どーもー、世界を越えたキ○○イ。モードレッドです。
この地の管理者である、グレモリーとの会談場所に来たんだけど………何この修羅場、スッゴイいたたまれないんだけど。
恐らく、聖剣使いの二人がグレモリー側の地雷を盛大に踏み抜いたんだろう。さっき青髪の女が、私に斬られろ的なこと言ってたから、多分それかな?
「今北産業、伝わる人いないよね~。取り敢えずそっちの竜の気配がする少年、状況説明プリーズ」
「え?お、俺!?」
俺が赤龍帝と思しき少年を指名すると、驚きつつも説明してくれた。そしてその情報を整理するに。
「うん、馬鹿共、今回はテメーらが悪い」
「な!?我々は主の教えに従って動いたまでのこと、非難されるいわれは無い!そもそも貴方は一体誰なんだ、突然入り込んできて…」
「俺はお前等の増援として来たモードレッドだよ。連絡くらい行ってんだろ?」
「あ、そういえば、後からフリーの聖剣使いが増援として来るって、司教様が言ってたわ」
ツインテールの女が、俺の発言に思い出した様に言う。
「俺がその増援だ。後さっきも言ったけど、今回はお前等が悪いからな?彼女だって、好きで聖女扱いされてた訳じゃねぇだろうに。勝手に祀り上げて、勝手に貶めたのはお前等だからな?」
「ぐっ、それは……」
言葉に詰まる青髪に、畳み掛ける様に言う。
「敵である悪魔を治療したアルジェントも悪いが、彼女の善意に付け込んで、聖女として祀り上げた挙句に、用済みになれば彼女を捨てた教会も悪い。つーかこれから任務だってんのに、わざわざ敵増やす様な言動執ってんじゃねぇよ。分かったらほら、謝罪」
「……………すまなかった」
長い間の後に、青髪からアルジェントへ謝罪が行く。根は良い奴なんだろう、ただ狂信的すぎるだけで。………それが全部台無しにしてんのか。
「そっちのツインテも、ほら」
「え、………ごめんなさい?」
「心が籠ってない、やり直し!」
「……ごめんなさい」
「と云う訳だから、アルジェント。許してやってくれないか?」
「あ、いえ。私は大丈夫ですから」
はー、殺されかけたってのに、こうも簡単に許すとは、ホント心まで綺麗なのね。俺とは大違い。俺なら殺そうとした奴、物理的にぶちのめした後、精神的にも追い詰めて、最終的に魔獣の餌にしてやるからな。
「でもなアルジェントさんや。お前さんが行った事は、命がけで悪魔なんかの人外と戦い、命を落としたエクソシスト達を侮辱した行いだってことは、忘れないで欲しい」
「………はい」
神妙な顔で頷くアルジェント。それに対し俺は。
「まぁ俺はフリーだから!んな反省も後悔もしたことねぇがなぁ!!」
サムズアップしながら全力で宣言し、重苦しい空気をぶち壊しに掛る。
『『『(コイツ最悪だ!良い空気、自分でぶち壊した!)』』』
「んじゃま、行くぞ馬鹿二人。さっさと任務を終えんぞ」
「「馬鹿じゃありません!ゼノヴィア/イリナです!」」
ナイスツッコミ。
部屋を出ようと出入口に近づくと、金髪の少年悪魔が立ち塞がった。
「何か用か?少年。こちとら急いでるんだ、あんまり構ってる暇は無いぞ」
「……僕と」
「ん?」
「僕と戦え!」
WHAT?
所変わって場所は校庭。
あくま の しょうねん が しょうぶ を しかけてきた !
といっても、戦うのは俺じゃねぇんだけど。
部室で戦いを挑んできた悪魔の少年は、どうやら聖剣に強い恨みを持っている様で、憎悪を込めた目でこちらを見てきた。このまま無視すると、要らぬちょっかいを入れられそうなので、素直に勝負を受けることに。
本当は俺が戦って、速攻で気絶させようと思ったのだが、ゼノヴィアが率先して名乗り出たので譲ってやった。この戦闘でコイツ等の大体の戦闘力が分かればいいんだが。
「魔剣創造か、珍しいもんを持ってるな」
現状は、悪魔の少年が魔剣を生み出し、それをゼノヴィアが破壊するといった行動が続いている。と、漸くゼノヴィアが攻め始めた。
破壊の聖剣を地面に突き刺し、地面にクレーター開け、その衝撃で悪魔の少年を吹き飛ばした。
「これが
確かにクレーターは大きいが、その気になれば素手でコレの十数倍のデカさのを作れるからなぁ。
「君の聖剣と僕の魔剣!どちらの破壊力が上か、勝負だ!」
少年が破壊力重視の魔剣でゼノヴィアに向かっていくが、それは悪手だ。自分で自分の長所を殺してしまっては、意味が無い。
それを証明するかのように、ゼノヴィアに懐に入り込まれ、剣の柄で腹部を打たれた。
「勝負あり、だな」
腹部を押さえて蹲る少年を置き去りに、こちらへ近寄ってくるゼノヴィア。少年にはアルジェントが駆け寄ったので、怪我の心配はしなくてもよさそうだな。
「よーし、今度こそ行くぞ、二人とも。腹減ったから取り敢えず飯食いに行こう。日本のメシはどれも美味いからなぁ、何食おう?奢ってやるからお前等も早く来い」
「あ、待ってくださいよ!行こう、ゼノヴィア!」
