「いいかテメェ等!俺達の仕事は敵を殲滅することだ!あの醜悪なクソ化け物どもに、人間の恐ろしさを叩き込んでやるぞ!!」
『ウォォォォォォォォォォォ!!』
「一匹たりとも生かして返すな!一番功績を立てた奴には特別に褒賞を出そう!気合を入れて行け!!」
『ワァァァァァァァァァァァ!!』
「ヒャッハー!!突撃!!」
『ウォォォォォォォォォォォ!!』
どうも、いつもニタニタ、あなたの心に這いよる狂気。モードレッドです。
え?突然のこのテンションは何なんだって?それを説明するためには少し時間を遡る必要がある。
『半刻ほど前』
ランスロットとギネヴィア様の不倫現場を目撃してから数ヶ月、再び蛮族が侵攻して来ました。
しかも今度は
つーか、アレ等が戦列に並んでいるのに平然としているってことは、連中の中に信者がいると考えるよりも連中が、クトゥルフ信者だと考えるべきか?
そう考えればアイツ等のあのふざけた耐久力にも納得がいく、のか?クトゥルフ系の魔術は通常の、根源を目指すための研究用というより殺戮と狂気をばら撒く戦闘用の魔術が多いから、それで強化し、さらにそこに
まぁ、クトゥルフから直接
「………この調子だと、低級でも神格とか呼びそうだなぁ。そうなったらもう普通の騎士達じゃ相手しきれないぞ…」
「…モードレッド卿。我々は、あの化け物共に勝てるのでしょうか?」
俺の言葉を聞いて、近くに居た新米であろう騎士が、怯えながら訊いて来る。
「ん?大丈夫だって!なんたって俺等には、最強の聖剣を持った王さまが率いる円卓の騎士達がついてるんだぜ?まぁ俺もその一人だけど!」
「…そう、ですよね!俺、一生懸命戦います!そして俺も、この戦で手柄を立てて、いずれは円卓の騎士の一人になって見せます!」
「おおう、盛大なフラグ建ておったな、お主」
何かコイツ、戦場で直ぐ死にそう。
「モードレッド卿!アーサー王が御呼びです!」
「わかった、直ぐに行く」
「王さま~、モードレッド来ました~」
王さまに呼ばれて行くと、そこには円卓の騎士が全員揃っていた。
「モードレッド!王に対して貴方はまたそんな言葉使いを!」
「え~いいじゃん別によ~。王さまだって何も言って来ないし」
「そういう問題ではありません!まったく貴方という人は、少しは騎士としての自覚を持ちなさい!」
「へーへー分かりましたよ」
ったく、ガウェインは堅苦しいなぁ
「それで、王さま。俺たちをここに呼んだ理由は?」
「…率直に問おう。奴等の目的は何だと思う?」
「?…ブリテンの地ではないのですか?」
そう、ランスロットが問う。
「ああ、確かにそう思っていた。だが、最近妙な胸騒ぎがする。それで貴公等の意見を聞こうと思ったのだ」
突然そんなことを言われても騎士達は戸惑うばかりだ。
ずっと自分達の土地を狙っていたと思っていた敵に別の目的が有ると言われたらそうだろう。
「………王さま、それは王さまの直感か?」
「そうだ」
「………不味いかもしれない」
「どういうことだ?」
「最初に連中を見たときは、単に奴等の中に化け物の血が混じった奴が偶然居ただけか、そういった魔術を使える奴がいるだけだと思っていたが、今回は数が多すぎる。だから妙に感じていたんだが、そこに王さまの直感まで加わるとなると、かなりやばい事が起きそうだ」
「やばい事とは?」
「奴等が最も成し遂げたいこと。それは、自分たちが信仰する神を封印から解き放つことだ」
「神?それに封印とは?」
「説明すると長くなるから要点だけ言うと。奴等の最大の目的は神の復活、そのために必要な何かをこのブリテンでしようとしている、そしてその何かを達成されたらとんでもない被害が出る、という事だ。ハッキリ言って世界滅亡レベルの危機だぞ」
「……ならば、勝てばいいだけの話だ。各自、持ち場に着け。この戦、必ず勝つ!」
『ハッ!!』
ということがありました。
ちなみに先程大声を上げていた集団は、俺の部下たちです。
「ヒャッハー!獲物だー!」
「ヒャハー!逃がさねぇぜ!」
円卓の騎士に成るまでに結構な数の部下が出来たので鍛え上げていたら、何故か世紀末風な人ばっかりになった。何故だ?俺はただ俺と同じく素でクレイジーな仲間を作ろうとしただけなのに。(確信犯)
「キシャァァァ!」
「クトゥルフ様の敵めぇぇぇぇ!」
「死ねぇぇぇぇ!」
「邪魔」
ザシュ
「「「ギャァァァァァァァァ!!!」」」
つーか、さっきから人外系の敵の殆どが俺の方に来るんだけど。ハスターの呪い《加護》を貰っているからか?
