問題児と共に入れ換し者も異世界から来るそうですよ?   作:ただの遊び人外

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スランプから抜け出せない・・・


第39話 記憶・・・?

 

 

秋人side

 

俺が今見ているのは夢、なのだろうか。

 

今俺の目に映っているのは先ほどまで戦っていた銀髪の少女が赤ん坊の世話をしている光景だった。それも、すごく愛おしそうに。

 

こうやってみているとあの銀髪の少女が先ほどまで俺と戦っていたとは思えない。それに、あの赤ん坊がどうしても他人事には思えない。

 

俺がその様子を観察していると途端に辺りが黒に染まった。

 

どうやらこれは夢で間違いないようだ。つまり俺が今見ているのは銀髪の少女の記憶・・・?それとも・・・

 

俺が考えていると辺りが光りだした。どうやら場面転換、のようだ。光が収まり俺の目に映ったのは一面の炎だった。

 

「・・・ほう」

 

こう呟いた俺はきっと悪くない。

 

今俺の目の前には銀髪の少女が瓦礫の下敷きになっている。見た感じ左腕がなくなっている。

 

「マスター・・・」

 

声聞こえんのかよ。

 

「マスター、申し訳ありません。私は貴方を・・・」

 

その言葉が最後まで語られることはなかった。なぜなら少女がいた場所に極光に飲み込まれたからだ。

 

極光が来た方向を見る。そこにいたのは・・・

 

 

秋人sideout

 

 

 

三人称side

 

 

「っ!」

 

秋人はベットの上で目覚めた。

 

(なんだったんだ!あの感覚!姿こそは見えなかったが俺はあいつを知っている!どこだ!?どこで俺はあいつを、あんな化け物を知った!?)

 

「マスター、お目覚めですか?」

 

秋人が考えごとをしていると銀髪の少女が声をかける。

 

秋人は無意識に距離を取る。

 

「っ!」

 

「どうなされたのですか?マスター。あんなところで寝たら風邪を引きますよ?」

 

「大きなお世話だ!・・・ってマスター?」

 

「はい」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

沈黙が辺りを支配する。

 

「いやいや、俺は負けたんだぞ?それなのにマスターって」

 

「勝負の勝敗はあのゲームに関係ありませんので」

 

「確かに迷路突破しか書かれてなかったが、え?じゃあなんで戦ったの?」

 

「そんなことはどうでもいいのでは?」

 

「いや、そうだけどさあ」

 

秋人は無理やり納得させてもう一つ聞きたいことがあったので聞くことにする。

 

「お前、なんで俺を“マスター”って呼ぶんだ?」

 

「マスターがゲームを」

 

「違う、そうじゃない」

 

秋人は少女の言葉を遮る。

 

「?」

 

「お前は他に主がいたんじゃないのか?」

 

質問に対して少女は

 

「それは私を作った存在、のことでしょうか?」

 

「いや・・・なんでもない」

 

「そうですか」

 

秋人はこれ以上追求することを辞めた。

 

「そういえばお前、なんて言うんだ?」

 

「アイ、それが私の名前です」

 

そうか、と秋人は捨てるように言う。そして

 

「やべえ!勝負のこと忘れてた!」

 

突然勝負のことを思い出し慌てたように言う。

 

「どうなされたのですか?」

 

「身内で勝負してたんだ!誰が一番いい結果を残せるかって!」

 

秋人の言い方だと少し違うのだが概ね合っている。

 

「それでしたら問題ないでしょう」

 

続けて言う。

 

「私がいるのですから」

 

アイの言葉に秋人は考える。

 

(確かにアイも十分強いし戦力になる。それにノーネームは人材不足だからな)

 

「わかった。ならついてきてくれるか?アイ」

 

するとアイは突然跪きだし、

 

「もちろんです、マスター」

 

「そうか、なら行くぞ!」

 

「はい」

 

この時秋人は気付かなかった。アイが狂ったように笑っていたのを。

 

 

 

 

 

「で、これはどういうことだ?」

 

秋人が出ようとすると出口には秋人が入ってきた時に絶望の眼をしていた者さちが明らかに敵意を向けてこちらを睨んでいる。

 

「いきなりパッと出のやつにゲームクリアされて!」

 

「納得できるか!」

 

「そうだそうだ!」

 

要するにムカつくからボコろうぜ!みたいな感じである。

 

「要するにやつあたりか。めんどくさいなあ」

 

秋人が刀を抜こうと右手を動かすとそれをアイが制する。

 

「お待ちください、ここは私に」

 

アイは前に出る。

 

「なんだお前?」

 

「そういえばあのガキ、入った時一人だったぞ」

 

「ってことはこの小娘がゲームの賞品か?」

 

「俺たちはこんなものの為に何年も!」

 

と次々に言う。アイはそれを

 

「・・・」

 

無言で手を向ける。そして

 

「目標捕捉、撃ちます」

 

秋人と戦った時にも使った閃光を放つ。

 

ドォォォン!

 

そこには何もなかった。地面も、そして生き物も。

 

「うん、やりすぎ」

 

 

 

そんなこんなが合って今はノーネームに戻っている最中。

 

「さて、そろそろノーネームにつくわけだが」

 

秋人はアイの方を見る。

 

「どうやってアイの説明しようかなあ」

 

「普通に戦利品と言えば?」

 

「まあ、それもそうなんだが」

 

秋人は十六夜達に弄られないかを心配してるのだ。

 

「でしたら私はギフトカードに入りましょう」

 

「・・・そんなんできんの?」

 

「はい。私は物、ですので」

 

「なるほど」

 

秋人はギフトカードを取り出す。

 

そしてギフトカードを見ると今までと一つ違う点があった。

 

それは“??? ?”だった部分が“???”へとなっていた。最後の“?”がなくなっていた。

 

(あれ、?が一個減ってる・・・まあ、いっか)

 

秋人は特に気にせずアイをギフトカードに入れた。

 

「おお、本当に入るんだな」

 

秋人は少し感動(?)しながらノーネーム本拠へと向かっていった。

 

ノーネーム本拠につくと十六夜たちは居なかった。

 

「あれ?もしかして遅れてなかった感じ?」

 

秋人は安堵し、部屋に戻ろうとすると途中でリリと出会った。

 

「あれ?秋人様、十六夜様たちと共に“サウザンドアイズに向かわれたのでは?」

 

秋人はその言葉を聞いて固まった。

 

「え、なに?もしかしてあいつら先に来てちゃった系?」

 

「は、はい」

 

秋人はその言葉を聞いて全速力でサウザンドアイズに向かっていった。




スランプってどうやったら抜けれるんですかねえ
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