ストックが無くなった!! 明日の暇なときにでも書くんで更新がちょい遅れるんで了承を…
Side木原
いったいなんでこんな目に……
「はぁ…はぁ………」
「まちやがれこのアマ!!」
「うわーーーーーーーーーーーん!!!」
私はなんで追いかけられてるの!!?
SideOut
何故、彼女が男達に追いかけられてるか……それはほんの数分前に遡る。
~数分前~
奈々子達と別れて帰宅中、彼女は機嫌が悪かった。理由としてはまぁ……いつもの夫婦喧嘩といったところであろう。そんな機嫌の悪い彼女に男が一人近づいて来た。
「ねぇねぇ、君。今暇? よかったら俺とお茶しない?」
あまりに古臭いナンパをする男に麻耶は無視して横を通ろうとするが男が強引に麻耶の手をつかんだ。その瞬間……
「気易く触んな!!」
「痛っ!?」
麻耶が男の顔に平手を放った。男は一瞬怯むが顔には怒りが浮かんでいた。そして、そのタイミングで男の連れらしき人物が二人現れたのだ。その時に麻耶は思った。
『あれ? もしかして私ピンチ?』
Side木原
必死に逃げ続けた私だったがついに行き止まりに入ってしまった。
「てこずらせやがって…覚悟は出来てんだろな?」
男達がにじり寄ってくる。怖い……誰か助けて!! 私がそう願った時だった。
「おい、そこでなにやってんだ?」
SideOut
Side竜児
大河と別れて帰る途中だった。俺はスーパーにでも寄ろうかと思ったんだがたまたま俺の視界に知り合いらしき人がなんかおっかけられてるのが映った。
ほっとける訳もなく後を追ってみると木原さんが男達に囲まれていた。さすがに状況的に怖いが俺は勇気を出して声をかけた。
「おい、そこでなにやってんだ?」
俺の声を聞いて振りかえった三人はいきなり表情が変わった。そして、いきなり警棒のような武器やスタンガンを取りだした。
……………………なんでだあぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!!!!! なんで声かけただけで警戒心マックスになんだよ!! 俺が心の中で狼狽しているとつい通報用にと手に持っていた携帯を落としてしまった。俺は落としたことに気付いて携帯を拾おうとする。
「高須君!! 危ない!!」
「え?」
「ぐはぁ!!?」
俺が木原さんの言葉に顔を上げると後頭部に何かが当たった感触があり足元を見ると相手の男が一人倒れていた。……………なにそれ怖い
SideOut
Side男3
「おい? そこでなにやってんだ?」
俺たちはこの声に反応して後ろを向いた瞬間、戦慄した。そこらの不良ともヤクザとも違う…そんなものと比べられる代物じゃねぇ…もっと恐ろしいものの片鱗を俺たちは味わっている。やられる前にやるしかねぇ!! すると奴は俺達から目を離し油断を見せた。………俺たちはこれが罠とも知らずに……
仲間の一人が警棒で殴りかかろうとするが奴はよそ見したまま警棒をしゃがんで避け強烈な頭突きを仲間に喰らわせた。仲間はもちろん気絶……いや、気絶ですんだだけマシだったのだろう。
「何があったのかは知らねぇけどそこの子は俺の知り合いなんだ。えっと~、仲間気絶させておいてなんなんだけど退いてくれないだろうか?」
なるほど……ようするに『事を大事にしたくない。退かなければ墓の下に眠ることになるぜ』という事か……
俺たちは気絶したもう一人を連れて帰って行った。………その出来ごとから不良だった俺達が上には上がいることを知り真面目に勉学を受け全国模試の上位に君臨するのは少し未来の話だ。
SideOut
Side竜児
ふぅ、助かった…さすがに二人に一気にかかって来られたらボコボコにされちまうからな。しかし、なんで退いてくれたんだ?
