SAO SS meet again,and…… 作:森山 大太
『マコ!』
突然、少女のものと思しき切迫した声が私の耳を刺した。はっと意識が覚め、私は瞳を開ける。
暗い。周囲の状況を目視しようにも、視界はほとんど暗闇に沈んでしまっている。どういか、重なり合いすぐに離れるように激しく動いている何か多くのシルエットが識別できるぐらいだ。思考をちぢこめる焦燥と背筋を撫でる恐怖を強引に押し殺し、五感を集中させる。足元の土はじとっと湿っていて、冷えた空気が両耳を鋭く突いてくる。私はなぜか、肩で息をしている。絶え間ない金属音と得物をふるう時の裂帛が四方で幾重にも反響している。
ここは――洞窟型の、ダンジョン? そしてまさか、戦闘中?
目につく範囲には松明もなく、両目はいまだ暗闇に慣れない。こんなダンジョンで私は今まで何を――思考を満たしかけた疑念を無理に振り払って、モンスターの急襲を警戒しつつ、私はひとまず、手探りで自分の体を探ることにする。
まず足元から、軽さを重視し金属と革を混合して作ったオーダーメイドのレガース。次に、体全体を覆う、高難度クエスト報酬品の革製装備。腰に差した中ぶりの片手剣と小型の盾。そして最後に、内ポケットに忍ばせた緊急用の転移結晶。
……いつも通りだ。私は胸をなでおろした。普段、血盟騎士団のメンバーとして迷宮区探索を行う際と寸分たがわぬ装備を、今の私は身に着けている。
一つ息を吐いて、私は腰の鞘と盾に手をやる。現在の最前線は六二層。この装備なら、数的不利さえ作らなければどんな敵であろうと後れをとることはないという自負はある。モノトーンに沈んでいた視界も、少しずつではあるけれど色づいてきている。この場の状況や経緯はよく読み込めないけれど、ここが戦場だというのなら、私は戦わなければならない。
なぜなら私は、仮にも攻略組の末席に名を連ねる剣士なのだから。
『マコッ!』
今ならはっきりと聞き取れる。これはアスナの声だ。同じフロアで、私の所属するギルド、血盟騎士団の副団長である彼女も戦っているのだろう。この暗闇で私が「見えている」ということは、存外近くにいるのかもしれない。
さて。
戦いにおいては常に冷静な彼女が、こうも焦りの透けた大声を出したということは――?
「……はっ!」
下腹部に力を込めた一拍の気合いとともに、私は左へ緊急回避を試みる。膝をかがめ跳躍し、左肩を軸に転がる寸前、右手甲のガントレッドを突撃用ソードスキルの淡いライトエフェクトが掠めた。右腕に微かな痺れが走り、視界の端に映る私のHPバーがちりっ、とごくわずか減少する。
命を削られた。この一年と半年の間に慣れてしまったその実感に恐怖を覚える暇もなく、私はそのまま転がって距離を取り、体を起こし左手に盾を構え、未だ姿のはっきりしない敵のシルエットを見据える。そうして数秒相対し合った後、相手もバックステップを踏み、嘶くこともなく一旦、剣を引いた。
私と相手との間にだけ流れる沈黙の刹那。
相手の得物と私の盾がおぼろげな光を反射し合う。
もしアスナがいなかったら――?
