皆さん、おはこんばんわ。自称転生者の十六夜 彰(いざよい あきら)です。
同じ事を言うなって? すいません。えっ? 結果? もちろん合格ですよ。
クラスはーーオシリスレッドですよ。
「まあ、筆記の時の記憶がないからな……」
「彰? なんか言ったか?」
やべっ! もしかして声出してたのか!?
「い、いや。なんでもない」
「そうか?」
「早く寮に行くッス」
俺、十代、翔はオシリスレッドの寮に向けて歩き出す。
移動中……
まあ、知ってたけどさ……これは酷いよな。このボロさはね。
「ボロいッス」
「だな」
「そうか? ここは風情もいいし景色もいいぞ」
あぁ、十代なら言うと思ったよ。
「ここが、俺たちの部屋だ」
「一緒の部屋ッス」
「そうみたいだな」
ここの部屋って確か三人部屋のはずだが?
「眩しい。カーテンを閉じろ!」
「あ、悪い……」
「人が居たんだ」
そこに出てきたのはーー
「「で、《デス・コアラ》!?」」
二人共、失礼だろ(汗)
「すまない。えっと、あなたは?」
「俺は前田 隼人(まえだ はやと)だ!」
「十六夜 彰だ」
「遊城 十代」
「丸藤 翔ッス」
「お前らなんでオシリスレッドの赤の意味を知ってるのか?」
前田 隼人による説明を聞く俺たちである。
おかしいな、なんで俺らはこんな所にいるんだっけ? そうだ! 確か十代がデュエルの匂いがするとか言ってここに来たんだ。
「スゲー! ここで、デュエルしてー!」
「最新式のデュエルフィールドッス」
「確かにこれはすごいな」
「よし! 彰、デュエルしようぜ!」
いやいや、ここは確かーー
「それが、無理なんだよね」
「ここは、オシリスレッドが来る場所じゃないんだよ」
やっぱり、いるよな~。万丈目の下っ端どもがね。
「なんでだよ!?」
「後ろを見てみな」
俺らは指差した方を振り向く。
「オベリスクの紋章があるだろ」
「しっくり来ないな……じゃあ、あんたデュエルしようぜ」
「おいおい」
二人は俺と十代を見て驚きの顔を見せる。
「誰かを思えば」
「万丈目さん! クロノス先生に勝った110番と115番ですよ」
「………」
イスの影に隠れて見えなかったが万丈目が声で起き上がる。
「まぐれで勝った、二人か……」
「「いいや、実力さ」」
「フン、その実力がどこまで続くかね」
万丈目がかなり調子のいいことを言っているとーー
「あなたたち、ここで何してるの!」
オベリスクブルーの女子がこっちに向かって来る。
「やあ、天上院くん。この三人にここの常識を教えてあげようと思ってね」
「各寮で歓迎会が始まるわよ」
「ちっ。行くぞ」
「あ、待ってください。万丈目さん」
万丈目と下っ端は自分たちの寮に戻っていく。
「あなたたち、万丈目くんたちの挑発に乗らない方がいいわ。嫌な奴らよ」
「心配してくれるのか? もしかして俺に興味あるのか」
「あ、アニキ!?」
「やれやれ」
「ふふ、そうね。興味あるとしたら……」
天上院が俺の顔を見てるが……いや、まさかね。
「あなた自身、そして見たことのないシンクロモンスターね」
「そうだ、シンクロモンスター! あのドラゴン以外にもあるのか?」
十代が俺にしつこく迫ってくる。ええい、しつこい!
