艦隊これくしょん -艦これ- ~空を貫く月の光~   作:kasyopa

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意味

固く交わされた友情、いつまでも変わらない交際の事。


第二十話『金石の交わり』

Out side

 

 

大湊提督府の一室。

そこには縛られた提督と元秘書艦である叢雲、

横須賀鎮守府側である浜風と自衛官が論議をかわしていた。

 

「だから何度も話しているじゃないか。護衛艦だった綾波が外れては我々が……」

「だから私達を借りたいってわけ? お門違いもいいところだわ」

 

提督が拘束された今、大湊提督府では対潜哨戒が密に行われていた。

理由は言わずもがな帰還中に発見した謎の潜水艦によるものだ。

横須賀からやってきたイージス艦の情報によれば、

潜水艦の反応は無いとの情報もあった。

しかしそれなら敵がこの近海に潜んでいる可能性が自ずと高くなる。

そして同時に援軍要請をしている可能性もあり、

戦艦級の深海棲艦がこちらに攻め込んでくる可能性も無い訳ではない。

 

イージス艦のソナーやレーダーを駆使という案もあったが、

元秘書艦である叢雲をはじめとした艦娘達に却下された。

 

イージス鑑は優秀な装備を揃えてはいるものの、

艦であるが故にその大きさから敵の的になりかねないのだ。

それ以外にもその大きさ故に相手に勘付かれる可能性も高く、

こちらが捉える前に沈められる可能性もある。

MI作戦成功にあたり日本近海の制海権が更に人類側に傾いたとはいえ、

ましてや水上にいて姿が見える相手ならともかく、

水中にいてどこから攻撃されるかも解らない状況での出撃など、

艦を捨てにいくのも同意であった。

 

そして同じように援軍要請によって強力な深海棲艦と接触する可能性もあり、

横須賀鎮守府側に属する浦風・浜風・谷風を起用するという策も却下された。

 

そして拘束した提督を横須賀鎮守府へと連行するのにも、

陸路ではなくイージス艦を使った海路が考えられていた。

陸と違って海上であれば逃亡される心配は遥かに薄い。

最悪海に飛び込むということも考えられるが、

深海棲艦が跋扈するこの海から生還するなど不可能。

 

人類の敵ともいえる存在を犯罪者の逃亡を阻止する抑止力として使用するのは、

いささか無理があるとも言えるのだが……

 

しかし綾波は涼月と陸路を選んで先に横須賀へと向かっている。

一方で横須賀のイージス艦は綾波に護衛されながらもやってきた為、

その護衛艦となるべき艦娘がいない。

そこで大湊提督府から一部の艦娘を一時的に借りようという話に移り変わっていた。

 

今まさにその論議が交わされており、叢雲はそれを拒否し続けていた。

確実なのは拒否し続けている限り提督が連行されるという心配が無い。

それを狙っての艦娘側の反論であり、

それが解っていながらも前線で戦い続ける艦娘の警告を無視する訳にはいかなかった。

 

そう。大湊提督府の艦娘達は提督を見捨てた訳ではない。

対等に戦える立場になった今、現状維持という形で反抗していたのだ。

 

「横須賀側の私が言うのもなんですが、よく綾波さんだけでこちらに赴けましたね」

「それは深海棲艦と接触しなかったからであって……今とは状況が違いすぎたんだ!」

「まさに行きは良い良い帰りは怖い、ね。上層部の計画性の無さも垣間見えるわ」

 

確かに叢雲の言う通りであり、

涼月を護衛艦につけて綾波と共に海路を行くという案も元からあったはずだ。

その案もこんな状況であれば即座に却下されたことであろう。

 

「(こればかりはトラックの艦娘には悪いけど、感謝しなきゃいけないわね)」

 

トラック泊地での空襲の事例もあり、

このまま一つの鎮守府とも言える大湊を放棄するわけにはいかなかった。

 

「このまま話し合っても仕方ない。浜風、横須賀鎮守府から艦娘の要請をしてくれ」

「解りました」

 

一礼して浜風が提督室から出て行く。その判断に叢雲は少しばかり顔をしかめた。

もしもそれが通ってしまえば今まで築いた均衡も水泡に帰してしまう。

それまでに提督の無実を証明し、なんとかして連行だけはさけようという魂胆だったのだ。

しかしそこで引き留めては叢雲達の策が明確になってしまう。

そうなればそれこそ今までの努力が無駄になってしまう。

ここは黙って横須賀からの返事を待つしかなかった。

 

「……しかし、君達はどうして涼月を態々綾波と共に戻したんだい?」

 

浜風が居なくなったからか、いままで黙り込んでいた提督が口を開く。

残された自衛官による鋭い視線が飛んでくるも彼は怯む事は無かった。

 

