どうも皆さんおはこんばんにちは。前回鎧にゲロをぶっかけられた騎士、モードレッドです。
現在、戦場からキャメロットへの帰還途中です。
ちなみに俺の部隊は軍団の最後尾を大分遅れて付いています。まぁしょうがないね、ウチの部隊恐れられてるから。戦場では頼もしいけど平時では単に狂暴なだけだもんね。今も仲の悪い奴等が罵り合っているもんね。
そんな馬鹿どもを無視して黙々と馬を歩かせていると、俺の部隊の副官が話し掛けてきた。見た目は七、八十歳の爺だが、剣の技術力という一点のみならランスロットに次ぐうえ、人徳では王さまより上という円卓の御意見番である。
通称 『世紀末の良心』 ユーグ卿。
「モードレッド卿。今更言うのもなんですが、あの時奴の詠唱を止めておけば良かったですな」
「………ソレを言うな」
全力で目をそらす俺。
「しかし神獣討伐とは、かのヴォーティガンを討ったときを思い出しますな」
「あ~アレな。あの時はまだ俺騎士になったばかりだったし、後方支援だったから詳しく知らねぇんだよな。でも戦闘の痕が凄ぇ事になってたなぁ」
「ホッホッホ、あの戦いはそれはそれは激しいものでしたからな」
実はこのユーグ卿、ヴォーティガン討伐の際に王さまに助太刀して生き残ったという何気に凄い人である。
「あ"~俺も参戦したかったな~」
《聴……るか、…が……よ》
ん?
「どうしました、モードレッド卿?」
何かに反応した俺に訊いてくるユーグ卿。
「いや、何でもない。気にするな」
「そうですか。…では私は後ろのバカどもを止めてきますので、これで」
俺の様子から何かを察したのか、そう言ってユーグ卿は後方でいまだに罵り合っているバカどもを止めに行った。
《聴こえるか、我が盟友よ》
すると、何処からともなく声が聞こえて来る。
「その声、ハスターか?」
《そうだ、盟友よ》
「お前からコンタクトをとってくるとは珍しいな」
《平時ならばそうだが、今回の事は流石に見過ごす訳にはいかぬ。眷属だけであれば良いものを、クt「さっきから話し方が格好つけ過ぎてウザいんだけど。どうにかならねぇ?」ちょ、おま、人が折角雰囲気出して話してんのに割り込んで来んなよ!》
「別に頼んで無ぇし、面倒くせぇから普通に話せよ」
《ったく、こいつは…。ゴホンッ…復活したのが眷属どもだけなら未だお前らだけでもなんとか出来たが、クトゥルフの野郎が目覚めるってんなら話しは別だ》
急にフランクになりおったな。これで風の邪神なんだから驚きだぜ。
《奴は腐っても俺と同じアルテミット・ワン。生半可な火力じゃ傷一つ付けられない。それこそ、お前が仕えている人間が持つ剣ぐらいじゃなきゃな》
「え、無理ゲーやん。王さまに聖剣ブッパし続けて貰うしかねぇのかよ」
《フッフッフ、安心しな。お前の為に
「要りませぬ」
《…マジで?》
「YES。本気と書いてマジと読む」
《……お、Oh~No~!!俺の苦労が~!!》
何か喚いているが知らん。わたすはこの身一つで戦うと決めているからな。(なけなしの騎士道)
《じゃ、じゃあせめて今から言うことだけでもやってくれ、頼むから。そうじゃないとクトゥルフの野郎に勝てないからな》
「まぁ、そこまで言うなら」
《ふぅ、危なかった。此れまで拒否られたら流石にどうしようもなかったからな》
「それで、俺は何をすればいいんだ?というかクトゥルフの居る場所まで移動する手段が無いぞ。ルルイエって太平洋にあるだろ。ビヤーキーは大気圏内だと時速七十キロ位が限界だし」
《ダッタラデウスマキナヲスナオニウケトッテオケヨ》
「何か言った?」
《いや、何でもない。移動手段についてだが、問題は無い。高速で飛べるヤツをそっちに送る。つかたった今送った》
「そうか、そいつは助かる。……………アレ?ハスターの眷属にそんな速い奴っていたか?」
《あぁその事か。大丈夫だ、なんたってソイツは
俺がこの間侵略した星の
え?
