叛逆の騎士ですがなにか?【永久凍結】   作:くずもち

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第28話 モーさん、空気になる

兵藤たちと協力関係を結んだ次の日。

たまには自分で探すかと、買い食いしながら町を探索している。午前中は、それらしき物は何も見つからなかったので、午後は聖剣の気配ダダ漏れにして、町の人気のない場所を回っていく。そのうち獲物がかかるだろうと、期待してだ。

 

 

 

結果、獲物はかからなかった。深夜になっても探し続けたが一向に獲物は現れず、もう帰ろうとした時、ゼノヴィアから連絡があった。聖剣を持ったはぐれ神父と、バルパーを発見したので、追跡すると。………何故かポケベルに。

いやま、冗談でゼノヴィア達にもポケベルの番号教えたけどさ、何でわざわざこっち使った?つか、アイツポケベル持ってたの?……まぁいいや、気にしない方向で行こう。

 

「む、あっちか。…超、跳躍!」

 

聖剣の気配が複数する方向へ向かって特大のジャンプをする。軽く音速を超えてるし、直ぐに着くだろ。なんて考えてる間に、コカビエルが潜伏していると思しき建物を発見。ゼノヴィア達の気配もするから間違いないだろう。

 

天井をぶち破って突入しようと構えた時、強大な光力を感じた。恐らくコカビエルが大技を出そうとしてるんだろう。思いっきりシリアスをぶち壊してやろw

虚空を蹴って落下速度を加速。ライダーキックで天井を突き破る。そのまま丁度いい場所に居た、特大の光の槍を構えた堕天使を蹴りながら地面へ。

 

「ところがぎっちょん!」

 

「ぐはぁっ!」

 

ドンッ!

 

そのままズガガガガガガッっと、地面を足元の堕天使で削りながら着地。その後跳躍して、ゼノヴィア達の傍へ行く。

 

「おっすお前等、無事、じゃねぇな…」

 

ゼノヴィア達の他に木場が居るが、他の悪魔達はいない様だ。三人の姿をパッと見ると、イリナ以外はかすり傷が少しだけだが、そのイリナの傷が酷かった。今すぐに治療しないと、後遺症が残りかねない程に深い傷が有る。

 

「よーしお前ら、ここは一度退くぞ。イリナの治療をしないといけないからな。と云う訳で転移!」

 

二人の返答を聞かずに、さっさと転移で跳ぶ。急いだので場所を指定しなかったからなのか、着いた先は自宅だった。

 

「さーて、治療治療。詳しい話は後で聞くから、今は静かにしてろ」

 

イリナを虚数空間から取り出した布団に寝かせ、魔術で治療を開始する。治療し終えた後で思い出したが、アルジェントに治して貰えば良かったのだと気付いた。

 

「まぁ、こんなもんで良いだろう。んで、詳しい状況を聞こうか」

 

俺はゼノヴィアに説明を促す様な視線を送る。

 

「分かりました。私とイリナは、貴方と別行動を取っている間、町の探索を行っていました。その時、近くで聖剣の気配を感じた為、現場へ急行。悪魔達と戦闘を行っていたフリード・セルゼンとバルパー・ガリレイを発見。その後二人が逃亡したため、そのまま追跡を開始しました」

 

「そんで、コカビエルと遭遇して戦闘に入ったと…」

 

「はい。概ね、その通りです」

 

「そうか。…てめぇ等の傷が癒えて、体力が回復し次第、コカビエルを討ちに行くぞ。居場所は使い魔からの報告で分かっている」

 

「分かりました」

 

「君も、それで良いか?」

 

「…分かった」

 

 

 

 

 

二人の傷が癒えてきたので、動き出そうとした時、使い魔から報告が来た。コカビエルが学園で動き出したと。

 

「二人とも、コカビエルが動き出した。直ぐに向かうぞ」

 

「「了解」」

 