「あぁ」
それから俺達は、適当なファミレスで食事を取り、軽い交流をすることにした。
「へぇー、モードレッドさんは賞金稼ぎなんですかぁ。ミカエル様から直接依頼を受けるなんて、凄いですね!」
「ん、俺は、色々と有名だからな。他にも大手の神話の神から依頼される事もあるし」
「しかし、鎧を着たままで、よく平然と食事ができますね…」
ゼノヴィアが疑問に思ったのか、そんな事を訊いて来る。
「まぁ、慣れれば意外と楽だぞ?急に襲撃を受けても対応できるし、生活でもそんな不便はないからな」
「……しかし、私たちが言うのもなんですが、よくそれで騒がれませんね」
「そりゃお前、認識阻害の術使ってるからだよ。周りには俺の姿はただの一般人に見えてるぞ。周りを見て見ろ、お前等は奇異の目で見られてるけど、俺はどっちかというと、変人に付き合う可哀想な人みたいな感じだから」
「うっ」
「ですが、これは我々教会の正式な物。恥ずべき事ではありませんので」
「お前等が良いんなら、それで良いけどよ」
その後は食事を済ませて、さっさと二人の拠点のホテルに向かった。無論、別の部屋だからな。
次の日、俺は二人と別行動を取っていた。アイツ等もそこそこの実力者だし、そうそう簡単にやられることは無いだろうから、二手に分かれてコカビエル一派の捜索をすることにした。といっても、俺の基本戦法は人海戦術。使い魔を町中に放って、隅々まで探させている。悪魔に余計ないちゃもんつけられても困るし、そんなに多くは出せねぇけど。
え?その間の俺?自宅で漫画読んでます。ちなみに作品は男子高校生の日常。
「あっはっはっはっは!何これ超面白れぇ。やっぱギャグは最高だわ!」
プルルルルルルルル
「お?何か進展あったかな?もしもーし」
「モードレッドさん、ゼノヴィアだ。そちらの様子はどうだ?」
「うんにゃ、まだなんにも見つかってねぇ。そっちは?」
「こちらは、一時的に悪魔と協力することになった。そこで、一度情報交換をと思ってな」
「ほう、了解した。取り敢えず今からそっち行くわ、何所に居る?」
「昨日のファミレスに居る」
「うし、直ぐ行くから待ってろ」
さっそく転移で、ファミレス近くの人目に付かない路地裏に移動。それからゼノヴィア達と合流する。ファミレスに入ると、ゼノヴィアとイリナの他、赤龍帝の少年と白髪の少女。それから、恐らくグレモリー眷属ではない、竜の気配がする少年が居た。
というか、教会娘二人の前に尋常じゃない量の空き皿とその横には変な肖像画?が有って、二人が注文するほどに赤龍帝の少年の顔色が悪くなってるんだけど、もしかして……。
「おいお前等。まさかとは思うが、有り金全部その変な絵につぎ込んで、一文無しになった所を奢られた、なんてわけねぇよな?」
「ぎくっ……そそそ、そんな訳無いj「そうです、イリナが全て使い果たしました」ちょっとゼノヴィア、何で言っちゃうの!?」
ぎくっなんて言うやつ、初めて見たんだが。嘘下手すぎだろ、コイツ。
「んで、そこのアホは放っておいて、現状説明と自己紹介と行こうか」
「あ、それなんすけど、これから俺達の仲間が一人来るんで、それからでも良いっすか?」
「ん。そういう事なら、来るまで待とう。それから、コイツ等の食事代は俺が払うから、気にすんなよ」
「え、いいんすか?」
「あぁ、元はと言えばそこのアホツインが悪いんだからな。反省しろよ」
「……はい」
それから金髪の少年、木場がやって来て、兵藤が現状を説明した。
「話は分かったよ。…でも正直、エクスカリバーの使い手に破壊を承認されるのは遺憾だけどね」
「ずいぶんな物言いだな、君がはぐれならこの場で切り捨てているところだ」
会話初めてものの数秒で険悪な雰囲気になる二人。
「やめろテメェ等。私闘がしたいなら余所でやれ。少なくとも、今は敵対している訳じゃねぇんだ。無駄に対立するなら、二人纏めてぶちのめすぞ」
少し威圧しながら脅しゲフンゲフン説得したら、二人とも素直に引き下がってくれた。顔色が少しすぐれなかったのは気のせいか。
「お前さんが聖剣計画を憎む気持ちは、当事者じゃない俺には分からんが、明確な復讐相手なら知っているぞ。バルパー・ガリレイ。皆殺しの大司教と呼ばれた男で、今は教会を追放されている。ちなみに、今回の聖剣強奪に関わっている可能性は高い。なんせ奴は聖剣の亡者だからな」
「バルパー……ガリレイ……その男が、僕の同志を…」
確認する様に、その名を復唱する木場。その眼には明確な憎悪と決意が宿っていた。
「んじゃ、俺らはここらで御暇するわ。何かあったら連絡してくれ。はいコレ」
そう言って兵藤に番号が書かれた紙を渡す。
「あ、それなら赤外線でやった方が「ポケベルの番号」ポケベル!?」
「冗談だ。……ほい、登録完了。んじゃまたな」
使い魔どもに引き続き探させて、俺は帰ってアニメ観よ。ここ最近、仕事続きで観れてないんだよなぁ。