「見つけたぞ。あんまり手間取らせるな」
「くっ」
どうも皆さん、父さんから
現在、聖杯の器を確保するために探しておりました。もう見つけたけど。
城の隠し部屋に居たから探すのに手間取ったぜ。無駄に巧妙に隠されてたからな。
俺を迎撃する為に父さんのマスターがサブマシンガンを撃ってきているが、そんな物は俺には効かない。
「諦めな、どう足掻いてもお前らに勝ち目はねぇよ」
それでも尚、父さんのマスターは足掻き続ける。しゃあなしだな。
「眠ってろ」
フッ!
「…ッ!」
父さんのマスターの顎を
「キリツグ!?」
面倒なので聖杯の器を眠らせて、それから担いで連れていく。……調整すれば死なずに済むかもな。
柳洞寺の地下、神殿の最奥部。そこで俺は、聖杯の器であるホムンクルスから、殺さずに聖杯を取り出していた。え?聖杯を入れておく器はどうするんだって?この俺がホムンクルスを造れないとでも?
「これで、完了だ」
テキトーな材料で造った使い捨ての意思を持たないホムンクルスに、聖杯を移植する作業が終わった。後は勝手に聖杯が完成するだろ。
アインツベルンのホムンクルスは、ビヤーキーに城まで送り届けさせよう。
「キャスターさん……」
「ん、何だ?」
「…………その、本当に、行ってしまうんですか?」
「その事か。…悪いが俺にはやりたい事がある。何時までも同じ場所に留まる訳にはいかねぇよ」
「……はい」
「んな暗い顔してどうする。お前がこの先、士郎君と桜を守って行くんだぞ?雁夜の奴は頼りないし…」
「…はい」
「たくっ……んじゃ、行ってくる。マスター」
マスターの肩を軽く叩き、声を掛けた後、遠坂邸に繋がる虚数空間を開く。
「キャスターさん……頑張ってください!」
「おう!あ、そーだ。俺が合図したら、令呪を使ってくれ。奥の手を使う」
「あの宝具ですか?」
「ああ。頼んだぞ」
「任せて下さい!」
さてさてさーて。アーチャーが居るであろう遠坂邸にやって来たが、居るかねぇ?
「お邪魔しまーす」
結界やトラップを対魔力で消し飛ばしながら進む。この程度の魔術なんぞ、話にもならん。序でに逆算して繋がってる魔術全部掌握したろ。
「ん~出て来ないって事は居ないのか?」
どうしようか。
「およ?橋の方で大きな魔力反応が出て来た。ライダーが固有結界を使ってたのか?」
しょうがねぇ、優雅ビビらせてから行くか。
「という訳でドーン」
ドドドォン!!
遠坂邸に手榴弾2、3個投げ込んでから虚数空間で移動する。アフロになった優雅(笑)が見えた気もするがそんな事は無かった。
橋に移動したら丁度ライダーが死んだ所だった。その後ウェイバーがなんやかんやでアーチャーに認められて終わった。
「じゃあ次は俺と殺ってくんない?」
ウェイバーを何処か遠くへ送った後、飛行船に乗って帰ろうとしていたアーチァーに話し掛け、戦闘に誘う。
「良かろう。今の我は気分が良い。どれ、少し戯れるとしよう」
その言葉と共にアーチァーの背後から出て来る、凡そ50程の宝具。中でもヤバそうなのは八つ。それ以外はカスだな。
ヤバそうなのは槍が四本に剣が二本、でっけえ鎚が一つ。それから斧が一つか。面白い。全部叩き落としてやる。
「はっ、ほっ、よっと!」
飛んできた鎚と斧をクトゥグアで撃ち落とし、イタクァを大量発射して威力の低い宝具群を撃墜する。
遅れてやって来た剣を踏みつけて飛び、もう一本を蹴り飛ばす。
狭くて動き辛いし、蹴り飛ばした後さっさと橋から移動する。
「そらそらそらッ!!」
走りながらクトゥグアの弾丸を連続発射し、四本の槍を弾く。
「この程度は防ぐか。ならばこれはどうだ?」
追加で更に約300。だが、どうという事はない。全て破壊するだけの事!
「イア!クトゥグア!」
銃身から焔が解き放たれた瞬間。夜の闇に包まれた冬木が、一瞬にして真昼の如き明るさとなった。
水は蒸発して干からび、大地は溶解し硝子となる。大気は残らず燃え付くした。まるでこの辺一帯が、核の爆心地の様に消し飛んでいる。橋など跡形も無い。
しかし、アーチァーには燃え滓一つ着いていない。脱ぎ捨てられた様になっている平安時代風の服が有ること事から、恐らくアレで防いだのだろう。火鼠の衣か?