「あの……えっと…高須君………その…あ、ありがと//////」
「え? あぁ、別にいいって。木原さんは怪我ない?」
「う…うん/////」
なんかいつもの木原さんの話し方と違って弱弱しい感じがするが気のせいか?まぁ、さっき怖い目にあったんだから仕方ないか。
「結構、暗くなってきたし途中まで送ろうか? さっきみたいな奴が出たらあれだし」
「えっと……うん、お願いしてもいいかな?////」
帰りの道中、木原さんが手を繋いでもいいかと聞いてきたので(きっとまだ怖いんだろう)断る理由がないので手を繋いだ。……木原さんの手柔らkげふmげふん!! ん…俺は何もやましいことなんて考えてないぞ!! ホントだからな!! 分かれ道が来て別れる時に木原さんが俺を呼びとめた。
「た…高須君!!」
「うぉ…えっと、なんだ?」
「えっとね……その~………//// わ、私のことはこれから麻耶って呼んで!!!////」
「……………え?」
「私はこれから竜児って呼ぶから!! いい!! 絶対だからね!!!////」
「お、おう……」
「うん♪ それじゃあ、また明日ね、竜児♪」
木原さ…(ギロ!!)……麻耶は笑顔で走って行った。とりあえず今日の結論を言っておこう……
「わけわかんね……」
明日の旅行……大丈夫だろうか?
SideOut
Side木原
「えへへへへへへへ////////」
私は今日のことを思い出してにやけていた。絶体絶命のピンチに現れて私を助けてくれた竜児。私はナンパ男の仲間を一瞬で倒した竜児を見て胸の鼓動が速くなるのを感じた。そのあと、竜児は私のことを心配してくれて家の途中まで送ってくれた。私は今まで隼君に恋してると思っていた……いや、思いこんでいた。多分、そのときの私は隼君にじゃなくて恋に恋をしていたんだと思う。
でも、今日でそれも終わり!! 私は目つきはちょっと怖いけど慣れたらカッコ良くも感じるクラスの男の子を思い浮かべて口元に笑みを作る。
「絶対に逃がさないからね、竜児♪」
私は明日の旅行を楽しみに思い寝についた。
SideOut
Side隼
家に帰り着いてからゆっくりしているとチャイムがなったので玄関まで行きドアを開けると…
「や♪」
何故か亜美がいた。
「いや、『や♪』じゃねぇから…今何時だと思ってんだ?」
「えっと、1時ね」
「時計見ながら言うなよ……ま、いいや、上がるんだろ?」
「うん」と、亜美は言って家に上がった。俺はこの時、簡単にコイツを上げたことを後悔することになるとは夢にも思わなかった。
「でさー、聞いてよ隼!! あのクソトレーナー!! 私が「全然、細くないですよ~この辺だってお肉ついちゃってますし~」って言ったら『ああ、そうだね』って……『ああ、そうだね』だ~…何様だあのガキ!!」
「てめぇは愚痴を言いにわざわざここに来たんか!?」
亜美がここに来てから一時間あまり延々と愚痴を聞かされ続けられた隼は限界だった。そこで隼はあることに気がついた。
「あれ? 亜美、お前少しクマが出来てないか? 後、しわがちょいあるような…」
「え…………やだなぁ、隼ったら私の顔にそんなものがってうおぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!!」
亜美は手鏡で見ると大声で叫んだ。いや~、ほんと防音性の高い壁でよかったよ。
「あはは……最近、忙しかったからね……色々予定を詰めちゃったし…睡眠もあまりとれなかったし………はぁ、死にたい…」
なんか予想以上にネガティブになってんですけどおぉぉぉぉおおおお!!!? え~、どうしよ……俺、こういう心のケアとかできないよマジで…
「と、とりあえず寝た方がいいぜ!! ほら早く帰って寝ればある程度は寝れるって」
そういうと亜美はとんでもないことをほざきやがった。
「じゃあ、泊めて」
なんでこうなった…
SideOut
Side亜美
