~1945年・大日本帝国帝都東京~
「天皇陛下万ざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」
東京では多くの国民が街中でお祭り騒ぎを起こしていた。
「帝国救いし英雄に万ざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」
万ざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!とあちこちで万歳三唱が起こっている。
1938年から始まった『太平洋・大東亜戦争』で大日本帝国はアメリカ率いる連合国に勝利した。
その結果、東南アジアの欧米列強の植民地はすべて独立するか帝国領となった。
更には欧米列強からの独立運動が世界中で起こり欧米列強は衰退していくのであった。
無論、帝国も無傷で勝ったわけではない。陸軍は東南アジアに配備していた兵器がすべて破壊され使者行方不明者合わせて役20万ととてつもない数字を叩きだした。
海軍はさらにひどく、開戦当時は100隻以上あった軍艦も30にまで落ちてしまっていた(駆逐艦8、軽巡3重巡7、軽空母2、戦艦2、潜水艦6、工作艦1、補給艦1)。
そんな犠牲を払いつつも大日本帝国は勝利したのである。
そして今は国を挙げてのお祭り騒ぎとなっているわけである。
「ようやく勝ったか」
帝都東京にある『陸海連合府』の一室で俺は椅子に腰かけながらつぶやく。
彼の名は箱崎龍。史実とは違った歴史を歩んだこの世界に転生させられなんだかんだアリ今は陸海両軍を率いる総帥となっている。彼に命令出来るのは天皇陛下ぐらいだろう。
「『太平洋・大東亜戦争』、か。やはりこの世界は色々と勝手が違かったな」
そうつぶやきながら手元にあるコーヒーを飲む。
「ミッドウェーでは敵軍に大勝利し、ガダルカナル島の完全占領及びソロモン海戦の米空母一掃・・・。ホントにこの世界は大日本帝国に対して都合のいい事ばかり起こるな」
その時扉をノックする音が聞こえた。
「入れ」
「失礼します」
そう言っては言ってきたのは若い海兵隊員だ。
「箱崎元帥、パレードの準備が整いました」
「分かった、すぐに向かう」
そう言って俺は席を立ち扉に向かう。
「(しかし、帝国の被害はあまりにも大きすぎる。これでは列強どもが先に復興してしまう。何とかしなければ。いっそこの軍隊を使って大昔に転生してそこで世界を一つにしたいものだ)」
彼はそう思うがのちにこれが実現しようとは彼にも想像できなかったのであった。
~翌日・陸海連合府~
「付近の状況を確認しろ!」
「無線通信がすべて使えません!」
「東京湾に停泊中の軍艦と連絡がつきました!」
「連合府のまわりは霧に囲まれてよく見えません!」
「帝都との通信不能!」
翌朝、連合府は混乱に陥っていた。
いつも通りの夜明けかと思ったが、連合府のまわりは深い霧に囲まれ、連合府を囲むように存在している。
更には帝都との通信が出来ず、更に他の基地との連絡も出来なかった。
唯一確認できた在存連合艦隊も深い霧に囲まれエンジンを停止させているとのこと。
この状況に連合府は混乱の極みにあった。
しかし、ここである人が一喝する。
「馬鹿ども少しは静かになれ!」
箱崎は大きな声でそう怒鳴る。それにより先ほどまでの喧騒がうそのように止んだ。
「今ここには大量の武器、弾薬、燃料そして軍人がいる。ここは大日本帝国の最後の砦と言っても過言ではない場所だ。その砦を守る我々がこの調子では守れるものも守れない。一度深呼吸して肩の力を抜け。冷静に現状把握に努めろ」
「「「はっ!」」」
その場にいたものたちが一斉に敬礼をする。
その事が連合府全体に伝わり、連合府は混乱から立ち上がったのであった。