「それは、また今度な」
「そろそろ、オシリスレッドの寮も歓迎会が始まる時間よ」
「ほら、歓迎会だ! 二人共、急ぐぞ!」
俺はこの場から逃げ出す。
「そうだ。俺は十六夜 彰だ。あんたは?」
「私は天上院 明日香よ」
「俺は遊城 十代」
「待って~! アニキ、彰く~ん」
一人残った明日香は二人の名を呟いた。
ーーーーーーーーー
「なあ、なんで俺はここにいるんだ? なんで、デュエルディスクをつけてんだっけ?」
「そりゃ、デュエルするためだろ?」
いやいや、俺が聞きたいのはそういう事じゃないんだ。そうじゃないんだよ。
手順で言うと……寮の歓迎会→万丈目からの呼び出し→デュエルフィールド前←今ここ
「フン。逃げずによく来たな、ドロップアップども」
「デュエルと聞いたらやるに決まってるさ。エリートのデュエリストがどの程度か知りたいしさ」
十代と万丈目はやる気満々だな……
「正直、めんどいんだけど……って言うか眠いんですけど」
「お前は負けるのが怖いんだろ? だったら、お前のベストカードを渡してもらうか」
「あぁっ? 怖いだぁ? いいだろ、テメェの相手は俺だ! 青髪メガネが!」
「誰が青髪メガネだっ!」
俺と青髪メガネはデュエルディスクを構える。
「彰くん、怖いッス」
「「デュエル!!」」
彰 LP4000
手札5枚
青髪メガネ LP4000
手札5枚
「先行はもらう! 俺のターン! ドロー!」
よし、先行は頂いた!
「俺は、《錬金生物 ホムンクルス》召喚! そして、カードを一枚セットしターンエンド」
《錬金生物 ホムンクルス》
効果モンスター
星4/光属性/植物族/攻1800/守1600
彰 LP4000
手札4枚
モンスター1体
魔法・罠1枚
青髪メガネ LP4000
手札5枚
モンスター0体
魔法・罠0枚
「僕のターン。ドロー」
そう言えば、あいつのデッキはなんだ?
「僕は《サファイアドラゴン》を召喚! さらに装備魔法《ドラゴンの秘宝》を《サファイアドラゴン》に装備」
《サファイアドラゴン》
通常モンスター
星4/風属性/ドラゴン族/攻1900/守1600 → 攻2200/守1900
ドラゴンデッキだと?
「《サファイアドラゴン》で《錬金生物 ホムンクルス》に攻撃!」
「トラップ発動! 《植物連鎖》! 発動後このカードは攻撃力500アップの装備カードになり、自分フィールド上に存在する植物族モンスター1体に装備する」
「なんだって!?」
《錬金生物 ホムンクルス》
攻1800 → 攻2300
青髪メガネ LP4000→3900
「くっ、カードを一枚セットしターンエンド」
彰 LP4000
手札4枚
モンスター1体
魔法・罠1枚
青髪メガネ LP3900
手札3枚
モンスター0体
魔法・罠1枚
「俺のターン。ドロー! 俺は《錬金生物 ホムンクルス》でダイレクトアタック!」
「トラップ発動! 《炸裂装甲(リアクティブアーマー)》! 攻撃宣言時に発動する事ができる。その攻撃モンスター1体を破壊する」
俺の《錬金生物 ホムンクルス》は《炸裂装甲(リアクティブアーマー)》によって破壊された。
「……。俺は《レベル・スティーラー》を守備表示で召喚。さらにカードを二枚セットしターンエンド」
《レベル・スティーラー》
効果モンスター
星1/闇属性/昆虫族/ATK600/DEF0
彰 LP4000
手札2枚
モンスター1体
魔法・罠2枚
青髪メガネ LP3900
手札3枚
モンスター0体
魔法・罠0枚
「僕のターン。ドロー! 《スピア・ドラゴン》を召喚!」
《スピア・ドラゴン》
効果モンスター
星4/風属性/ドラゴン族/攻1900/守0
「装備魔法《デーモンの斧》を《スピア・ドラゴン》に装備し《レベル・スティーラー》に攻撃!」
攻1900 → 攻2900
「くっ」
《スピア・ドラゴン》の効果は確かーー
「このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。このカードは攻撃した場合、ダメージステップ終了時に守備表示になる」
彰 LP4000→1100
「カードを一枚セットしターンエンド」
彰 LP1100
手札2枚
モンスター0体
魔法・罠2枚
青髪メガネ LP3900
手札2枚
モンスター1体
魔法・罠2枚
