問題児と共に入れ換し者も異世界から来るそうですよ?   作:ただの遊び人外

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スランプって(以下略)


第40話 戦果

秋人はいつもの店員に一言断りを入れ、障子を思いっきり横に開く。

 

その秋人の目に映った光景は、濡れ濡れの黒ウサギが十六夜を押し倒しているところだった。

 

「・・・」

 

秋人は無言で障子を閉める。

 

「・・・オーケー、俺は何も見ていない。ここで濡れていた黒ウサギが十六夜を押し倒していた光景なんか見てないったら見てない」

 

「なに勘違いしてるんですか!?」

 

黒ウサギが障子を開けてハリセンてスパーン、と秋人の頭をどつく。

 

「いや、勘違いもなにも、ねえ?」

 

「違います!いや、違いませんけど、秋人さんが考えているようなことではないです!」

 

「そうだぞ、秋人。黒ウサギが俺を押し倒していただけだ」

 

十六夜が悪ノリする。

 

「違います!ややこしくしないでください!」

 

「そうよ、秋人君。十六夜君はただの被害者よ」

 

飛鳥の援護!

 

「ああもう!飛鳥さんまで!」

 

「黒ウサギは発情期だった」

 

耀がさらに援護!

 

「余計な誤解を生むので黙っていてください!秋人さんには黒ウサギが説明します!」

 

〜〜〜〜黒ウサギ説明中〜〜〜〜

 

「なるほど、つまり十六夜は勝ち確ってわけだな」

 

秋人は黒ウサギの説明を受けて全員の戦果を理解する。

 

「Yes。ところで秋人さんの結果は如何なものなのでしょうか?」

 

黒ウサギが秋人の結果を聞く。これは一応勝負なのだから当然のことだろう。

 

「うーん、今の聞いたあとだとだいぶ見劣りするが・・・」

 

仕方ない、と腹を括りギフトカードを取り出す。

 

「まあ、俺は偶然ギフトゲームに参加してそこで一人?・・・一人でいいっか。を隷属させてタイムアップって感じだな」

 

「ほほう、一体誰を隷属させたのだ?」

 

白夜叉が声をかける。

 

「あ、白夜叉居たんだ」

 

「おおい!?一応ここは私の私室なのだぞ!?」

 

「まあいいや、で、こいつが俺が隷属させた奴。カモーン、アイ!」

 

秋人がギフトカードを掲げるとそこから秋人が戦って隷属をさせた、アイが出てくる。

 

「お呼びですか、マスター」

 

「こいつらに自己紹介よろしく」

 

秋人はアイの説明を丸投げする。

 

アイは十六夜たちの方に向き、

 

「私はリツェーレ・トノラによって生み出された魔道機械PLB-297-Tです。アイ、とお呼びください」

 

アイが自己紹介をして最初に反応ができたのは白夜叉だった。

 

「リツェーレだと?そやつは確か外道な実験をして箱庭の外に追放されたはずだが・・・」

 

「私は捨てられたので追放されてからかされる前に作られたかは知りません」

 

アイは淡白に返事をし、話を終わらせる。

 

「で、他なんか質問ある?」

 

しばらく待ったが誰も質問をしない。

 

「ないっぽいな。んじゃあ、疲れたし帰ろうぜ」

 

 

 

サウザンドアイズから帰った後、ノーネームでは小さな宴が行われた。

 

その宴が終わった後、秋人は夜道を散歩していた。

 

(俺は初日からの参加になったが・・・俺はアイに負けたんだ。本来なら俺に行く資格がない。もっと、強くならないとな)

 

秋人がそんなことを考えていると声が聞こえてきた。

 

「やっぱり私にはその関係を維持するだけの力が・・・ない」

 

その声は上の方から聞こえた。秋人が上を見るとそこには耀が悲しそうにうつむきながら足下にいる三毛猫に相談しているところが見えた。

 

秋人はそれを見て、

 

「おーい、耀!ちょっと付き合えよ。月夜の散歩もたまにはいいもんだぜ」

 

耀は秋人に気づいていなかったのか少し驚いた表情を浮かべ、秋人のいるところに降りてくる。

 

「・・・もしかして、聞いてた?」

 

「おう。まあ、相談に乗ってやるよ」

 

秋人と耀は散歩を開始した。その途中、耀は秋人に自分の悩みを話した。

 

今回の自分の成果は飛鳥に手伝ってこと。自分だけノーネームに貢献出来てないこと。そして、自分には今ある友人関係を維持する力がないことを。

 

秋人は一通り聞いた後、返答を返す。

 

「・・・別に今回のルールに協力してはいけない、ってことはなかったからそこは気にする必要はないと思うぜ。ノーネームへの貢献は俺よりしてると思うぜ。俺は戦うことしかないしな」

 

秋人はそして、と区切り

 

「友人関係に損得勘定はいらないと思う。現に俺はなんもしてやれてないしな。それでも俺たちは友達だろ?」

 

耀は秋人の答えを聞いた後、少し考え口を開く。

 

「・・・ごめん、秋人。私友達っていうものを勘違いしてた」

 

「まあ、納得出来たのならいいと思うよ」

 

耀の相談も終わったことだしそろそろ帰ろうとした時に、耀が秋人に質問をした。

 

「ねえ、秋人」

 

「ん?」

 

「秋人ってなんでそんなに強いの?」

 

「子供の頃から師匠に鍛えられまくったからなー。あの人酷いんだぜ?いきなり木刀で巨大な岩を砕けだの、木刀一本だけでジャングルでサバイバルしろだの」

 

秋人は師匠にされたことを愚痴のように言っていく。

 

「でも、その師匠のおかげで俺は今、ここにいる。それにな愚痴っぽくなったけど俺は師匠のことを尊敬してたしな」

 

「結構スパルタだったみたいだね。でもその人に鍛えてもらってそこまで強くなれるんだったら私もあってみたいかも」

 

違う世界だから無理なのはわかっているから冗談のつもりで言ったが、秋人は急に暗い声で

 

「会えねえよ。俺が・・・殺しちまったから」

 

「えっ・・・?」

 

それって、と言う前に秋人は話を続ける。

 

「話してやるよ。魅剣秋人と言う人間が犯した、最悪な出来事なことを、な」

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