「彼女は一人でこの辺境の地までやって来た。

 そのまま返すなら彼女一人でも良かったのではないかね?」

「貴様、この期に及んでまだ出鱈目を言うか!」

「何、私は疑問に思った事を言ったまでに過ぎないよ。叢雲もそうとは思わないか?」

 

そう言われて叢雲は思い返す。涼月がやってきた時のことを。

彼女は深夜に大湊駅に一人でやってきた。そこで出迎えに行った秋月に案内され、

この提督府にまでやって来た。

そんな彼女なら基本帰り道を教えてやれば一人でも帰る事が出来る筈。

もし案内をするのでであれば、態々こちらに向かう時に護衛を務めた綾波を起用することも無い。

自衛官の誰でも良かったはずだ。

寧ろ護衛艦である綾波を同行させるという選択肢はそもそも存在しえないはずなのに。

 

それはまるで涼月の動向を監視する為に、同じ力を持つ艦娘を起用した。

そう考えるのが最も妥当な結論であった。

 

「ねぇアンタ達、このいざこざを利用して何をしようとしてるわけ?」

 

いや、むしろこの為にわざと提督の愚行を見逃して、

都合のいい時にこの証拠を突きつけ、良い様に事を運ぶために全て利用したとすれば。

 

提督を疑わぬ叢雲の心には、疑いと嫌な予感が浮かんだ。

 

「貴様が何を言おうが、貴様の罪からは逃れられん! その証拠があるのだからな!」

「へぇ、ならその誓約書、良く見せて見なさいよ」

「そう言ってこれを破るつもりだろう? そうはいかん」

 

自衛官が脅すようにファイルに包まれた誓約書を見せつける。

 

「何、それに誰の指紋が付いてるかぐらい調べれば一発よ」

「なっ……」

 

その言葉を聞いてたじろぐ自衛官。一方で提督は全く持って動じなかった。

その反応を彼女は見逃さない。

 

「馬鹿ね。保存状態が良くないと基本的に一年以上も前の指紋は検出なんかしないわ。

 まぁ、こいつが見つからないように厳重に保管していいたなら話は別だけど……」

 

そこまで話した叢雲の視線が一段ときつくなり、自衛官を睨みつける。

 

「そんなことより、どうして私の発言でこいつじゃなくてアンタがビビってんのよ!!」

 

叢雲は鎌をかけたのだ。それで反応する方が怪しいと。

それがもしも提督によるものだったとしても、

自分のしてきた事に対して今抵抗もしない提督が動じる事は無いだろう。

しかし逆に自衛官が動じたという事は、その証拠は虚妄の証拠。

虚妄の証拠によって提督を、叢雲達を陥れようとした事実が明るみに出た。

 

「嘘偽りの証拠で提督府の占拠に提督の失脚を狙うだなんて、まぁ良くやってくれたわね」

「き、貴様ァ!」

 

相手も逃れる手立てはあったのかもしれない。

しかしどうあがいても事態が不利になると確信したのか、拳銃を引き抜いた。

 

「甘い!」

 

叢雲が瞬時に懐へと潜り込み、拳を腹部に叩き込む。

艦娘は駆逐艦と言えどはるかに常人を越えた身体能力を誇っている。

そんな鋭い拳が腹部に直撃して思わず蹲ろうとする相手の頭を掴み、

そのまま膝蹴りが顔面に直撃する。

 

「ぐへぇ!」

 

みっともない声を上げながら天井を仰ぐ相手の腹部を蹴り飛ばし、壁に叩き付ける。

あまりの猛攻にその自衛官は気を失い、ぐったりとしていた。

叢雲はおもむろに近付いてその手にあった拳銃を奪い取る。

 

「さてと。アンタ、どうして黙ってたのよ。あの誓約書が本物じゃないって」

「私一人では一蹴されるのが目に見えていたからね。叢雲が何かを掴むまで黙っていたのさ」

「……馬鹿ね、私がアンタの言葉を疑うわけないじゃない」

「それもそうか。……さて、そろそろ出てきたらどうだい?」

 

そこでパチパチと手を打ちながら扉が開かれる。

何事かとそちらへ向かう二人の視線の先には、浜風が居た。

 

「お見事です叢雲さん。まさかここまで見事にやってくれるとは」

「浜風!」

 

横須賀からの連絡を終えて戻って来たのだろうか。

しかし彼女が席を外して居たからこそ掴めた機会。

これを逃がすわけにはいかないと叢雲は身構えた。

 

「そこまで気を張らないでください。横須賀に連絡はしていませんよ」

「は?」

 

あまりに予想外の発言に、叢雲は思わず身構えるのを止める。

 

