叛逆の騎士ですがなにか?【永久凍結】   作:くずもち

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第5話 モーさん、拷mゲフンゲフン…尋問する

「起きろカス」ドゲシッ

 

「ぐふっ」

 

どうも、世紀末な騎士達(生まれる世界を間違えたバカども)を率いるモードレッドです。

円卓の騎士(人の形をしたモンスター)の活躍により、こちらにも少なくない被害が出たものの、戦は見事勝利しました。後はランスロットの部隊が帰還すれば今回の戦争は終了です。

 

そして現在味方本陣にて、捕らえた魔術師の拷mゲンフゲフン…尋問を始めるところです。

たった今、俺の隊が帰還してから、簀巻きにされた状態で床に放置され続けていた魔術師を蹴り起こしました。ちなみにその周囲では俺の部下たちの一部が、魔術師が何時まで尋m……拷問に耐えられるか賭けをしております。

 

「さっさと吐けやぁ!こちとら開始二十秒で吐くのに銅貨八枚賭けてんだぞゴラァ!」

 

「三分間耐えなかったらぶっ殺すぞテメェ!」

 

「大穴で十五分に銀貨二枚賭けてんだ!ぜってぇ吐くんじゃねぇぞオラァ!」

 

これはひどい。

 

「さぁ、キリキリ吐いて貰おうか?テメェ等がこの島で何を仕様としているのか。その目的を!」

 

「ぐ、ぐぅ………フフフ、今更聞いてももう遅い。我々の計画h──「そうか言わないか、なら仕方ない。肉体言語で語り合おうじゃないか!」え、ちょっとまって!今話そうとしtいだだだだだだだ!!ちょ、死ぬ!マジで死ぬから!」

 

バックブリーカーを極め、徐々に力を込めて行き、情報を吐かせることにする。

 

「さぁ、吐け!吐くんだハゲ!」

 

「吐く!吐くから!だから止めt

ギャァァァァァァァァァァ!!」

 

「言ったな?もし嘘だったら筋肉バスター掛けっからな?」

 

取り敢えず技を緩めてやる。

 

「お」

 

お?

 

 

 

 

 

 

 

「オエェェェェェェェェェェェェェェェェェェ」ビチャビチャビチャ

 

「……………」

 

「オェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ」ビチャビチャビチャ

 

「……………」

 

「オ「テンプレな事してんじゃねぇよ!つか吐けってそう云う意味じゃねぇ!」ぶろっしゃぁ!!」

 

この野郎、ゲロ吐きやがった!しかも俺の鎧にかかったぞ!ムカついたから近くに有った岩に向かってブン投げてやったわ!

仕方なく下手糞な水の魔術で体を洗い、火の魔術で速攻で乾かす。

 

「っしゃ、キタァァァァァァァァァァ!!俺の一人勝ちじゃぁぁぁぁぁぁ!!」

 

あ"?

 

「やっぱり情報吐く前にあっちを吐いたか~。いや~ゲロを吐くに賭けておいてよかったよか───「ほう、つまり貴様は俺がゲロまみれになると思っていたと?」へ?」

 

虚数魔術をゆかりんのスキマの様に使い、その騎士の背後に回り込み腰のあたりを抱く。

 

「つか、予想してたんなら早よ言えやぁ!」

 

そして、そのままバックドロップに持っていく。

 

「ギャァァァァァァァァ!!」

 

体勢を戻し、一息つく。技を掛けられた騎士は上半身が埋まっていた。リアル犬神家(笑)………この程度じゃ死なねぇだろうしほっとこう。

 

「そういや、あのハゲはどうなった?」

 

ハゲの方を見ると騎士の一人が様子を見ていた。ただし、ハゲを気遣ってでは無く、まだ元気そうなら自分も拷問に参加するためだろう。

 

「チッ…ダメです。元々弱っていた所に、最後にモードレッド卿に岩に叩き付けられた事がダメ押しとなり、死んでいます」

 

「そうか、………なら脳味噌から直接情報を取り出すか」

 

『出来んなら先にやれよ!!!』

 

虚数空間からセラエノ断章を取り出し呪文を唱え、ミ=ゴを数匹呼び出してハゲの脳味噌からこいつらの目的についての情報を抜き出すように指示する。ちなみにこの魔道書、クトゥルフに関連する生物以外は、大抵の奉仕種族、及び下級の独立種族を呼び出し、使役出来る優れものである。

 

《終わりましたよ、旦那》

 

「おう、ご苦労さん。報酬はいつもの場所に有るから」

 

《いえいえ、いつも御贔屓に》

 

彼らミ=ゴは発声器官を持たないため、テレパシーによって会話を行っている。彼等はハスターに仕えているが、あくまでもそれは彼等に利益が有るからであり、呼び出して働いて貰うには報酬が必要となる。(といっても、地球産の神秘を含んだ珍しくもない鉱石だが)彼等は地球外生命体であり、余りこの星の資源を無許可で取っていくとガイアに干渉されかねないので、地球生まれの生命体を通して受け取る必要があるのだとか。

 

【閑話休題】

 

《では、これがそこの人間の脳(ゴミ)から抜き出した情報です》

 

そう言って?箇条書きされた紙を渡してくる。

 

「どれどれ………………これマジ?」

 