「
「ヒャッハー!モードレッド卿に遅れを取るな!俺達も続けー!!」
『ウォォォォォォォォォォォ!!!』
「ナ、ナンダコイツラハ!?ワ、ワラッテイル!!ワライナガラコロシテイル!!??」
「ニ、ニゲロ!アンナノニコロサレルノハゴメンダ!」
あ、逃げた。……まぁ無駄なんだけどね。
「逃がすな!追え!そして殺せ!」
俺が何も言わなくても周りの奴が勝手にやってくれるから。
……ふむ、なら俺はこの隙に大規模魔術の準備をしておくか。
「コォアァァァァ!!…てい」
ビュオォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
巨大な竜巻を発生させ敵を飲み込んでいく。
『フハハハハハハハ!人がゴミのようだ!』
………台詞取られた。
「よーし、テメェ等、俺達はこのまま敵本陣に突っ込むぞ!付いて来られる奴だけ付いて来い!」
『ウォォォォォォォォォォォ!!』
『ヒャア!我慢出来ねぇ!突撃だぁ!』
俺は騎士達を引き連れて敵本陣に突撃を開始する。狙うは本丸、何故かそうしてはいけない気がしたがそんな事は無かった。
「見えたぞ!本陣だ!」
「俺が一番乗りだ!」
「いや、俺だ!」
………………………………………
「いや、わたすじゃーーー!!!」
魔力放出を使い、文字通り飛んで行く俺。
「あ、モードレッド卿ずりぃ!」
「ズルくない、卑怯なだけだ」
『同じじゃねぇか!!』
ドゴォォォォォォォン!!
「ふう、着いた」
「随分と派手な登場じゃないか、ハスターの手先よ」
敵本陣に着いたら大量の深きものどもに囲まれてました。序でに、如何にも魔術師って格好をした禿げが居た。
「ん?お前誰?」
「私か?私は偉d「あ、興味無ぇわ」ボコッぐはぁ!」
何か名乗りを上げ始めたので殴っておいた。
「おのれ、野蛮な!フンッ、所詮はハスターのt「どーん」メキョあべしっ!」
「此処は戦場だぜ?名乗る暇が有るなら戦いな…」キリッ
「も…もも…もう許さんぞ!貴様なぞクトゥルフ様への贄にする価値も無いわ!今すぐ死ねぃ!ふんぐるい・むぐるうなふ・くとぅるふ・るるいえ・うがふなぐる・ふたぐん・いあいあ───」
何か突然キレ出したハゲが呪文を唱えだし、その邪魔をさせまいと、周囲の蛮族&深きものどもが襲い掛かって来た。
ふむ、なら。
「カモン!ビヤーキー!」
俺の掛け声に応じて、蟻の様な体に蝙蝠の翼を持った不気味な生物が多数出現した。
え?そんな簡単に召喚出来るのか?正しい召喚法じゃなくていいのかって?
大丈夫だ、問題無い。ハスターの友人である俺は、彼らにとっては自分達が崇める神の友人。呼べば何時でも何処でも来ます。
「コイツ等全員喰って良いお」
『ギュオォォォォォォォォ!(肉だぁぁぁぁぁぁぁぁ!)』
ビヤーキー達が一斉に周囲の奴らへ我先にと襲い掛かった。ちなみに、ビヤーキー達は本来魔獣程度の力しかないが、ハスターの加護+俺からの膨大な魔力の供給により、低位の幻獣並みの力を持っています。
Q.それが十数体もいればどうなるか?
A.地獄絵図になる。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
と、そこに。
「ヒャッハー!追いついたぜぇ!」
「獲物はまだ残ってる!モードレッド卿の魔獣達に譲るなぁ!殺れぇ!」
置いてきた騎士達が追いついて来た。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ぬわーーーーーーーーーーーーー!!」
「逃がすかぁ!」
「汚物は消毒だぁ!」
「wwwwwwwww」
逃げ惑う
「いあいあ・くとぅるふ・ふたぐん!!」
どうやら呪文を唱え終わったようです。
「フフフ、これで貴様らも終わりだな。偉大なるダゴン様とハイドラ様の降臨だ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………………… シーン
地響きが鳴っていたが直ぐに止んだ。
「………あれ?お、おかしいな?これで正しいはず…」
「………なぁ、そいつ等って海に降臨するよな?此処から海まで百キロ近く有るんだが」
「…………………………さ、さらばだ!」
「逃がすかボケェ!」
ドグッシャァ!!
「ぐはっ!」
逃げようとしたハゲをぶん殴って気絶させ、捕まえる。
「モードレッド卿、こっちは終わりやしたぜ。…ん?そいつは殺さないんですかい?」
騎士の一人に声を掛けられ辺りを見渡すと、敵は一人残らず死んでおり、ビヤーキーに死肉を喰われていた。
「ああ、こいつには聞きたいことが有るからな。…全員、一度撤収するぞ!ビヤーキーはそのまま喰ってて良い」
『了解!』
さあ、OHANASIの時間だ。