序章
「ふぅー、取り敢えず一見落着ね。」
人の住む村からほど近いところで博麗神社の巫女の博麗霊夢と魔道士の凪沢雪音(なぎさわせつね)は妖怪退治をしていて先ほど終えたところであった。
「雪音、あんた妖怪退治した事村長に報告しといて。」
「...僕がですか?」
「はぁー、あんたただ報告しにいくだけだよ?」
「...はい、あなたの言う事なら。」
「...妖怪は退治しました、では報酬を。」
「おお、助かりましたよありがとうごさいます。」
村長である老人は微笑みながら雪音に言った。報酬を貰って博麗のところに戻ろうと玄関へ向かう時、老人は問い掛けてきた。
「あんた、ここらじゃ見かけない感じがするな、出身はどこなんじゃ?」
一見、何でもないような問いをされるが雪音は
「...失礼します。」
自分の存在など博麗以外話したくなかった、だって僕の存在を知った者は皆僕を...
「おい!?雪音、何素通りしているんだよ!?」
その声に驚いて声の主のほうへ振り返ると博麗がいた。どうやらまたあの事で自分の世界に入ってしまってたようだ。
「...すみません、少し考え事をしていて。」
「はぁ、まあいいわ。早く帰りましょう、お腹がすいたし。」
そう言って僕達は住処である博麗神社へと歩んでいった。
やっぱりここは落ち着く。和室にはこたつとその上にはまるで太陽のようなはっきりとした橙色を彩ったみかんと積んである雑誌があるだけなのだが何故かこの空間が僕の居場所のように感じている。そして博麗がグツグツと美味しそうな音をあげている鍋を今にでも食らってしまいそうな様子で机の上にゆっくりと置いた。
「もう早く食べよ、腹と背中がくっつきそうだよ...」
僕も正直限界だった。その鍋には肉、野菜、豆腐などが僕達を誘惑するように見えた。
「はい、いただきます。」
まずは肉から手を付けた。僕は大の肉好きである。正直どんな物欲も肉に対する食欲には勝らない。
「...美味しい。」
考えるよりも先に言葉がでた。
「作ったかいがあったわね。あんたが美味しいと言うのってなかなかないしね。」
野菜、とうふも美味しかった。野菜は素材そのものの甘味が出ていて、豆腐は温かくて、良い夕食の時間を過ごした。
食事を終え、僕は寝る準備をしていた時博麗は言った。
「3年前と比べて、少し愛想がついてきたね。...あの時の雪音はもう...なんと言うか、誰も信じてなかったものね。」
「...僕は...あなたが僕の存在を肯定してくれたから...ただ、それが...幸せなだけです。」
博麗は僕にとって今唯一縋ることが出来る存在であった。あの時から僕は...変わったんだ...
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はじめまして。「幻night」というサークルに所属している「へいろー」と申します。東方では諏訪子が大好きで色々な二次創作の小説を読んで楽しく過ごしています。
ある日、「小説書きたい!」と思ってこれを書いてみました。自分にとって初めての作品なのですが私にとっては上手く書けたのではと思います。続きも書きますので完成したらみて下さると幸いです!
最後まで読んで下さって本当にありがとうございます!!