「今、何て?」
《聞こえなかったのか?俺が侵略した星の
「お」
《お?》
「お前何やってんの!?」
《うわ、うるさ!》
「え、何知らぬ間に星侵略してんの?そして何しれっと報告してんの?つか、アルテミット・ワンの血縁とか危険過ぎるダロ!?何考えてんだオメェは!?」
《餅つけモードレッド。ソイツはまだ精々竜種位の戦闘力しかない》
「あ、なら問題無いわ。」
竜種レベルなら鎮圧は一応可能だからな。
「でもソイツ本人は納得してるのか?」
《お前の人となりを話してやってな、俺に殺される位ならお前さんに仕えたいってよ》
「そうか」
どんな奴が来るのだろう。今からwktkが止まらねぇ。
《話を戻すぞー。っと何処まで話したっけ?……あぁそうだ、それでお前にやってもらいたい事だが、降霊術で俺を呼び出して欲しい》
「それは構わないが、分霊じゃ流石のお前でもクトゥルフには勝てないだろ」
《違げーよ。降ろした分霊をお前に憑依させて力の底上げを図ると同時に、分霊を触媒に結界を張ってクトゥルフの念話が広がらないようにする》
「おいちょっと待て。お前に憑依されたら俺の肉体が大変な事に成るじゃねぇか」
俺の体がグニャグニャのスライムに成るぞ。
《大丈夫だ、憑依つっても肉体を乗っ取る訳じゃない。》
「……つまりどういうことだってばよ?」
《簡単に言えばシャーマンキング。おk?》
「おk」
肉体に憑依するのではなく、あくまでも守護霊的なのにするのか。
《つー訳で
こやつO.Sと言い切りおったで。
「セラエノ断章じゃ駄目なのか?」
《アレは俺が作った物だからな。お前が元々持っていて、愛着のある物の方が相性が良い》
「ん~じゃあこの剣で良いんじゃね?何の変哲も無い剣だけど、俺が騎士になる時に王さまから貰って、それからずっと使ってるやつ」
《それでも良いが、触媒としての容量が低いな。鎧も含めればいけるが。つかお前聖剣とか持ってないの?》
「あんな高価なもんそうそう手に入んねぇよ」
《それもそうか》
聖剣といえば原作モーさんが使っていた
王さまは不老不死だから後継者なんて必要無いし、ただの武器として使えば有用だと思うのだが。
「つか、今更だがクトゥルフの眷属ってどのくらいの強さ何だ?」
《ん~まぁお前らに分かりやすい基準で言うなら竜種と同等位かな~》
「竜種クラスが九体か、キツそうだな~」
《何言ってんだ。お前は単独で直接クトゥルフを叩くんだよ》
「なん…だと…」
コイツ頭おかしいんとちゃう?
《これは勝率云々ではなく、俺個人の感情だ。ヤツを倒す役目は本来誰にも譲りたくは無かったが、俺が地球に行けば確実に両方の抑止から排除されるからな。だから友であるお前に殺って貰う》
「でもハスター、さっき他の星を侵略したって言ってたけど?」
《アルテミット・ワンは、星に呼ばれる以外の理由でその星に行くとかなり弱体化しちまう。そこは相手の
「その理論だとクトゥルフも弱体化するのだが?」
《………普通はそうなんだが、奴から感じる力は少しも衰えちゃいない。恐らくだが、奴は星の力を吸っている》
「星の力を、吸う?」
《そうだ。吸った力を使って奴は、ガイアに自分の存在を元々地球に住んで居たと誤認させているんだろう。同じアルテミット・ワンの俺が言うんだ、間違いない》
「ほ~ん。じゃあそれで強くなったりは?」
《それは無い。流石に奴といえどそこまでは出来ん》
「さよけ。んじゃ、取り合えず王さまに許可貰って、移動手段が来てから突貫するか」
《おーう、頑張れよー。俺はそれを観戦してるから》
張り倒すぞこの野郎。