背筋に何度感じても慣れない種類の悪寒が走り、
それは脳天まで登って私の思考を一度、真っ白に染め上げる。
魂のやり取り。
ここは仮想空間であっても起きた事象は仮想ではなく。
これはゲームであっても遊びではない。
「……ふう」
この世界のアバタ―にはもちろん肺や心臓があるわけではないから、どれほど激しい運動をしても息が上がるということはないし、緊張で胸の鼓動が激しくなるということもない。けれど、それはあくまで理論上の話だ。現実で何年と生きてきた私の魂は、この世界においても時として生身の肺、心臓の錯覚を私にもたらす。
だから、無理に落ち着きたい時は、無理に息を吐けばいい。
いつか帰るあの世界で十何年、そうしてきたように。
敵のシルエットがゆらりと動いた。私のものより幾分長い得物を後ろに振りかぶるやいなや、オレンジの強いライトエフェクトを刀身にきらめかせる。あのモーションは――
「……両手用大剣の突撃ソードスキル『アバランシュ』」
自分に言い聞かせるように呟き、私は腰の片手用直剣を素早く抜く。大剣の突撃ソードスキルはモーションが大きく読まれやすいが、その分突破力、攻撃力は群を抜いている。私の小型盾では到底防ぎきれない――片手用直剣のソードスキルを最良の条件でぶつけて、ようやく相殺できるかどうか、といったところだろう。もちろん彼我のレベル差にもよるのだけれど、そればかりは実際に剣を交えてみるまで把握しがたい。
敵が屈んだ。刹那、一層強くなったオレンジのライトエフェクトの残像を暗闇に残しながら、荒々しい跳躍で空気を裂いて私の懐へ飛び込んでくる。
体が強張る。私の想像よりも、初期モーションにかかる時間が少ない。それは敵の両手用大剣スキルのレベルが相当高いことの証左であり――見立てた限り、敵は最前線の迷宮区レベルのモンスターだろう。もしくは、それ以上。
盾では絶対にはじき切れないが、ソードスキルでの相殺ではそもそも間に合わない。私は直感し、振り下ろされる大剣に対して半ば本能的に盾を構え――衝撃――
視線が交錯した。
「きゃあっ!」
案の定、というべきか。分かりきっていたことだけれど、敵の一撃は私の盾をものともせず弾き飛ばし、その後ろにいた私もまた、耐えきれず吹き飛ばされた。湿った地面を跳ねるように転がる。体が地面にぶつかるたび、盾を装備した左腕をひどい痺れが襲う。
背中から思い切り壁にぶつかり、ようやく体が止まる。強く湧き上がる吐き気と半身のしびれを堪え、壁に寄りかかるようにしてどうにか立ち上がる。敵は暗闇にゆらゆらと立ったままで追撃の気配はない。無意識に確認したHPはグリーン、イエローとみるみる減少し――レッドゾーンに突入、数ドットを残すのみとなった。
まさか―― ガードしたのに、たった一撃で、そんなこと。
私は愕然とし、きっとひどく震えているだろう瞳で、もう一度、敵の瞳をはっきりと見ようとした。
「……どう、して……?」
どこからか光がさして、敵の瞳がぽつんと二つ、暗闇にうかぶ。
彼の瞳は、嗤っていた。
……「彼」。
敵は同じプレイヤーだった。
私の呟きが聞こえたのか? 彼は答えるように、口元に寒々しい笑みを浮かべた――狂気にどっぷり浸かったその表情が、暗闇の中、なぜか、はっきり見えてしまった。
「……どうして、どうして……」
唇からとめどなく震えた声が漏れる。全身の震えが収まらない。がくがくと頼りない脚で、私は懸命に後ずさる。
「どうして、だぁ? ……お前が言うかよ」
彼は大剣を肩に乗せ、一歩、一歩と、私に近づいてくる。
私は必死に彼我の距離を取ろうとする。しかし、どうしても離せない。
「なあ……死ねよ、人殺し」
異様に見ひらかれた真っ黒の瞳孔に射すくめられて、私の中でつながっていた最後の糸が切れてしまった。
「うわあああああああ!」
右手の片手用直剣を掲げ、闇雲に切りかかる。
当たらない。
「ちっ」
彼は大剣でそれを簡単に弾き飛ばした。宙を舞い、地面に突き刺さる私の愛剣。
彼は予備動作なしで私に大剣を振り下ろした。
そうだ、盾で。ソードスキルを発動させていないなら―― 私は左手で盾を――
あれ?
