今回から、八雲紫の友達の西行寺幽々子編です。
なかなか切ない話ですので、嫌いなかたはお気をつけください。
武蔵の国まで歩いた。
しかし、紫がいるために歩くと時間かかった。
なんで、瞬間移動しないのか、それは、道中色々なことを楽しみたいから。
武蔵の国に着くまで、八雲紫(旧名:マエリベリー・ハーン)とは色々な話をした。
未来の話をたくさん聞いた。
ただ未来といっても、界の世(現代)よりはるか先であった。紫の話では、東京から京都に首都が変わったらしい。
現代より先の世は、科学の世界となっているようだ。
紫たち3人は秘封倶楽部の活動で博麗神社という古い神社に行くつもりだったらしい。だが、山の中で闇に襲われて、気づいたら、こちら側だったようだ。
博麗神社とは幻想郷と外の世界の境界にたつ神社だ。将来、博麗霊夢がここに住むのだが、まだまだ先の話だ。
武蔵の国に着くころは丁度、三月下旬あたり。
桜がかなり咲き始めていた。
界と紫は町のはずれの丘の一本の桜の木の前を通ろうとした。
からっとした晴れ間の中、桜の木には鮮やかなピンク色をしている。もうすぐ満開になりそうだ。
そこに、黒い髪の女性が一人で立っている。
彼女はただ桜の木を見つめているだけで、何もしていない。
紫は彼女のことが気になり話しかけた。
「あのぉ…………すみません。何をされているんですか?」
彼女はこちらを見ないで桜を見続けながら言った。
「この桜の花がすべて咲いて散るのを見られるのはいつまでかしらね……」
「…………。あの……どうゆう……」
紫は困惑した。
しばらくの間何もない時間が流れた。
すると突然彼女は小さく言った。
「私…………死が視えるのよ。いえ…………死を操る力があるの。すでに死は決まっているものなの。」
紫は驚いた。死はいつくるか分からない有限なものだと考えていたからだ。
「だけど、能力を持ってるなんて、すごいじゃない!」
紫は言ったが、返答が無かった。
風が髪をなびかせる中、ポツンと彼女は言った。
「この
「…………」
「だから…………私は誰もいないこの桜の木の下にたった一人でいるの。」
「…………」
「貴方がたも、さっさと行きなさい。私に近づくと早死にするわ…………」
すると、急に強風が吹いた。
かなり暴風が二人を遠退かせようとする。
しかし、界と紫は互いに目を見てうなずきあい、界は暴風に逆らいゆっくり歩いていく。紫は界の後ろにまわり、風を避けながら、彼女のもとへ歩んでいく。
二人の男女にあった共通の感情が、暴風に逆らい、ただそこにいる彼女に思いを伝えようとしている。
ただ『助けたい』と。
ゆっくり近寄る二人組を見て彼女は拒絶を続ける。
そして
「貴方がたは……何者なの…………」
小さく呟く。その先で叫ぶ男の声が聞こえた。
「俺は死なない。そう簡単に能力で死んでたまるか。だから…………すべてを諦めたらそれで終わりなんだ。」
その男の後ろからさらに声が聞こえる。
「私たちは諦めない。貴方を放っておくことを。だから貴方も諦めちゃだめ。だから……」
『私と友達になろうよ!』
その瞬間すべての風が消え去った。
彼女は気が抜けたように、二人組を見つめている。
だけど、なぜか目から涙が止まらない。
界と紫は彼女のもとに走り、そして紫は彼女の手を繋ぎ、
「私の名前は……八雲 紫。これから友達として仲良くしていこうね」
紫は優しい笑みで、ハンカチで涙をふいてあげた。
「俺の名前は 古神 界 。俺と紫はお前さんと永遠の友になることを約束するよ。」
「ありがとう…………ございます…………。」
そして、最後にこう言った。
「私の名前は……
種族:人間 (後に亡霊)
能力:死を操る程度の能力
東方妖々夢6面(最終面)ボス。
冥界にある「白玉楼」に1000年以上前から住んでいる亡霊。西行寺家のお嬢様。
だが、紫を助けるために自害することをえらんだ。
あの丘の上の桜の木は後の
テーマ曲は「幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life」
「ボーダーオブライフ」、「ゴーストリード」