「彼女はこの部屋を出た後、すぐそこで待っていたのだろう?」

「はい。何かあればすぐに駆けつけようと思っていましたから」

「ふむ。もしかして君は、二重スパイというやつではないかい?」

「ご察しの良い提督で感謝します」

 

そう言って浜風は丁寧にお辞儀をする。

 

「私、いえ。私達は大本営の意向に少しばかり疑問を持っていまして」

「大本営の意向? 確かに妙に対応がいい時とか悪い時とかがあるわね」

 

妙に対応のいい時。それは深海棲艦に暗号が解析されている危険性が露呈した時だ。

それを大本営は知って居たかの様に、かなり短い期間で新しい暗号を作り上げ提供した。

対応が悪いといえば、この大湊提督府の件だろう。

涼月を態々綾波と共に返してまでして行おうとしたこの提督府の制圧。

共に何を考えているのか、どこに向かおうとしているのか解らない物だった。

 

「元々は横須賀に居た磯風が独断で調べていたんですが、

 それが何らかの原因で気付かれ、新鋭艦の護衛という名目の元、

 トラック泊地まで飛ばされてしまいました」

「確かに同じ名前を持った艦娘が居ない以上、殺すわけにもいかないわね」

「その通りです。磯風が調べていたのを知ったのも彼女が飛ばされた後。

 そこで私達は横須賀で従順な艦娘を演じ続け、この大湊にスパイとして派遣されました」

「それは私の失脚を目論む者達の命令、という事でいいかな?」

 

首を縦に振る浜風。

提督は艦娘から見ても優秀な人物であった。

しかしそれは浜風達を派遣した者達にとっては邪魔な存在だったのだろう。

はたしてその者達が何を考えているのかは、提督も、叢雲も知り得ない事。

 

「で、アンタ達が何か証拠を掴むまで潜んでいたけど何の成果も得られないから、

 ほとんど留守にしたことをいいことに強攻策に出たわけね」

「はい。同時に私達がスパイであることを口にしたのも、その信憑性を高める為。

 実際は何の証拠も得られていませんからご安心ください」

「安心するも何も、私はこいつを信じているから問題ないわ。

 それよりさっさと取り戻しましょ。この提督府を」

「同感です。これでこちらが攻めに転ずる事が出来ます」

 

そう言って叢雲と浜風は提督室から出ようとする。

 

「その前に、私の縄を解いてくれないか。そこで伸びている彼も危険だからね」

「ああ、そうね。すっかり忘れていたわ」

 

叢雲は提督の縄を解き、壁にもたれ掛っている自衛官を縛っておくのだった。

 

 

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反旗を翻した艦娘達、それも本来は味方である浦風・浜風・谷風の裏切りもあり、

大湊提督府の奪回にはそこまで時間を要することはなかった。

 

降伏させた自衛官達はイージス艦へと返し、彼女達は演習場に集合していた。

 

「急いては事を仕損じるという名セリフを知らないのかよ」

「まさか大本営がこんな事を考えるなんてなぁ」

「本当に信じられるのは、提督だけですね」

 

谷風と摩耶の呟きに対して、白雪が何かを思うようにしみじみと提督を見つめる。

 

「さて、彼等は横須賀に送り返す事にしよう。護衛は本来の第三艦隊で構わないか?」

「でも提督、潜水艦はどうするのよ?」

 

五十鈴が少し不機嫌そうに口を開く。

彼女達は叢雲達が提督室で一悶着起こしている間も、

ずっと正体不明の潜水艦の反応を追っていたのだ。

 

「それなら問題ありませんよ」

 

そんな言葉と共に演習場の工廠から現れたのは工作艦の朝日。

 

「朝日、アンタどこに居たのよ」

「彼女は私の側近だからね。書類上居ないことになっているんだよ」

「ですから工廠の隠し部屋に隠れさせてもらいました」

「うちらも言わんかったから、ほんまに知らんかったんじゃろ?」

 

どうやら浦風達も元々朝日の存在を知らなかったらしく、

そのことをあえて自衛官達に教えていなかったようだ。

しかし正体不明の潜水艦と朝日は何の関係もない。そこにいる誰しもがそう思うのだ。

 

「出て来てもらっても構いませんよ」

 

朝日の言葉と共に工廠の奥から二人の少女が姿を現した。

一人はマゼンタの髪にポニーテールの毛先がシアンというメッシュの少女。

もう一人は桃色のショートに桜の髪飾りを付けている少女。

そしてその二人の格好に対し、そこに居る艦娘達は目を疑った。

 

彼女達が着用しているのは紺色のスクール水着。それにセーラー服の上衣だけと言う、

とてもまともとは言えない服装であった。

 

「スクール水着にセーラー服、ってどんな趣味してんのよ」

「趣味じゃないでち! これは朝日さん考案の新型装甲でち!」

「とりあえず、自己紹介をお願いしますね」

 

