叛逆の騎士ですがなにか?【永久凍結】   作:くずもち

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明けましておめでとうございます。

今年も頑張って投稿していきたいと思います。


P.S
正月早々腹が痛い。


第41話 モーさん、準備をする

ロキとの戦闘後、駒王学園の近くにある公園に集まっており、ロキとの戦闘で負傷した者はアルジェントと塔城の治療を受けている。

 

「オーディンの会談を成功させるにはロキを撃退しなければいけないのだろう?このメンバーと赤龍帝、人類最強だけでは、ロキとフェンリルを凌ぐのは厳しいだろう。しかも英雄派の活動のせいで冥界も天界も大騒ぎだ。ヴァルハラはともかく、こちらにこれ以上人材を割く訳にはいかない」

 

「一応言っておくがヴァーリ、お前ではフェンリルは殺れんぞ」

 

「分かっているさ。今の俺でも、ロキとフェンリルを同時には相手に出来ない。だが」

 

ヴァーリは兵藤を見据えて言った。

 

「二天龍が組めば別だ」

 

ヴァーリの言葉に一同が驚愕する。まさか、今まで会った瞬間に殺し合っていた二天龍が手を組もうとするとはな。

 

「今回の一戦、俺は二天龍による共闘を申し出る」

 

 

 

 

 

翌日の兵藤家地下一階の大広間に、俺とゼノヴィア、グレモリー眷族に紫藤、アザゼル、バラキエル、シトリー眷族、ヴァーリチームが集まった。……あの聖剣使いの糞野郎も居るが、今は仕事中だ。我慢しろ、俺。後でいくらでもぶち殺せるから。寧ろ戦闘中についでで殺ればいいか?

 

「単刀直入に訊くぞヴァーリ。俺達と協力する理由は?」

 

「ロキとフェンリルと戦ってみたいだけだ。美猴達も了承済みだ。この理由では不服か?」

 

「まあ、不服だな。だが、戦力として欲しいのは確かだ。今は英雄派のテロの影響で三大勢力はこちらに戦力を割けない状況だ。英雄派の行動とお前の行動が繋がっているって可能性もあるが……お前の性格上、英雄派と行動を共にする訳ないか」

 

「ああ、彼らとは基本的にお互い干渉しない事になっている。俺はそちらと組まなくてもロキとフェンリルと戦うつもりだ。組まない場合は、そちらを巻き込んででも戦闘に介入する」

 

それは面倒だな。三つ巴となると、グレモリー達を守りきれるか分からん。

 

「まあ、ヴァーリ達の参戦は別に構わんだろう。それよりロキとフェンリルへの対策だがーーー」

 

「ーーーそれに関しては、これからロキとフェンリルに詳しい奴に訊く」

 

「詳しい奴…となると二つあるが、どっちだ?」

 

「ミドガルズオルムの方だ」

 

「ミドガルズオルム?」

 

ミドガルズオルムの名に聞き覚えが無かったのか、兵藤が疑問の声をあげる。

 

終末の大龍(スリーピング・ドラゴン)ミドガルズオルム。五大龍王の一匹にも数えられている馬鹿デカイ龍だ。強さ的には、タンニーンと同レベルだな」

 

「おっさんと!?」

 

タンニーンの実力を知っているからか、兵藤は驚愕している。

 

「まあ順当だが、ミドガルズオルムは俺達の声に応えるだろうか?」

 

「二天龍、龍王――――ファーブニルの力、ヴリトラの力、タンニーンの力で龍門(ドラゴン・ゲート)を開く。そこからミドガルズオルムの意識だけを呼び寄せるんだよ。本来は北欧の深海で眠りについているからな」

 

「もしかして、お、俺もですか……? 正直、怪物だらけで気が引けるんですけど……」

 

匙も一応、五大龍王の一角であるヴリトラの魂が宿る神器。黒い龍脈を所有しているからな。

 

「まあ、要素の1つとして来てもらうだけだ。大方の事は俺達や二天龍に任せろ。とりあえず、タンニーンと連絡が付くまで待っていてくれ。俺はシェムハザと対策について話してくる。お前らはそれまで待機。バラキエル、付いてきてくれ」