あったはずのたてがない。
大剣を妨げるものは何もなく、彼はたやすく私の左腕を根元から切り落とした。それは宙に力なく投げ出され、すぐポリゴン片となって闇の中に昇華する。左肩に走る強烈な痺れ。機械的に点滅する部位欠損アイコン。一ドットだけ残ったHPバー。
殺人を快楽とする獣の満面の笑み。
「ヒャハハハハハハッ!」
大剣が振り下ろされ――
「……はあ、はあ」
私は瞳を開ける。
いつものことだ。
あの時――人を殺した時から頻繁に見るようになった、嫌な、夢。
ベッドから体を起こし、周囲を見渡す。アインクラッド六十一層セレムブルク、高いコルを出して買った、私の部屋。ランプの薄い明かりの中でも色とりどりの家具が映えている。
視線が窓の外に行く。まだ、夜の帳は開けていない。時間を確認すると、ちょうど丑三つ時だった。何が面白いわけでもないのに、薄い笑みが唇の端に浮かぶ。
二度寝をするような気分でもなく、窓を開けて、初冬の冷たい夜風を浴びることにした。
朝食を無骨なパン一つとココア(アスナが苦労してブレンドした貴重なものだ)で軽く済ませ、私はいつも通り、グランザムにある血盟騎士団本部に向かうことにした。私は迷宮区に出るわけではないので、仰々しい装備は必要ない。制服として義務付けられている紅白の上下に、これまた紅白のコートを装備設定、軽く羽織り、玄関を出る。寝ぼけ眼をこすり大きなあくびを繰り返しながら一路、主街区の中心にある転移門へと湖を囲う遊歩道を歩く。
ここ六十一層は面積のほとんどを湖が占めていて、セレムブルクはその中心に浮かぶ小島に存在している。ゆえにセレムブルクの街自体の規模はそれほど大きくはない。しかし出店などは豊富であり、何より白亜の古城とそこかしこに生い茂る新緑の葉による街全体の調和された美しさ、特に夕暮れ時、斜陽を背に波立つ水面と朱色に染まる精緻な建造物群による幻想的な情景に心を奪われ、地価がとんでもなく高価なのにもかかわらず、この街に住処を、と求めるプレイヤーは多いと聞く。かくいう私もその一人だ。
私がセレムブルクに居を構えるに至った事の始まりは、私が参加した最後の大規模レイド戦である六十層のボス戦において、三又首のドラゴン――口から放射線を吐く怪獣が活躍する某特撮映画の有名な敵役にそっくりだった――のラストアタックを、私が運よく――本当に僥倖と言うほかない――取ってしまったことだ。長い戦闘の末ボスがポリゴン片となってすぐ、ファンファーレの中私のところへ祝福に来たアスナ、隣で頭を抱え悔しがる聖竜連合の剣士など周囲が各々騒ぎ立てる中、私はストレージを開いたままそのラストアタックボーナスをどうするべきか思案することで頭がいっぱいだった。そのドロップ品が曲刀だったのだ。
そのステータスは目を疑うほど高く、十分に魔剣と呼べるものであった。もちろん使ってみたいという欲にも駆られた。しかし、それまでの私は曲刀というものにまったく縁がなかったのだ。曲刀を握ったこともない身では当然スキルがあがっているはずもなく、一からあげようにも我武者羅に片手剣を振るった過去の艱難辛苦が思い出され、未練もたらたらではあったけれど主装備として使うことは断念した。となると、まさかストレージに寝かせておくわけにもいかないので誰かに譲渡しよう、ということになる。けれど血盟騎士団の決まりでは「ドロップ品はドロップした人のもの」であり、周知されたレアドロップ品の譲渡は後々の問題の火種となりかねず、まさか他ギルドなどは言うに及ばずであり、これもその場で断念した。するともうまともな選択肢は残っていない。いっそインゴットにして鍛冶屋のリズベットに新しい剣を作ってもらうか、一度きりの記念として部屋にかけておくか――とそんなことを考えつつ、その時の私はため息交じりにストレージを閉じ、ひとまず六十一層セレムブルクのアクティベートへ向かったのだった。