叢雲の発言に桃色の髪が猛抗議。それをなだめる様に朝日が自己紹介するように促す。

それに対して渋々と桃色の髪の艦娘は引き下がる。

 

「私は第零艦隊『大湊翌檜分隊』に所属する伊58でち。呼びづらいからゴーヤでいいでち」

「第零艦隊『大湊翌檜分隊』に所属する伊168よ。イムヤって呼んでね。よろしく」

「「「第零艦隊!?」」」

 

驚きはするが、二人が敬礼するとそれを返すように叢雲達も敬礼する。

 

「お二人は潜水艦の艦娘です。大湊ではなく別の場所を拠点にしていますが、私達の仲間ですよ」

「彼女達は書類上は存在しない特別部隊なんだよ。

 こちらが制圧された時の最終手段として呼び寄せてはいたが、その必要はなかったみたいだな」

「まぁ、使わないのが一番よ。私達はそもそもそう言う役割じゃないから」

「そうでち。隠密行動による情報収集が私達の役目でち」

「じゃあまさかあの二隻の潜水艦の反応って」

 

由良の問いかけに対してゴーヤとイムヤが首を縦に振る。

それを見て全員の体から緊張が抜けていった。

 

「でも、潜水艦の艤装はどうやって作ったんですか?」

 

それでも浮かび上がる新たな疑問。

潜水艦。敵には確認されていたが艦娘としては未だに確認されていなかった。

いや、そもそも見つかっていたとしても、その艤装をどうするかが問題だ。

潜水艦はその名の通り水中を行く艦だ。しかしその媒体は元が人間。

つまり空気を必要とする。また、長時間の潜水は体温をも奪う為に凍えてしまう可能性もあるのだ。

 

「元々、水上・水中両用ジェットスキーと言うものが有りましてね。

 それを独自に研究、開発、改造をさせてもらいました」

「ああ、なるほど」

 

朝日の工作艦としての技術は計り知れない所がある。

それこそキス島の偵察を行うために電探などを大量に開発していたりと、

その手際の良さは証と同等かそれ以上。

そんな彼女と、そして何より潜水艦である彼女達が此処に居る事こそが、

潜水艦の艦娘の存在を証明していた。

 

「……さて、ひと段落したところで送り返したいが……

 第三艦隊と第零艦隊の君達には同時にやってもらいたいことがある」

 

提督の真剣な眼差しが第一艦隊に所属する艦娘に対して向けられる。

それに応える様に彼女達の表情は真剣そのものに切り替わった。

 

「私は浦風達と横須賀へ向かう。彼等を横須賀に送り返してから涼月の行方を追ってくれ。

 ここまでする連中だ。そのまま彼女を連れ帰したとも考えづらい」

「提督は囮、ですか」

「相手を油断させるための、な。何問題はない。体術の心得ならある」

「なら私も行くわ」

 

叢雲が進んで前に出る。その瞳に迷いは無かった。

 

「……死ぬかもしれないぞ?」

「あんたが死ぬよりマシよ」

「解った」

 

多くは語るまいと、提督は短い会話を終えた。

長い付き合い故に彼女の事は誰よりも提督が知っている。

そして提督の事も誰より叢雲が知っていた。

互いに何かを言い合っても、結果は変わらないのであればそれは無意味でしかない。

それを互いはよく理解していた。

 

「第零艦隊の二人は水底から横須賀の様子を探ってくれ。

 下手をすればここと同じような状況に陥りかねないからな」

「了解でち」

「第一艦隊、第二艦隊はこの提督府に残ってくれ」

「「「了解!」」」

 

反旗を翻した大湊提督府の面々は、まだ見えぬ大本営の真意を探るべく、

横須賀鎮守府へと向かうのであった。




更新遅れたぁ! その上文字数が多い!(6500文字)

敵の愚策を一話で論破する叢雲さん回。涼月が居ないので必然的に主人公。
あれ? このパターンどこかで見たぞ……
と思ったけど瀕死ではないからかなり違うのではと思ってます。
そして獅子身中の虫である筈だった浜風達の正体は二重スパイ。
前回の伏線っぽい物を回収してのお話です。
磯風があんな人なので、浜風達も……と期待していた方も居たかと思いますが、
まさにその通りでした。「きた!盾きた!」「メイン盾きた!」

アニメでは不可能だった潜水艦の艤装を独自に構想するうち、
水中ジェットスキーなるものがある事を思い出したので、
それを改造したものを彼女達は使用しているという設定にしています。

もうすぐ終わりが見えてきたこの第二章。
しかし艦これ第二期に対しての情報は全くないも同意で、
劇場版は来年というなんとまぁ蒸発しそうな勢いで困惑してます。
果たして円盤は売れたのか、そこが問題だ……


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