 

「了解した」

 

アザゼルとバラキエルは準備の為に退室していった。部屋に微妙な空気が流れようとした時、美猴が兵藤に話しかけた。

 

「赤龍帝!」

 

「な、なんだよ」

 

「この下にある屋内プールに入っていいかい?」

 

美猴が軽い調子で兵藤に問い掛けると、グレモリーが美猴に指を指して言った。

 

「ここは、私と一誠の家よ。勝手な振る舞いは許さないわ」

 

「まーまー、いいじゃねぇか。スイッチ姫」

 

「す、スイッチ姫!?」

 

その後もギャーギャーと騒ぐ二人を、兵藤ごと防音の結界で包んで放置した。

 

「…………」

 

「…………」

 

ふと目をやると、塔城と黒歌が無言で向かい合っていた。

 

「……姉さま」

 

「…………」ビクッ

 

「……私はもう、姉さまを恨んではいません」

 

「……え?」

 

塔城の言葉が予想外だったのか、呆けたアホ面を晒しながら硬直する黒歌。

 

「……拳を交えて分かりました。姉さまは決して、力に呑まれたりなんてしていないって。だから思ったんです。もしかしたら姉さまは、あの時主殺しをしなきゃいけない理由が有ったんじゃないかって」

 

塔城は、迷いの無い目で黒歌を見据えて言う。

 

「……だから姉さま。私に本当の事を教えて下さい」

 

「……分かった。全部、話すわ」

 

黒歌の話を総合すると

 

黒歌は元々黒歌と塔城の生活を保証する契約で眷族入りする。

眷族になって始めのうちは良かったが、黒歌の仙術の有用性に気づいた主が塔城にも無理なパワーアップを強いようとした。

当時の塔城では強引なパワーアップなどすれば直ぐに力に呑まれて暴走してしまう。かといって主は、説得して止まる様な人物ではなかった。

塔城を守る為にやむ終えず主を殺害。邪魔しようとした他の眷族悪魔も殺害した。

その後塔城ともに逃げようとしたが、予想以上に黒歌が指名手配されるのが早かったために断念せざるを得なかった。とのこと。

 

「姉さまぁぁぁ!うわぁぁぁぁん!」

 

「ごめんなさい。辛かったわよね。悲しかったわよね。こんな駄目なお姉ちゃんでごめんなさい」

 

全てを話終えた二人は和解し、泣きながら抱き合っている。折角の姉妹水入らずの時間だ。防視と防音の結界を張っておこう。

 

「……で?(なん)か用か?」

 

「ええ。貴方とは一度話してみたくて」

 

「そうかい。生憎と俺には、お前に対する殺意しかねぇけどな。武道家として振るうのならともかく、父さんの聖剣をテロなんぞに使う野郎はぶっ殺す。ついでに言うと、そっちの聖剣は行方不明だった最後のエクスカリバーだな?それも使う気なら俺の怒りが有頂天になるぞ」

 

「怖いですねぇ」

 

なんだこいつ、ムカつくなおい。平行世界とはいえ、何でこんな奴が父さんの子孫なんだ。……あれ?そう言えば父さんに姫さんとの間に産まれた子っていたか?一応この世界のアーサー王伝説を調べたけど、モードレッド以外に子供が居た記述は無い。つまりこのクソ野郎は、平行世界の俺の子孫の可能性が微レ存?

 

「うがあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「モードレッドさんが突然発狂した!?」

 

この世界のモードレッド()ェェェェ!何してくれとんじゃあ!!とんでもない可能性に気付き、俺氏絶賛発狂中です。

 

ぐぬぉぉぉぉぉぉぉっ!こいつがテロやってる原因の一端がこの世界の俺にあるかもしれないと思うと、凄くやるせない気持ちになる。

つーか何でそもそもコールブランドが残ってんだよ。あれは途中で折れた筈だろ?あれか、コールブランドよりエクスカリバーの方が良かったのか。だから乗り換えたんか。

てかペンドラゴン家管理しっかりしろよ。家宝持ち出されてんぞ。それでも父さんの子孫か!情けない!クソーこんなのに使われるなら、いっそ俺が使いたいくらいだよ。…………ん?待てよ。こいつからコールブランドを奪い取って、俺が使えば良いんじゃないか?そうだそうしよう!