転移で学園付近へと跳び、そこから学園へ乗り込む。学園には結界が張ってある様で、転移では入れないからだ。学園の正面入り口に来ると、ソーナ・シトリーとその眷属たちと思われる者達が、結界の維持を行っていた。

 

「ソーナ・シトリー、一部だけ結界を空けてくれ。これから内部に介入する」

 

「貴方は……分かりました」

 

シトリー空けた穴から、内部に入る。結界に触れないように細心の注意を払いながら、だ。そうしないと、結界を対魔力で消しかねんからな。

 

学園内では、上空に浮かぶエクスカリバーとコカビエル。序でにフリードとバルパーが居り、グレモリー眷属が、コカビエルが呼んだと思われるケルベロスと交戦していた。

取り敢えず俺は、一番近くにいたケルベロスに向かって飛びかかって殴る。

 

「おすわりぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 

「ギャイン!」

 

中央の顔面を殴られたケルベロスは、地面に叩き付けられて沈黙。動かなくなった。

 

「また、つまらぬモノを躾けてしまった」

 

「たぁっ!」

 

俺がボケている間に、木場とゼノヴィアが、ケルベロスを一匹ずつ斬り倒していた。だがケルベロスはまだまだ居り、一体一体順番に倒すのは手間が掛かる。

 

「めんどくせぇなぁ、纏めて消すか」

 

俺はある、大魔術の詠唱を開始する。

 

 

「天候満つる処に我は在り、黄泉の門開く処に汝在り。出でよ、神の雷」

 

巨大な魔法陣が現れ、全てのケルベロスを囲む。

 

「インディグネイション!!」

 

ゴォォォォォォン!!

 

俺の放った魔術は、周囲一体ごと、ケルベロスを全て吹き飛ばした。一応味方には当たらない様にやったし、魔法陣を見て、みんな直ぐに逃げたから被害は無かったし、何にも問題は無いな、うん。

 

「大有りだよ!!」

 

兵藤が何かをこちらに叫んでいる気がするが、気のせいだろう。

 

「……完成だ!」

 

んお?

 

カッ!

 

「目が、目がぁ~!」

 

バルパーが何か言っていたので振り向くと、聖剣が発光してムスカ状態に陥ってしまった。

 

「これで、三本のエクスカリバーが一つになる…」

 

「エクスカリバーの完成に伴って、下の術も完成した。後二十分ほどで、この町は崩壊する。止める方法は俺を倒す以外には存在しない。フリード」

 

「はいな、ボス!」

 

「最後の余興だ、三本を纏めたエクスカリバーで、コイツ等を纏めて始末しろ」

 

周りが何かドンドン話が進んでってるけど、目が痛くてそれ所じゃねェ。目薬、目薬。

 

「バルパー・ガリレイ、僕は聖剣計画の生き残りだ。同志たちの無念を晴らす為にも、此処で貴様を討つ!」

 

「ほう、あの計画の生き残りか。まったく数奇な物だな、こんな極東の島国で会うとは。君たちには礼を言わねばな、御蔭で計画は完成したのだから」

 

「完成?何を言っている!僕たちを失敗作として殺したじゃないか!」

 

「君たち被験者には、聖剣を扱う因子が足りなかった。そこで、私は考えたのだ。足りないのならば、因子を摘出して集めれば良いとな」

 

「それで、同士たちを殺したのか!因子を抜き取るために!」

 

「そうだ。そしてこれが、その時の因子の結晶の一つだ。もっとも、これはもう私には必要が無いからな、欲しければくれてやる」

 

「みんな………バルパー・ガリレイ、貴方は、自分の欲望のために、どれだけの命を弄んだ」

 

「ふん、そんなもの、知ったことではないわ」

 

あー何か段々と見える様になってきた。いやー強い光を見たら、つい体が反応しちまうわー困ったなー。

 

「僕は、ずっと……ずっと思っていたんだ。僕だけが生きていて良いのかって。僕よりも夢を持った子や、僕よりも生きたかった子がいた。なのに、僕だけが…平和な時間を過ごして良いのかって……っ!」