「戯れはこの辺りで止めとするか。全力で足掻き、我を楽しませよ」
空を埋め尽くす程の量の宝具。それら全てがAランクを以上の一級品だ。
「おらぁ!」
装備を
降り注ぐ高ランク宝具の雨の中から、特に火力の高い宝具を幾つか見抜き、弾き飛ばす。弾き飛ばされた宝具が他の宝具にぶつかり、その宝具もまた他の宝具にぶつかっていく。その様は、さながらビリヤードの様だ。
「ほう、ならば少し趣向を変えるか」
宝具を射出する波紋が、俺の周囲を囲う様に大量展開される。四方八方、360゜から射出される宝具全てを迎撃するのは不可能なので、正面と上下の宝具を弾き、横の宝具は当たるより速くその場を駆け抜け、後ろの宝具を躱わしながらアーチァーへと駆けて行く。
「ヴーアの無敵の印において、力を与えよ!力を与えよ!力を与えよ!」
バルザイの偃月刀を大量鍛造。約30の偃月刀を全て宝具の防御に使う。
「超攻性防御結界!!」
右手で剣を振るい、宝具を弾きつつ、左手にロイガー&ツァールを合体状態で召喚。投げつける。が、当然防がれ、ロイガー&ツァールが破壊される。
山切り裂けそうな巨大な剣が飛んで来るが、上段から燦然と輝く王剣で叩き落とし、足場にして駆け上がる。その後一気に跳躍。上空のアーチァーに接近する。
「王と同じ目線に立とう等と、不敬だぞ、雑種!」
アーチァーからの攻撃が更に苛烈になるが、それに対応して魔術を使う。
「全力展開!」
虚数空間を広範囲に展開。射出された宝具を虚数空間を通して別の場所から出す。狙いはアーチァーの乗る飛行船だ。
「何ィ!?」
アーチァー自らの宝具によって破壊され、墜落していく飛行船。アーチァーは突然の事に反応出来なかったが、直ぐに冷静さを取り戻し行動を開始する。
宝具を射出しながら飛行船から飛び降り、油断無く構える。
「天の鎖よ!」
ジャラララララララ!!
虚空から出現した鎖が、こちらを捕らえようと迫って来る。俺は虚数空間を通じて地上に移動するが、置き土産として手榴弾を投げ捨てて行く。
ドォン!!
大きな爆発音が響き、大気が震える。しかし、やはり鎖は壊せなかった。結構な頑丈さだ。ただ罅が入っている事から、破壊は可能と推測出来る。
「ならコイツはどうだい?」
バズーカ砲を召喚。鎖目掛けて構える。だがアーチァーはこちらに撃たせるきは無いと秤に弾幕を張ってくる。だが問題は無い。コイツは通常弾ではなく、レーザーを撃つのだ。クトゥグアのな!
「イア!!クトゥグアァァァァァァ!!!!」
人一人軽く飲み込めるサイズの極太レーザーが発射され、宝具の数々を吹き飛ばしなから直進。鎖を蒸発させた。
「熱っあっつ!銃身溶けとるがな!」
即効でバズーカをパージ。そしてアーチァーはゲキオコの様です。
「貴様ァ、よくも我が友を!絶対に許さんぞ、雑種!!」
「許さなくて結構!アンタは俺がぶっ殺すからな!!」
アーチァーは再び大量の宝具を展開。しかも今度は何かヤバそうな予感がする。その予感は的中し、宝具が射出されて俺に近付いた瞬間、身体強化等の全ての魔術が消え、体が一気に怠くなった。
「ッ!魔術封じとバッドステータス系の宝具か!厄介な!」
飛ばしていた偃月刀も全て落ち、ステータスも下がって、迎撃も儘ならない程に弱っていく。
「しゃーねぇ。切るか、最後の切り札。マスター、頼むぞ!」
『令呪をもって命じます、宝具を使用してください!重ねて命じます、全力で勝って!』
二画の令呪によって強化され、一時的になら最強宝具を使える状態になる。
「了解した、マスター!」
ハスターの分霊を召喚。それを体に取り込み、融合していく。冒涜的な光が周囲を埋め尽くし、暴力的な風が吹き荒れる。
「
嘗てクトゥルフと戦った時の姿。金髪黄眼、長髪の青年姿。そしてイケメン。男の娘じゃなくてイケメン。大事な事なので2回言いました。
この姿でいられるのは3秒が限界だ。即効で決める!
「ヒャッハー!!突撃じゃあ!!」
アーチァーの宝具群を移動の際の衝撃波で軒並み破壊しながら接近。そのまま殴り掛かる。
1
しかしアーチァーは恐るべき反応速度で防御宝具を大量に展開してくる。最強の英雄王が数百の宝具で身を守る様は少し異様ではある。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァ!!!」
それらの宝具を片っ端から破壊しながら進んで行く。視線の先ではアーチァーがドリルの様な剣?を取り出し、構えているのが確認出来る。アレは確か乖離剣エアだったか?
2
「
宝具を破壊している最で放たれたアーチァーの最大宝具。だが風で有る限り、俺に干渉する事は出来ない。俺に当たる部分だけ、風が消えて行く。
「バカな!?」
「これで終わりだァ!!」
乖離剣によって生み出された暴風によってアーチァーの宝具は吹き飛び、無防備の姿が晒される。
俺は腕を振り回しながらアーチァーに接近。顔面を思い切り殴り抜く。
これぞ
「アンパンチ!!!」
3
3秒が過ぎ、ハスターとの合体が解除される。アーチァーは今の一撃で消し飛んだ。
流石は創作物最強の英雄、ア○パンマン先輩の必殺技だ。パンチだけで地面が抉れている。
アーチァーが脱落したので、第四次聖杯戦争はこれにて終了だな。後は聖杯使って願いを叶えるだけだ。