そして一日後、その曲刀は莫大なコルと変わり、今の住処の購入資金となった。NPCへの売却は相場が下がる、という通説は魔剣売却という荒業の前にはもろくも崩れ去り、私は余ったお金で家具も一通り新調、装備もずいぶん強化できたのだった。
周囲からは白い目で見られた。なぜ魔剣を売ってまで豪勢な新居を求めるのか。譲渡とは言わないまでも、ギルド全体で兼用のものにすればよかったのではないか。その剣で、そのコルで、助かった命だってあったはずだ、などと、数多の非難が私の頭上に降り注いだ。他ギルドからは捻じ曲がった嫉妬からくる蔑みを受けた。普段は事あるごとに私のことを気にかけてくれていた団長も、その時ばかりは黙って私の瞳の中を覗き込むだけだった。唯一アスナだけが私に理解を示してくれて、私はどうにか攻略組から抜けずに済んだ。
ただのご褒美のつもりだった。狂ったデスゲーム、死神の踊る浮遊城で臆することなく戦ってきた自分へのプレゼント、そして残りの四十層へ挑むための活力を形あるものとして手に入れたかったのだ。今だから笑い話にもできるけれど、当時の私はひどく荒れていた。向けられる非難の中にも真っ当なものはあったけれど全てが同じように僻んだ戯言にしか聞こえなかった。ドロップ品は自由なんでしょ? 何がいけないの。新調したてのふかふかのベッドに寝転んで夜な夜な呪詛のように唱えていた言葉は少ししょっぱく濡れて今でも頭の隅っこにへばりついている……
すう、と耳元を波風がないだ。ふわりとはねるツインテール。回想を止め、私はふと澄んだ水面を見た。それから外周部に添って一定間隔で立つ鈍色の円柱に目をやる。それを撫でるように視線を上げ、やがて真上、空を覆う鉄の蓋を仰ぐ。
悪い思い出もいい思い出も、全ては遠い過去のおとぎばなし。
この浮遊城にはもう、剣士マコはいないのだから。
コートを羽織り直し、私は主街区へ駈け出した。
血盟騎士団事務。今の私の役職はギルド内外の人間からそう呼ばれている。事務、といえば聞こえはいいけれど、会計簿を付けているわけでもまさかパソコンでデータ処理に勤しんでいるわけでもなく、要は雑務の引き受け手だ。いなくてもいいけれどいてくれると楽というだけで、言ってしまえばシャープペンシルについている消しゴムみたいなもの。
五十五層グランザムの主街区に転移して、この層が「鉄の都」とも言われる所以である黒鉄の尖塔群が並ぶ街中を早足で進む。血盟騎士団のホームがこの層に移転してからしばらく経つが、私はいまだこの、街路樹や他の層に見られる中世風の石造りといった生活感を想起させるものを排除し、代わりに街の一切を鉄で構成したことによって醸し出されている黒く凍てついた緊張感がどうしても好きになれない。実際は鍛冶や彫金が盛んで賑わっている、比較的人口の多い層だ。歩いていれば必ずといっていいほど顔なじみのプレイヤーに出くわす。けれど、そうして笑顔で軽い挨拶を交わしたのち、一人になって黒鉄の鋭い反射光に囲まれた時の寒々しさがすべてを上書きして嫌悪だけを私の脳裏に刻むのだ。その嫌悪自体よりも、その過程が嫌でたまらない。血盟騎士団最古参プレイヤーの私であるから、尚更に。ギルド黎明期、少人数ながら低層に温かい雰囲気のホームを構えて活動していたあの頃に戻りたいと、アスナと愚痴を言い合うのがこの頃の常だったりする。
