!何であんな無茶したんですか!?」
「えーだって次の段階いかないと死ぬって言われたし」
「私がご主人様を殺すわけないじゃないですか!」
「そんなん知るか!それにお前が
「ああ、そうでしたね、ご主人様はそうでしたね」
「さてと。で、結局何のようなんだ?」
「あっ、忘れてました」
「おめでとうございます。ご主人様。無事私は進化することができました」
「おお!でどんな感じ何だ?」
「まず、入れ換えることが出来る制限が無くなりました。つまり、」
「こうやってそこにある空気と入れ換えれば瞬間移動的なことができます」
秋人の後ろに現れる。
「OKだ。だいぶ便利になったな」
「はい。あ、あと————ということが出来るようになりました」
「ほほう。それはそれは、中々のチートで」
「ただし、これは視界の範囲内しか使えませんが」
「それでも充分だっての」
「こんな感じでしょうか?」
「そうかそうか、・・・なあ、何であんたは俺のことを『ご主人様』と呼ぶんだ?」
秋人は疑問に思っていたことを尋ねる。
「何故、ですか・・・」
「あ、もしかして聞いちゃだめな感じ?」
「いえ、そんなことはないのですが・・・」
「じゃあ何でだ?」
「なんとなく、でしょうか」
「・・・は?」
秋人が素っ頓狂な声を出す。
「私にもわからないのです。ただ、なんとなく、本当になんとなくなんです」
その言葉を聞いて嘘ではないと判断したのか秋人はため息をつく。
「OKだ。わかった。そういうことにしておこう」
「はい。・・・あら?もう朝ですか。ではご主人様、いってらっしゃいませ」
「えっ、ちょ」
秋人の意識が覚醒する。
「ったく、中途半端なところで終わらせやがって」
秋人はそう言いベッドから降りる。その時“ギフトカード”が秋人から落ちる。
「おっと」
秋人はカードを拾う。よく見るとほんのすこしだけギフトの一部が変わっていた。
“
「はっ、一般人から王ですか」
秋人はカードを直し、部屋を出て行く。
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