エピローグのエピローグ
豪邸と言えるサイズの家のリビングにて、
「下僕、そこの窓の淵に埃がたまっているわよ?ちゃんと掃除しなさい。」
「何故我がそこまでせねばならぬ、我は掃除に慣れていないのだぞ!」
「別に良いけれど死にたいのね?私はまた生き返らせてさせるだけだし良いけどね?」
「・・・ハァ。・・・分かりましたよ。お・・・お嬢様。」
「死んでも二番煎じなだけだし、良い選択だと思うわよ?」
中二病的な自称の人物と権力者のような発言をする人物がいる。どうやら、圧倒的な身分の差があることが会話からうかがえる。するとリビングに一つしかないドアが開いて、人影が部屋の中に侵入してきた。
「姫様~魔王様~!書斎の掃除、終わりましたよ~。」
入って来た者は全身を厳つい甲冑で包み、右手に手に汚れた水と雑巾の入ったバケツを持ちながら、部屋にいた二人の人物に向かってボーイソプラノのような声で言った。
「おい。こいt・・・お嬢様のことを姫などと呼ばなくてよいぞ。」
「えぇ。別に姫様じゃなくて名前で呼んでくれて構わないわよ。ただ、下僕?あなたはお嬢様とお呼びなさい。死にたいの?」
「何故、我だけなのだ!普通は我が〝優れた部下〟たちも言うべきことであろうに。」
「そうです!我らが主である魔王様が御自身より立場が上であると認めた方を名前で御呼びするなど無礼にも程がありますよ!」
「いや、そんなことは一度も認めてないぞ我の〝優れた〟部下フローレンスよ。」
「・・・?認めてないなんて、魔王様ったら御冗談がうまいですね。認めてないならなんでお嬢様とお呼びになるのですか。」クスッ
「・・・いちいち自分の部下を誇らしそうに言うのはシカトしておいて、まぁ何でもいいわよ呼び方は。まぁでも、下僕は下僕なのだからあなたはお嬢様と呼びなさい。それにさっきあいつと言いかけたのが不快だったから敬語を使うようにしなさい。」
男は額に青筋をたて、
「何度目だ・・・っですか、この会話は!だから、なぜ我だけがお嬢様と呼ばないといけないのですか!しかも我が部下ほど家臣として優れた者はいませぬ!」
「何を寝ぼけたことを言ってるの下僕。ここにあなたの部下なんていないわよ。下僕や奴隷と普通の魔族じゃ格が違うのよ?身の程をわきまえなさい。げ・ぼ・く?」
「・・・。やはり死んでも良いので殺して良いですよね?お嬢様?」
「別に殺しても良いけど、私以外にあなたを復活させる人間なんていないと思うわよ。」
「くっ!恨まれるようなことはしてないのに・・・。」
「世間の空気の問題でしょ。まあ、私が老衰で死ぬまでの我慢よ。あなたたちはそれくらいの年月じゃ死なないでしょ?」
「あぁ。我が盟友閻魔よ!なんという条件をつけてくれたのだ!我は今にもストレスで殺してしまいそうだぞ!」