懇意にしている職人職のプレイヤー、レイドを組んで攻略に出て行くギルドメンバーとすれ違うたびに軽く会釈をしながら十分弱歩くと、紅白に修飾されたひときわ高い尖塔が視界に入る。ギルド「血盟騎士団」本部だ。正面にある幅広の階段を登ると、至近の大扉の前にはいつもと同じように、重装備の壁戦士が二人、長い槍を構え門番として立っていた。彼らには悪気はなく、ただ情熱をもって職務を全うしているだけなのだろうけれど、いかんせんそのまなざしは鋭く、ギルドメンバーである私であっても近寄りがたさを感じる。まるで眼力で鳥でも打ち落とそうかという勢いだ。私は彼らに小さく会釈して、駆け足ですり抜けるように大扉を通過した。主に悪い意味で私はギルド内における有名人であり、元一兵卒、現雑用係といういかにも影の薄い履歴の割には色々なところで顔パスがきく。
いっそう黒い鉄で敷き詰められた中庭(庭と呼んでいいものか?)の真ん中を走る紅の絨毯を進み、重々しい扉を開けロビーに入る。中には数人のプレイヤーがいるのみで閑散としていた。私に視線を向けてくるものは誰もいない。
装備の確認をしながら語らいあっている彼らをよそに、私は細かく作りこまれたモザイク模様の床を奥のギルド内掲示板に向かって足早に歩いて行く。
掲示板はちょうど現実世界の黒板のような形状で、ギルド全体の活動予定、提携している職人職プレイヤーたちが構える店の情報、ごくまれにではあるが、新入りメンバーの紹介や部隊転属、あるいはギルド脱退の報告などが所狭しと列挙されている、ギルド広報部の出先機関のようなところだ。その隅っこに存在する、小さな赤の囲みが私の目的である。
「事務への依頼」欄。これを確認しないと、私の一日は始まらない。
何か重要な告知があっては事であり、私はまず、掲示板の他コーナーにざっと目を通していく。細かい字でびっちり書き込まれているが、重要度によって色分けがなされるシステムが確立されているため斜め読みでも問題はない。
……なに……、アスナと「黒の剣士」が蜜月だって……?
ふと目に留まった切抜きの記事に思わず目を見張る。まさかまさか、と落ち着かない思いで読み進め、すぐに「……なんだ」と肩を落とした。記事の中央に張られた拡大写真、二人が並んで五十五層アルゲードの裏路地を歩いている後姿に私は思い当たる節があった。アスナがらしくなくぶつぶつと文句を垂れていたからよく覚えている。添付された日付から考えても、これは二人で「アルゲード焼き」なるものを食べに行った時にとられた写真だろう。少し前の話だけれど、いったい誰が? 少し思案して、私はある与太話を思い出し納得した。そういえばアルゲードの裏路地には迷子になったプレイヤーが少なからずいるとか? そのうちの一人の仕業かもしれない。迷子になっている間に不足したコルを補うには、攻略組トップ剣士二人、しかもアスナのスキャンダルはゴシップ誌に高値で売り込めるから丁度いいだろう。しかし、こんな下世話な記事を誰が張りつけたのだろうか。
他に括目すべき情報は掲示されておらず、私は身をかがめて右隅の「事務への依頼」欄を注視することにする。寄せられた依頼は五件ほどで、いつもより多い。ギルド公式のものが四件、ざっと内容を見る。この職務に慣れてきた今だから分かるが、どれも面倒そうなものばかりだ。ギルド側の温情でこの役職を宛がってもらっていると分かっていても、思わずため息が漏れてしまう。ひとまず置いておいて、私は残りの一件、珍しいと言えば珍しい、個人依頼を確認する。
なになに……え、依頼主はアスナ?
少なからず驚いて、私はその依頼書を思わず手に取っていた。こんな改まった形で、何だろう?