 

何か、何所からともなく、聖歌が聞えてきたんだけど。……アレ?見える。おぉ!視力戻った。大事なシーンぽいし、暫く黙ってよう。

 

『聖剣を受け入れるんだ……』

 

『怖くなんてない……』

 

『たとえ神がいなくても……』

 

『僕たちの心は……』

 

「一つだ……」

 

因子に籠っていた魂たちが天へと昇っていき、光となって木場に降り注いだ。そして、木場の中から溢れて来る力が感じられる。この感じ、まさかアイツ。至ったのか?

 

「バルパー・ガリレイ。貴方を滅ぼさねば、第二、第三の僕たちが生まれる。そんな事はさせない」

 

木場がゆったりと、しかしそれでいて確りとした足取りでバルパーに近づく。それにバルパーは気圧され、怯えながら助けを求めた。

 

「フリード!」

 

「はいな!」

 

フリードと対峙する木場に、グレモリー眷属から声援が飛んで来る。

 

「木場ぁぁぁ!フリードの野郎と、エクスカリバーをぶっ叩け!アイツ等の思いと魂を、見せつけてやれ!」

 

「やりなさい、祐斗。貴方はこのリアス・グレモリーの眷属。エクスカリバー如きに負けはしないわ」

 

「祐斗君、信じてますわよ」

 

「ファイトです」

 

「木場さん、頑張って!」

 

「……みんな。…僕は剣になる。部長の、仲間たちの剣になる!思いに応えてくれ、魔剣創造(ソード・バース)!!」

 

禁手化(バランス・ブレイク)双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー)。聖と魔を有する剣の力、受けるがいい!」

 

木場の聖魔剣とフリードのエクスカリバーがぶつかり合う。両者は少しの間拮抗するも、徐々に聖魔剣にエクスカリバーが押されていく。

 

「ふざけんな!最強の聖剣様が、そんな量産品に負けんのかよ!?」

 

「本来のエクスカリバーなら、勝てなかっただろうね。でも、そのエクスカリバーでは、僕と同士たちの思いは断ち切れない!」

 

押され始めフリードは、聖剣の持つ、複数の力を同時に使って対抗し始める。だが、それでも尚、木場が優勢だ。そこにゼノヴィアが割って入っていく。

 

「ペトロ、バシレイオス、デュオニュシウス。そして聖母マリアよ、我が声に耳を傾けてくれ。この刃に宿りしセイントの御名において、我は解放する。デュランダル!」

 

「デュランダルだと!馬鹿な、私の研究ではまだ、デュランダルを扱えるほどには至っていない筈…」

 

デュランダルか、随分と凄い剣を持ってんな。どうやら見た感じ、制御仕切れてなくて、英霊のような担い手には至ってないみたいだけど。

 

「当然だ、私は数少ない天然ものだからな。こいつは触れる物全てを切り裂く暴君でね、異空間に仕舞って置かないと、危険極まりないんだ」

 

「んだよ、何なんだよその超展開はぁぁ!!お呼びじゃねぇんだよ、んなもんはよォォォォ!!」

 

フリードの叫び声と共に、フリード分身する幻影が発生し、刀身透明になりながらゼノヴィアに襲い掛かる。

だが

 

「甘い!」

 

デュランダルの一振りで、幻影の全て破壊され、風圧でフリードが吹き飛ぶ。そして、その隙を逃すことなく木場が接近し、斬り掛かる。フリードはエクスカリバーで防ごうとするも、聖魔剣によってエクスカリバーが砕かれ、そのまま切り伏せられる。

 

「みんな、見ててくれたかい?僕たちの力は、エクスカリバーを超えたよ」

 

今回、俺氏超空気。




明日は文化祭だぜヒャッハー!作者のクラスは、射的の景品でスプラトゥーンをだします。

読者の皆さんは、文化祭に思いではありますか?
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