東方紫瑛界   作:澪海

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さてさて、ここで急展開ですww


第25話 始動する記憶

時は平安時代。

 

紫を妖怪にしてから、数ヶ月が過ぎた。

界は紫に空の飛び方を教えた。

紫は妖力に慣れないものの、なんとか一週間かけて空を自由自在に飛べるようになった。

 

そして、今日からは妖力弾を出す特訓をしている。

 

「身体中の妖力を手に集めるんだ!そして手から押し出す!」

 

紫は空を飛べるようになるより、ずっと早く妖力弾をだせるようになった。

まだまだ一個だせるようになっただけだが。

 

まさかあの最強の大妖怪 八雲紫 を育てるなんて思いもよらず、弱々紫ちゃんは、ひたすら界の言うことを聞いているのである。

 

「ちょっと~界!疲れたわ~ お昼にしましょ!」

 

「確かにお昼だな。今日の昼食は、サンドイッチだぞ!」

 

これは、紫に教えてもらった食べ物だ。いや、あえて知らないふりして、わざと教えてもらったというのが正しいのだが。

 

「やっぱり貴方の料理は最高ね。幸せだわ。」

 

紫の顔は、もうフワフワ状態になっている。

 

 

「なかなかの出来だろ…………ふんん? っだれだ?」

 

 

突然遠くの草むらがガサガサと揺れていた。

人間の気配があった。

 

「なんなのよ~食事中に……」

 

 

紫は文句を言いながら、草むらを見つめる。

しかしすでにその音は、しなくなっていた。

 

紫は気になって歩いてその辺りを見回した。

すると、紫の顔がみるみる驚愕の顔となった。

 

紫の目の前には、少女が倒れて気絶していた。

 

だが、倒れていたことより紫にとっては衝撃を受けたことがあった。

 

少女は高校生の制服をきている。

とっさに、紫はスキマを開けて彼女を界の前まで運んだのだった。

 

 

それから数分後。

 

「えーと、紫さん。このような状態になりましたが、あなたからは意見ありますかい?」

 

「いっ……いや……まさか……未来から私以外の人間が来るとか思わないでしょ…………」

 

「だけど、実際にいるしな。まぁいい。持ち物検査するか。」

 

「そうね。くれぐれも変なとこ触らないように……ね?」

 

「は……い」

 

 

倒れている少女を紫が運んできて、さらに未来人だと初めて判ったとき、界はとても動揺していた。

まさか3人目なのか?思ったのだ。

 

この現象には原因があるだろうと考えたのだった。

 

 

彼女の容姿は少し赤みのある茶髪で、腰まである長いロングヘアーが特徴的だった。

持ち物はハンカチ程度しかなく、携帯もスマホも財布もない。

 

手がかりがなく、仕方なく、少女が起きるまで待つことになった。

 

紫と界は困り果てていた。

 

「ねぇ……私はあのコが起きたら何をすればいいのかしら」

 

「とりあえず、様子見だな。名前とか聞いとくといいな」

 

「判ったわ。貴方は食べ物をよろしくね。」

 

「材料がないぜ!」

 

「私が見ているから、探してきてくれないかしら」

 

「はいはい…………」

 

 

うむ…………パシり……女って色々めんどくさい…………

 

 

 

それから、数分後。

 

界は街の市場に移動して、食べ物を買いにきた。

 

市場はなかなかに人が繁盛していて、森の中とは、大違いだ。

 

そんな中、界の少し後ろを歩く人間がいた。

笠をかぶったお年寄りが、界の後ろから突然小声で話しかけてきた。かなりのんびりした口調だ。

 

「あなた…………妖怪のようですね? 貴方に聞きたいことがあるのじゃが、ちょっと、お菓子でも……食べながらどうです?」

 

 

 

 




さて、最後のお年寄りって誰なんでしょうかね。
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