私が落ち込んでいると隼は早く寝た方がいいと言いだした。正論なので帰ろうかとも思ったが少しコイツにいじわるをしたくなった私は隼に泊るとつげた。それから隼は居間で寝ようとしたが私がそれを断固拒否して…
「一緒に寝ればいいじゃない♪」
というと隼は顔を真っ赤にして狼狽した。ふふ…可愛い♪
「と、とにかく俺は居間で寝るから!!///」
そう言って隼が一歩踏み出した時だった。隼の足元にはコールドスプレーが転がっていてそれを踏んだ隼は……
「にゃ!!?」
奇声をあげてひっくり返り頭を打って気絶した。あまりの出来ごとに呆然とした私だったがとりあえず隼をベッドまで運んでから後頭部を冷やした。そこまでやって私はふと思った。
隼気絶→今なら一緒に寝るチャンス→お邪魔します
「は、隼~…ね、寝てるわよね? ………いいよね?////」
私はいそいそと隼の隣に寝転がると隼の腕を抱いた。
「おやすみ///」
今日はぐっすり眠れそうだ……
SideOut
Side隼
懐かしい夢を見た……
あれは俺が初めて竜児とあったときだ。
SodeOut
~おおよそ4年前~
Side沖田
中学1年の春、俺は新入生としてこの学校に入ったが俺に向けられる目は様々だった。
「おい…あいつだろ? 親を殺したとか言うの…」
「あぁ…噂じゃヤクザとかともつながってるとか…」
大半の視線は恐れ・侮蔑といったものだった。教師も俺のことを避けるようにしていた。そんななかで俺に話しかけてきた奴がいた。
「なぁ、お前こんなとこでなにやってんだ?」
「あ?」
それが俺こと沖田 隼と高須 竜児の出会いであった。
「いや、授業中にいきなり無断で出て行ったし…追ってみたら芝生で寝てるし」
「てめぇこそ授業はどうしたんだよ?」
「先生に具合が悪いって言って来た!!」
「偉そうに言うな…うざってぇ……とにかく、お前に関係ねぇだろ…」
俺が目の前の奴にそう言うとそいつは驚いたように俺を見てきた。
「………………………」
「あ? どうした?」
「お前、俺が怖くないのか?」
「は?」
こいつは一体何をいってんだ? 聞いたところクラスの奴らが自分の目つきに怖がっているんだとか…………くだらねぇ…
「そんなことなんとも思わねえよ………てか、気にしてんだったらあまり俺に近づかないほうがいいぞ…」
「え? なんでだ?」
「………………俺の噂くらい聞いたことあるだろ?」
俺は呆れた顔でそう言うと竜児は……
「俺は『実際に見たことしか信じねぇ』」
そう言い放った。俺はその時呆けた顔をしていたんだろう。俺のそんな様子を無視して竜児は笑顔で言った。
「俺の名前は高須 竜児だ!! よろしくな、隼!!」
「いきなり呼び捨てかよ…」
それからは色々あった。まずことあるごとに竜児は俺に着きまとってくるのだ。いや~うっとうしいことこの上ない…それから竜児の友達の祐作とも知り合った。コイツも竜児と同様何かと絡んでくる奴だった。それからだろう俺に話しかけてくる奴が少しずつ増えていったのは………
「おい、沖田!!! 野球チームを作ろう!! チーム名はキタムラスターズだ!!!」
「いや、知らねーし、意味わかんねーし、なんで野球?」
「やぁ、君は沖田 隼って言うんだね、ボクの名前は男子生徒D!!」
「お前、席隣だし最初から俺のこと知ってんだろ……てかそれ本名なのか?」
「僕は五番が好きだ!! ナンバー5だ!!」
「そこは一番でよくねぇか? 微妙だし…」
「お前は………今まで食って来たパンの枚数を覚えているか?」
「たくさんだな」
わずらわしいと思っていた……うっとうしく思っていた…………けど、心のどこかで俺は嬉しいと感じていた。
だが、幸せはいつまでも続く訳ではない……
中学三年の秋、俺が竜児とクラスに入ると一同が俺を見ていた。俺は疑問に思い黒板を見た。そこには……………
『沖田隼は実の親を殺しているこれは真実である』
そうでかでかと書かれた文字と一枚の新聞が黒板に張られていた。そこには『…………………………』と書かれていた。
「沖田君、私達気にしてないから!!」
「誰がやったか知らないけど気にすんなって!!」