《マジです》

 

渡された紙に書かれた内容を読んで呆然としてしまう俺。

 

「ヤバくね?」

 

《ヤバいです。だから旦那には頑張って貰わないと》

 

「…………………………」

 

「モードレッド卿?どうかしたんですか?」

 

「………そこの死体(ゴミ)の処理は任せる。俺は王さまに至急報告しなければならない事が出来た。それと今すぐ円卓の騎士全員に王の下に召集するように伝えろ」

 

口早にそう告げ、王さまの下へと走り出す。

 

「え、あ、はい。了解しました」

 

 

 

王さまが居る簡易拠点に駆け込む。途中騎士たちに声を掛けられたが、俺の雰囲気からただ事ではないと察したのか道を開けてくれた。

 

「王さま!至急、報告したい事がある!」

 

「どうした、サー・モードレッド?」

 

「連中の、蛮族ども目的が分かった。円卓の騎士が揃い次第改めて報告するが、先に王さまには伝えておこうと思ってな」

 

王さまは、普段の俺からは想像できない雰囲気を一瞬訝しみはしたものの、話を聞いてくれる様子だ。

 

「そうか、良くやってくれた。それで、奴等の目的は?」

 

「……今から言うのは荒唐無稽な話だが、全て真実だ。奴らの目的は────」

 

「………!」

 

俺の話を聞いて険しい顔をする王さま。だが無理もない、これが真実ならば騎士たちに、国に甚大な被害が出かねない。

いや、それどころか、この星そのものが滅びかねないからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴポゴポ

 

ソレは待っていた。自らが目覚めるその時を。

 

人類が生まれるより、いや、生物がまだ単細胞生物であった程昔の事。

 

ソレと、ソレに率いられたモノ達はこの星にやって来た。

 

ゴポゴポ

 

誕生した星が力を持つ前に星を乗っ取り、自らの物にするために。

 

ソレよりも早くに星にやって来たモノと争いながらも、順調に侵略が進んでいたが、星辰の変化によって起きた地殻変動により、自らと共に棲み処が沈んでしまう。

 

その間に星が力を付けたことで、出られなくなったのだ。

 

だから待っていた。星の、抑止の注意が他に向き、自らの復活が邪魔されない機会を。

 

眷属達が、自らを呼び覚ますその時を。

 

 

 

 

 

 

 

 

簡易拠点に作られた、これまた簡易な円卓を十三人の騎士と一人の魔術師が囲んでいた。

 

「モードレッド、戦いが終わって早々、突然に我々を集めたのですから、それほど重要な内容なのでしょうね?」

 

そう、ガウェインが問いてくる

 

「あぁ、……蛮族どもの狙いが分かったから、その報告をな。それとガウェイン、戦いはまだ終わっていない」

 

『!!』

 

騎士達の顔が驚愕に歪む、マーリンは薄々分かっていたのか余り驚いていなかったが。

 

「皆、落ち着け。これからサー・モードレッドから詳しい説明がある」

 

王さまが皆を静めてこちらに続きを促してくる。

 

「これは、捕らえた敵軍の魔術師に魔術を使って脳から直接抜き出した情報だから、間違いはない」

 

まず、前置きとしてこの情報の信頼度の高さを話しておく。

 

「連中は、かなり大掛かりな魔術儀式を行っていた」

 

「いた?過去形ですか?」

 

疑問に思ったのか、ベディヴィエールが質問してくる

 

「そうだ、既に儀式は完了している」

 

「な!?」

 

「儀式の内容は簡単だ。大量の生贄を捧げることで、ある存在を呼び覚ます、というものだな」

 

「生贄?では奴等の目的は民の命……!?」

 

「違う、早とちりするな。いいか?連中の狙いはこの戦争そのものだ」

 

「戦争そのもの?…まさか!?」

 

どうやらケイ卿は分ったようだ。

 

「連中にとって必要だったのはあくまで生贄であり、敵味方の有無は関係無い。戦争によって大量の人が死に、死んだ者を生贄に、いや、死そのものが儀式の贄ということだろうな」

 

皆の顔が曇ってゆく。今まで国のために命を賭して戦ってきたというのに、それ自体が敵の目的であり、上手く利用されていたという事実に、気落ちしているからだ。

 

「連中は本命である存在を呼ぶ前に何体かソレの眷属を呼び出したようだ。それも、神獣クラスの化け物をな。そいつ等は今、海からこのブリテン島を目指して進行している」

 

「マーリン」

 

「……今しがた確認した、確かに向かって来ている。数は凡そ9、約五日程で陸地に上がる。位置はここより南西に100キロ程の地点だ」

 

王さまがマーリンに確認をとる。

 

「ならば、騎士達の休養が済み次第、一度キャメロットに帰還し、補給後直ぐに迎撃の準備に移る。いいな?」

 

王さまが皆に確認を取るが、全員異論は無い様だ。

 

 

 

「そういえばモードレッド卿。奴等が呼び覚ましたモノについて聞いておりませんでしたな。一体何なのでしょうか?」

 

「ん?あぁそういえば言って無かったな。連中が呼び覚ましたモノ、それは

 

 

 

ゾスの星の究極の一(アルテミット・ワン)、邪神クトゥルフだ」

 

 

 




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