~陸海連合府・転移より2日後~
皆が落ち着いたところで俺は軍議を開いていた。
「付近の調べは進んだか?」
「霧が数時間前にはれたので付近の偵察をかねて第二中隊を偵察に向かわせています」
「分かった。武器弾薬の類は?」
「それがいつの間にかできた地下で武器が大量に見つかりました。小銃が隊員2万人分、騎兵銃1万人分、狙撃銃5千丁、拳銃3万丁です」
他にも機関砲や戦車砲、対戦車砲などがあると報告した。
「弾薬もそれぞれ30年分がありました」
「ふむ、戦車や航空機は?」
「はっ!戦車は軽戦車ケニ、ケヌ、ケホがそれぞれ十両ずつ、中戦車チヘ、チヌ、チト、チリが8両ずつ、重戦車イチ、イリが5両ずつとなっております。装甲車の類も合わせて30両あります」
「航空機は海軍の戦闘機はありませんでしたが陸軍の重爆撃機吞龍、飛龍。軽爆撃機、戦闘機疾風、飛燕、隼合わせて100機があります」
戦車長、戦闘機の代表が言う。
「結構あったな。燃料は?」
「残念ながら積まれている分しかありません」
「そうか」
戦闘機も戦車も燃料がなければ鉄くずと同じである。
その時会議室の扉が大きく開いた。
「何事だ!今は軍議中だぞ!」
「すいません!至急お耳に入れたい事があります!」
その隊員はよほど慌てていたのか息が乱れている。
「何だ?」
「はっ!帝都へ向けて進軍していたところ途中こちらに向けて進軍する軍勢が見えました。更にその者たちの格好が鎧を着ていました!」
「貴様!ふざけているのか!?今時時代遅れの鎧を着る物などいないだろう!」
「静かに」
俺はわめき散らす陸軍中将に声を掛ける。中将は大人しく引き下がった。
「もしそれが本当なら我々は時代を超えたのかもしれん」
「元帥閣下、そうすると我々はこの者たちにとって異質な存在なのかもしれない、と言う事ですか?」
「それだけではないだろう。軍を出しているところを見ると我々を一揆か何かと思っているのだろう。君、旗印はどんなのだった?」
「はっ、正三角形の真ん中を逆正三角形に開いているものでした」
「その旗印からして北条か。時代としては1570~1590といったところか」
「それはつまり今我々は戦国時代にいると?」
「そうだ。恐らく今同志(日本軍)はこの連合府にいる我々と東京湾にいる連合艦隊だけだろう」
周りからざわめきが聞こえる。混乱するのも無理はない。しかし今はやる事があった。
「諸君、我々は現在敵に襲われようとしているのだぞ?急いで支度をしろ」
静かにそう言うと周りはハッとして慌てて出ていった。
一人残った会議室で俺は一人つぶやく。
「今度はここから始めろと言う事か?面白い。連合府元帥の名に懸けて今度こそ帝国に勝利を。そして有色人種に自由と繁栄を」
重戦車イリ、イチはオリジナル戦車です。戦車や航空機はウィキペディアを参考にしています。