「沖田ではない……この男子生徒Dd<袋にしているのでしばらくお待ちください>」
俺にはそいつらの言葉など信じられなかった。俺は隣の竜児も無視して教室を出た。
・
・
・
天気が悪くなり小雨がぽつぽつと降り始めた時、路地裏からはうめき声がしていた。
「ぐはっ!?」「う……うぅ……」「いてぇ……」
学校を出た俺は絡んできたチンピラを路地裏でボコボコにしていた。俺の足元には6人ほど転がっていた。俺は今踏みつけている奴の腕をへし折ろうとした。すると………
「やめろ!! 隼!!」
俺の目の前に竜児がいた。
SideOut
竜児に気を取られている隙にチンピラ達は体を引きずって逃げて行った。隼はそれを一瞥して竜児に向かい合った。
「…………なんかようか?」
隼が無表情でそう言うと竜児は隼に怒鳴った
「『なんかようか?』だと? ふざけんじゃねー!! お前は今、何をやってた!!」
「ケンカを売られたから買った………納得したか?」
「やり過ぎだ!! なぁ……隼、お前どうしちまったんだよ!! 『いつもの』お前らしくねぇぞ!!」
「………『いつもの』だと?」
竜児のその一言は隼の逆鱗に触れていた。竜児は隼の様子に気づいたが…もう遅かった。
「はや…と?」
「お前に…………お前なんかに……俺の何がわかるって言うんだ!!!!」
隼は一気に竜児に近づき竜児の首を掴み壁に叩きつけた。
「がはっ……」
「いいこと教えてやるよ……あの黒板に書かれたことは真実だよ。どうだ、どんな気分だ友達だと『思ってた』やつが人殺しだった時の気分は?」
「隼………お…ま…え……」
竜児の驚愕の目を見た隼はすっきりしたのか竜児の首から手を離した。その瞬間だった、竜児が隼の顔を殴り飛ばした。
「て…めぇ……」
「ふっざけんじゃねぇ!!!! 友達だと『思ってた』だと!? 俺は今でも友達だと『思ってる』んだよ!!! だいたいクラスの奴だってお前のことを心配してたんだぞ!!!」
「本気で心配してる奴なんているものか!! 心の中では何を思ってるのかわかりゃしねぇ!! お前にわかるか!! 友達だと思っていた奴が次の日から軽蔑の目でみてくることを!! 人殺しと言われて石を投げつけられる気持ちが!! お前にわかるのかよ!!!!!!」
そう言って隼は渾身の蹴りを竜児に放ち竜児は地面に叩きつけられた。雨は激しくなり制服も水を吸って重くなっていた。しかし、竜児は立ち上がった。
「はぁ……はぁ……だから逃げるのかよ?」
「…………なに?」
「裏切られるのが嫌だから逃げてるガキにしかみえねぇって言ってんだよ!!!!!!!」
そう言うと竜児は隼の顔を殴った。隼はよろめくもすぐに竜児を睨みつけた。
「てんめえぇぇぇぇえええええ!!!!!!!!!!!!」
隼が殴りかかろうとした時だった。
「俺は裏切らねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ピタリと隼の拳が竜児の目の前で止まった。竜児の目は隼の目を真っ直ぐに見ていた。
「他の誰が裏切ろうと俺は隼のことを裏切らねえよ」
竜児はそう笑顔で言った。しばらく硬直していた隼は拳を力なく下ろして顔をうつ伏せた。表情は見えない。すると、路地裏の壁から誰かが出てきた。
「いやはやどうなるかと思ったぞ」
北村 祐作であった。実は彼は最初の方からいて様子をずっと見ていたのだ。
「高須、話はついたのか?」
「えっと………わからん」
するとうつ伏せてた隼から嗚咽が聞こえてきた。隼は泣いていたのだ。最初は小さい嗚咽だったがだんだんと感情が溢れだししだいに声を上げて泣き出した。その様を竜児と祐作は雨に濡れながら微笑んでじっと見ていた。
その日からだろう沖田 隼が変わったのは………いや、『戻った』のは……
そして、現在……
「なんぞおぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!????」
「くぅ………くぅ……」
隼は今日も元気に過ごしている。