魔道士の変   作:粉々へいろー

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今から三年前


魔道士の過去

独りぼっちになってしまった。僕を育ててくれた老人は3年前に死んでしまったし...今日、一週間前に食料をとりにいったままの兄の持っていたお守りが...森で見つかった。兄があれを手放すことなんて絶対にない。だからこれは兄が何者かに攫われたか...何者かに殺されたという事だ。兄は僕の唯一の縋れる存在だった。どんな事があっても僕を決して見捨てたりはしなかった。血は繋がって無かったのに僕の存在を認めてくれた。僕にとって彼は本当の兄だった。...悲しかった。もうこの世界には僕の縋れる人は居ないんだ。

 

 

家にはもう何も無くなってしまったから僕はこの家を出ることにした。必要最低限の服と魔導書だけを手に持って家を後にした。...これからまた自分を偽って生きなければいけないのか。そう思うと目の前が涙で濡れていた。でも生き抜くためにはこうするしかなかった。僕は人里を探すとした。

 

 

あれから一週間が過ぎた。周りには人里が一つもない。お腹も空いて喉も渇いている。このまま僕は死ぬのか?それも良いかも知れないね...。だってもしかしたら兄に会えるのかも知れない。

そんな救いようの考えを頭に浮かべていた時だった。僕はいきなりの衝撃によって吹っ飛ばされてしまった。

「!?」

驚いてその衝撃のあった向きへ向くと人の姿をした妖怪がいた。

「 へっへっへ、美味しそうな人間だぁ〜。」

妖怪は笑いながらそう言った。よく見てみると右手に紅に染まっている巨大な斧があった。それを見たあと自分の肩が冷たさを感じているのに気がついた。肩もまた紅に染まっていた。

「俺はよ〜、人間の肉が大好きなんだよ〜。だから、お前の肉を食わしてくれよ〜。」

随分と単刀直入な奴だ。こんな私利私欲の為にしか行動力出来ない奴何かに...。

「...い、や、だ。」

気づいたらそう言葉を発していた。こんな奴に殺されるのは嫌だ。逃げる体力はないし魔法を使えばもう動けなくなり死ぬ。でも...もう僕は死ぬのだ。どうせ死ぬなら...。僕は魔導書を開いたこれが最後の魔法になるのだろう。

「あ?なんだおめぇ?」

妖怪がそう言って近づいてきた。その刹那。

「ウェル...テックス!!」

ウェルテックス。意味は「頂点」。死ぬ前に自分がこの戦いの頂点であると示したかったからなのだろうか...。考えもしないで僕はそう唱えた。瞬間空から龍が降りてくる様に雷が落ちてきた。妖怪はその餌食となり声一つあげず絶命した。どうやらちゃんと倒せたようだね...。

「ハアハア」

息をあげていた。もう動けそうにないや。そう言って僕は倒れ込んだ。もう意識が朦朧としている。ハハ、僕の人生ってこんなものだったんだ。もうすぐ逝くからね...兄...さん...。

 

 

まずは肌に暖かさを感じた。その次には練炭の独特の臭いが嗅覚を刺激した。...ここは?疑問に思って状態を起こすと自分は布団の上で寝ていてその周りにはストーブと積んである雑誌、こたつで寝そべっている女性がいた。その人は服装からみて巫女のようだ。どうやら僕はこの人に助けてもらったらしい...。感謝の気持ちよりも先に一つ疑問ができた。この人はどうして僕を助けてくれたのだろうかと。どんな人も僕をみると無視して去るかある者は罵った。僕にとってはそれが当たり前だと思っていた。何故なら僕からはどれにも属さない妖気が漂っているようだ。だから人々はそれを不快と思い僕を避けていた。後、僕は人間なのに妖気が漂っているからもあるのだろう。...なのにこの人は僕を助けてくれた。そう考えているとその人は起き上がった。そして僕に気付いて「あっ」と声をあげる。

「目が覚めたのね。」

その人は何気ない顔でそう言った。

「あ.......の...あな...たは?」

まずは何者かを知らないといけないと思った。

「私?私はこの博麗神社の巫女の博麗霊夢よ。」

博麗。それが僕を助けてくれた人の名前。

「あの...あっ。」

僕はどうして助けてくれたのかきこうとした。でも、もしかしたら彼女は僕の妖気を感じないだけかもしれない。もしそうだったらと思うとこの後詮索されて正体がバレてしまうかもしれない。

「ん?何よ?」

「あ、いえ...助けてくれて...ありがとうございます。」

「どう致しまして。」

そう言って博麗という人は軽く伸びをしてから僕に尋ねた。

「で、あんたの名前は?」

「僕は...凪沢雪音。」

「雪音ね、良い名前じゃない。」

博麗はそう言うと机の上にあったみかんを僕に投げつけた。

「ほら、腹へってるんでしょ。」

そのみかんをみていると自然と目の前が濡れていた。初めて他人から食べ物を与えてもらったことが凄く嬉しかった。どれも美味しかった。みかんを口に入れていく度に涙がでてくる。

みかんを食べ終わった時、僕は博麗に感謝の言葉を綴った。

「どう致しまして。さてとそろそろ...」

その時博麗の裾から札が落ちた。拾ってあげなきゃと思い手に取ると「邪気封印」と書いてあった。

「あ、ありがとう。」

博麗が札を取ろうとした時僕は。

「こ、この札は妖気を封印できますか!?」

いきなり大声をあげたから博麗は少し驚いていた。

「え、ええ。勿論出来るわよ。」

...そうか...だったら...。

僕は頭を下げて言っていた。

「お願いです!ぼ...僕の...僕の妖気を封印して下さい!」

 




皆さんおはようございます!へいろーです!!今回も閲覧誠にありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願いします!!


ストーリーを作るにあたって序盤と終盤は良く考えられるが中盤をどう上手くしていくかがポイントだと聞きました。ですので皆様が毎回面白い!!と思えるようなのを理想として頑張ろうと思います。
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