東方空壊創   作:神狼 血紅

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サブがネタバレしてるかも


第18話 決着、そして別れ

最初に動いたのは、西行妖だった。妖力を纏った枝が星羅に向かって伸びてゆく。

 

「この程度、当たるかよ!」

 

しかしそれを、星羅は軽々と避けていく。避けた枝は、星羅を串刺しにしようと追尾するが、ちょこまかと避けることによって、枝同士が絡まりあったところで。

 

「燃えろ!獄炎『不滅龍の息吹』」

『オォォォォォォォォォォォォォ!?!』

 

星羅が放ったブレスは、絡まっている枝を焼き、西行妖が払おうとしても、全く消えることはない。むしろ被害が増えてる。

 

「振り払おうとしても無駄だ。不滅龍の息吹は、対象を焼き尽くすまで消えることは無い。次はこっちからだ!新星『ヒュドラ』+新星『フェニックス』ダブルスペル!超新星『八岐大蛇』八つ首の大蛇よ、その力を持って、最恐の厄災となれ!」

 

瞬間、星羅が使ったウルボロスが消え、新たに違うスペルへと変化した。

火と水が混じり合った様なものが噴き出し、星羅を包んだ。ウルボロスの時とは違い、星羅の背中から七つ首の大蛇が生え、星羅の顔も後ろの大蛇と同じような感じになっている。さらに、ウルボロスのより長い尻尾が生え、尻尾には、硬い鱗が剥き出しで尻尾の先端が尖る様になっている。手、足も尻尾同様の鱗ができた。爪は短くとも、肉を抉り取る構造になっている。

 

「薙ぎ払え!大蛇『氷華尾撃』」

 

尻尾が氷に包まれまだ獄炎に侵食されて無い部分をなぎ払った。

 

ベキベキベキベキィ!

 

枝が折れる音と共に尻尾から鱗が飛び出し木に刺さり、輝き出した時ーーー

 

ギギィィィィィン

 

『アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ』

 

 

ーーー刺さった鱗が華の様に砕け散り、木を抉った。

 

『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』

 

西行妖も負けじと応戦する時。

 

「星羅!封印の準備が出来たわよ!」

「!了解!すぐもど『グワアアアアアアアアアアアアアアアアア!』な、に!?紫!」

 

西行妖が、吠え、大量の邪念弾幕が放たれた。星羅も負けじと応戦するが、数が多すぎるため何個か通してしまった。

弾幕が向かう先には、封印の術式が。

 

パリィィィィィィィィィン

 

「そ、そんな。術式が壊れて………」

 

ガラスが割れる音。それは、術式が壊された音だ。

 

「くっそ!やられた!紫!修復は可能か!」

「………無理よ、術式の核まで全て破壊されたわ。修復は………不可能よ。」

「嘘だろ…………。なら、紫。手がある、奴を封印するための手が。だから30秒、30秒間だけ、耐えてくれ。」

(!!主それは!)

「(ミリアは黙っててくれ。)紫、頼む。」

「………本当に出来るのね。」

「あぁ、必ず成功させてみせる。」

「分かったわ、貴方を信じる。みんな!30秒の間、西行妖から星羅を守るのよ!」

『ええ!(おう!)(はい!)』

「ありがとう、みんな。そして、ごめん。」

星羅は誰にも聞こえない声で、謝り、手を前に突き出し魔力を集中させ、詠唱を開始する。

 

ーーーあと25秒。

 

「あらゆる物を封印せし、我が魔法。今ここに、具現し、」

『オォォォォォォォォ』

 

西行妖が枝を伸ばす。

 

「させませんよ!岐符『サルタクロス』!」

「はぁ!六道剣『一念無量劫』!」

 

が、文と妖夢の攻撃により防がれる。

 

ーーーあと15秒。

 

「我を代償とし、対象を永久の封印へと誘う!」

『オォォォォォォォォ』

 

西行妖がさっきの倍になる量を撃つ。

 

「星羅の邪魔は、させないぜ!恋符『マスタースパーク』!」

「星羅様は、私が守る!幻幽『ジャック・ザ・ルビドレ』!」

 

またもや魔理沙と咲夜によって撃ち落とされる。

 

ーーーあと0秒

 

「これで最後だ!西行妖!」

 

星羅の手が淡く光輝き、西行妖に向かって走り出す。

最後の足掻きと、弾幕を飛ばす。

 

「おとなしくしなさい!神技『八方龍殺陣』!」

「私達の希望を、もう壊させない!紫奥義『弾幕結界』」

 

ドドドドドドドドド!

 

弾幕同士がぶつかる中、星羅は遂に西行妖の木の根元にたどり着いた。

 

「うおおおおおおおおお!禁術『代・償・封・印』最後だぁぁぁぁぁ!」

 

発動と同時に、星羅の周りに発光する光の玉が現れ、そこから西行妖を覆う様に大量の札が出現。覆い終わったところで、閃光が走る。

光が収まると同時にそこにあったのは、枯れた状態の西行妖と両手を西行妖につけている星羅の姿だった。

 

「くっ!っはぁ、はぁ。何とか成功だな。」

『星羅!(星羅様!)(星羅さん!)』

 

こうして、冬の異変。春雪異変は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

と、思われた。

 

「え?」

 

誰かが言った。誰かはわからない。そんな事を考えてる暇はない。何故なら、星羅の姿が徐々に薄れているからだ。

 

「もう、時間か………、」

「星羅………?どうしたの?なんで薄れてーーー「星羅、まさか!さっき使ったのって、」魔理沙?知ってるの?」

「知ってるの何も、おそらくは、星羅が使った技は魔法使いの中でも禁術とされている魔法、代償封印。だろ?」

「やっぱり魔理沙にはばれたか。」

 

やれやれ、と首を横にふる星羅。

 

「代償は、自分にしたんだろ。その魔法陣はランダム転移。運が良ければ町の中、運が悪ければ敵の目の前なんて事もあり得る。」

「伊達に、魔法使いじゃないな。」

 

魔法陣の光が徐々に大きくなっていく。

 

「そろそろか、みんな、もうお別れだ。永遠に会えない訳じゃない。だから、霊夢、魔理沙、咲夜、文、即急だけど妖夢、お前達にスペルを用意した。」

 

「文には、疾星『天嵐星風』。

咲夜には、時星『S・E・W(スターエクスプロードワールド)』。

妖夢には、妖星『星閃瞬斬』。

魔理沙には、魔星『闇夜ヲ貫ク一筋ノ閃光』。

そして、霊夢には、霊星『夢想七星』だ。

だいじにしてくれよ?最後に!…………俺が戻ってくるまで、幻想郷を頼んだぜ。」

 

ヒュュュュュュュュュュュイィィィィィン

ゆっくりと光が大きくなる。そして、目の前が光に覆われた時、光は、晴れ。そこには、星羅の姿はなかった。

『頼んだぜ!』そんな声が風に乗って霊夢達の耳に聞こえた様な気がした。

 

「星羅………まかせない!あんたが戻って来るまでは、私達が!幻想郷を守ってみせる!」

 

霊夢は、声を振り絞り、星羅に向かって声をかけた。

その声が星羅に届いたかは、定かではない。

 

 

 

 

 




主人公退場!?次章、あの大人気狩猟ゲームの世界へ!?どうなる星羅!
※霊夢達のオリスペは使うまで詳しくは出てきません。
※都合上、前回と今回のスペル紹介はありません。ご了承ください。
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