 

 

※盗品を奪ってそのまま所持しようとする。まさにクズの鏡である。

 

 

「……殺してでもうばいとる」

 

「え?」

 

 

 

~~モーさん戦闘中~~

 

 

 

「ねんがんの、コールブランドを、てにいれたぞ!」

 

最近俺のパワーアップが無いと思ってた今日この頃。何?今のままでも十分化け物?フェンリルは俺より強いです。というか俺の実力って、魔王以上神未満だからな。世界でも十指に入る準二天龍クラスのフェンリルに、戦闘用じゃないクラレントで勝てるわけねぇだろ!アレの本来の用途は儀礼用だからな!同レベルの担い手が打ち合ったら、デュランダルに普通に負けるし。

コールブランドが手に入るきっかけになったし、アーサーは9/10殺しで許してやった。

 

奪った事による相手の文句?決闘で勝ち取りましたがなにか?そして何よりも。

 

「テロリストにかける情けは無ぇ」

 

この一言に限る。

 

 

 

コールブランドを手に入れた翌日。大広間に集合した際に、アザゼルに無駄に豪華なハンマーを渡された。

 

「……何コレ」

 

「オーディンの爺さんからのプレゼントだとよ。ミョルニルのレプリカだ。まったく、マジでこれを隠してやがったとは……ミドガルズオルムも、よくこんな細かい所まで知ってたな」

 

「これが、ねぇ」

 

確かに強力な雷神の力が宿っているな。

 

「本来は神しか使えない代物だが、お前なら上手く使えるだろうって、オーディンのジジイがな。レプリカとはいえ神の武器を託されるって、お前さんどんだけ信頼されてんだよ……」

 

これはアレだな。ミョルニルやるから異界の知識を何かくれって事だな。……まぁ、こんだけの物を貰えるなら、少しなら良いか。ほんの一端だがな。それでも歓喜する爺さんの姿が目に浮かぶぜ。

 

「俺はハンマー何て使わんからな、ゼノヴィア、お前に貸す。テキトーに使え」

 

そう言って俺はゼノヴィアにミョルニルを投げ渡した。

 

「さて、作戦の方を話すぞ。先ず、シトリー眷族がロキとフェンリルを会談場所から転移させる。その後、再びロキ達が会談場所に転移するのを防ぐため、結界の構築と維持をしてもらう。これに関してはヴァルハラから増援が来るそうだから、協力して事に当たれ。転移先は採掘場の跡地だから、どれだけ暴れても構わん。モードレッド以外のメンバーでロキを相手取る」

 

「フェンリルの相手は俺がやらせて貰う。アザゼル、スコルとハティ、それから量産型ミドガルズオルムの対策はしてあるのか?」

 

「何!?そんな話は聞いてないぞ!?というか何処でそんな情報を手に入れた!」

 

「ネットでロキについて検索してたら、フェンリルが2ちゃんで暴露してた」

 

「そういう事はもっと早く言え!!」

 

「もう知ってるかと思って」

 

「知るか!!」

 

アザゼルが激おこの模様です。

 

「スコルとハティにはグレイプニルを使えば良いし、量産型ミドガルズオルムには竜殺しでも使えば良いじゃん」

 

「それがそう簡単に用意できないから言ってんだよ!……はぁ、もういい。ロキ側の戦力が知れただけでもマシだからな。胃が痛てぇ」

 

痛そうに胃を押さえるアザゼル。

 

「アザゼル、腹が痛いなら病院行った方が良いぞ」

 

「お前のせいだろうが!」

 

「わーアザゼルが怒ったー。逃げろ逃げろー」

 

「待てゴラァァァァァ!」

 

「ぷえーぷえー」

 

随分と気の抜けた決戦準備となりました。

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