「俺のターン。ドロー! 速攻魔法《サイクロン》発動! あんたの伏せカードを破壊する」
破壊したカードは《聖せいなるバリア-ミラーフォース-》か。危ないな。
「《夜薔薇の騎士(ナイトローズナイト)》を召喚!」
《夜薔薇の騎士(ナイトローズナイト)》
効果モンスター/チューナー
星3/闇属性/戦士族/ATK1000/DEF1000
「そのカードは!?」
『あのモンスターを召喚したって事は……』
『シンクロ召喚ッス!』
「《夜薔薇の騎士(ナイトローズナイト)》の効果! このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下の植物族モンスター1体を特殊召喚する事ができる。俺はレベル3の《ローンファイア・ブロッサム》を特殊召喚!」
《ローンファイア・ブロッサム》
効果モンスター
星3/炎属性/植物族/攻500/守1400
「俺はレベル3の《ローンファイア・ブロッサム》にレベル3の《夜薔薇の騎士(ナイトローズナイト)》をチューニング」
《夜薔薇の騎士(ナイトローズナイト)》が緑の輪に変わり《ローンファイア・ブロッサム》の周りに集まる。
「来るのか! 掟破りのカードが!」
「聖なる森に潜みし華麗なる棘の狩人よ、戒めの鞭を持ちて今こそ姿を現せ!」
『台詞が違う? もしかして、別のシンクロモンスターなの?』
『すごく気になるッス!』
『次はどんなのが出るんだ?』
明日香は驚き、翔と十代は召喚を楽しみにしていた。って十代! お前はデュエル中だろ!? 《フレイム・ウィングマン》も取られてるじゃん! ええい!
「シンクロ召喚! 現れろ、《スプレンディッド・ローズ》!」
《スプレンディッド・ローズ》
シンクロ・効果モンスター
星6/風属性/植物族/攻2200/守2000
「あのドラゴンじゃないのか!?」
説明するのも面倒だがするしかないか。
「シンクロ召喚するシンクロモンスターのレベルとレベルの合計が等しくなるように、チューナー1体とその他のモンスターをシンクロ素材として墓地に送る。基本的に、チューナーは必ず1体で行う。場合によっては条件ありのモンスターもある」
「そのモンスターのレベルは6で、あのドラゴンがレベル7」
「そういう事だ。デュエルを続けるぞ! 《スプレンディッド・ローズ》で《スピア・ドラゴン》に攻撃! エアリアル・ツイスト!」
「だが、戦闘ダメージはない」
戦闘ダメージがダメなら効果ダメージだ。
「トラップ発動! 《ブロッサム・ボンバー》」
「《ブロッサム・ボンバー》?」
「自分フィールド上に存在する植物族モンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動する事ができる。その戦闘で破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える」
「なんだって!?」
青髪メガネ LP3900→1000
このターンで《スプレンディッド・ローズ》の効果を発動すれば俺の勝ちになる。
「ガードマンが来るわ! アンティルールは校則で禁止されてるし、時間外で施設を使ってるし、校則違反で退学かもよ!」
「げっ!? そんな校則あるのかよ!?」
生徒手帳を読んどけよ……俺は一通り読んだぞ。大事なとこだけな。
「万丈目さん! やばいですよ」
「今夜はここまでだ。俺の勝ちは預けてやる」
「おい待てよ!」
万丈目と青髪メガネをその他は施設から立ち去る。
「さあ、あなたたちも」
「うぅ~。嫌だ! 俺はここから離れない~」
「行くぞ! 十代」
俺は十代を連れ明日香の後をついて行く。
「まったく。世話のやける子ね」
「ちぇっ。余計なことを」
「あのまま、続けてたらアンティルールで大事なカードが取られてたのよ?」
「いや、今のデュエルは俺の勝ちだぜ」
そう言い、十代が見せたのは《死者蘇生》である。明日香は驚きの表情を見せたがすぐに直し俺に振り向く。
「あなたもあのデュエルで……」
「あぁ、俺の勝ちだ」
俺が見せたカードは、《スプレンディッド・ローズ》である。
「そのモンスターで?」
「こいつの効果さ、このカードが攻撃したそのバトルフェイズ中に、自分の墓地の植物族を1体を除外する事で、攻撃力をエンドフェイズ時まで半分にし、もう一度だけ攻撃ができる」
カードをしまい。俺たちは寮に向かって歩き出す。