戦魂 ~バトルスピリッツ~   作:FIIFII

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4 突然変異

 カードショップの中に入り、見回す。

 

「なんだこりゃあ」

 

 アニメのバトスピ(覇王編)からは予想もつかないほど、荒れていた。

 

 

「おるあぁ! 神 造 巨 兵 オリハルコンゴレム・ゴレム召喚じゃワレェ!」

 

「バースト発動! 双翼乱舞。コストを支払い4枚ドローするよ」

 

 

 そんな声が、どこかしこからも聞こえてくる。

 マジ異世界じゃねぇの。

 

「どうかしたのか」

「あ、不良の人」

「名前で呼べや。ゴレムっつうもんだ」

「名前が青使いだな。俺は宣野座紅。で、これなによ」

 

 そう言いつつ、店内を指さす。

 

「お前さんがどこから来たのか知らないが」

「俺も知らん」

「どういうことだよ……近年はどこもかしこも物騒になってきていてな、博物館に展示されているXレア盗難事件やらコピーカード大量流出とかで……」

「はぁ」

「まあ盗難事件の主犯は俺だけどな」

「おまわりさーん!」

「バッ、ヤメッ」

「冗談だよ。とりあえず言ってくる」

「ちょ、おま、今漢字違わな……って待てよ!」

 

 はい、無視無視♪

 それにしても、えらい世界にきちまったなぁ。

 治安状態が人殺し一歩手前くらいか?

 店の中央に歩み寄り、周囲を見渡す。

 息を思い切り吸い込み、デッキを掲げて、腕を広げて大声を張り上げる!

 

 

 

「ここで一番強い奴、かかってこい! まあどうせ雑魚だろうけどなぁ!」

 

 

 

 ……その声にこの店の中にいる全員が振り向いた。

 

「どうした? いないのか?」

「ここにいる」

「おわっ! どこから湧いてきやがった!?」

 

 唐突に目の前に現れた女が、デッキを俺に見せつける。

 ちっこすぎて見えなかったよ。

 

「さぁ、早くやろうよ。丁度暇だったんだ」

「あ、ああ。えっと、一応聞いとく。『強い』のか?」

「少なくとも、この店では一番『強い』よ」

「OKOK」

「どうせなら、店のバトルステージでやろうじゃないか。オーナー、いいよね?」

 

 店のカウンターにいるでかい男がオーナーのようだ。

 オーナーは親指を立てている。

 

「良いそうだ。賭け(アンティ)は適用させるかい?」

「そこらへんはよくわからないけども、いいんじゃないかな?」

「私に聞かれてもね。それでは、有りということで」

「その、一つ聞くけど。店のステージってのはなんなんだ?」

「観客がいるってことさ。知らないなら、体験してからの方が早い」

「お、おう」

 

 この女、気が強いなぁ。

 ちょっと苦手かもしれん。

 

「私はルドラという。君は?」

「宣野座紅」

「……ゲートオープン界放」

 

 ルドラが宣言した瞬間、店の中が光り輝く。

 目が眩み、開けるとバトルフィールド。

 相変わらずデッキは自動でセットされている。

 どういう原理だ。

 

「ほら、周りを見てごらん。観客がいるだろう」

 

 見渡すと、確かに観客がいる。

 店の中にいた全員だ。

 ゴレムが叫んでいるようだが、声が届いていない。

 

「音は遮断されているのさ。外野に口出しされたり、アドバイスを受けるのを防ぐためだね」

「よく出来てんなぁ」

「この世界は君を先行としたようだよ。初期手札を含めてドローしたまえ」

「あ、はい」

 

 初期手札は……なんだこれは!?

 

 

 

 

 

『ハガネヴルム』『ムシャドラコ』『シップウドラゴン』『紅蓮フレイム』『イクサトカゲ』

 

 デッキ変わってんじゃねーか! 俺のじゃねーぞこれ!




はい。ソウルコアが導入されました。
……アルティメットも解禁しましょうかね?
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