記憶の失った少女を昨日拾った。
彼女の名前、年、どこからきたのかも分からない。
ただ分かることは、未来の世界から来た女子高生だということしか分からない。
紫は言った
「脳の境界から情報が得られないから、記憶がもどる確率はかなり低いと私は思うの。」
そう彼女は記憶喪失である。
そんな少女に界と紫は名前をつけてあげた。
八雲
紫は自分の名字をつけれて喜んでいた。
少女もこの名前は可愛いと喜んでくれた。
さらに、少女は能力を持つことがわかった。
彼女が目をつぶり能力は何か頭に思い浮かべたところ
『あらゆるものを戻す程度の能力』
だとわかった。
便利な使い方を考えた界は美瑛と紫に言った。
「美瑛はだいたい17・18歳くらいかな?じゃあ年をとっても17・18歳に戻るように能力を使えば、不老だから死なないんじゃないか!」
「たしかに便利よね。」
「あの…………どうゆう…………」
「まぁ美瑛には俺が能力の使い方を教えるから、今は分からなくても大丈夫だ。あと紫も妖力弾だす練習もあるからな。」
そうしてあの日から、美瑛は一緒に旅をすることになった。
界と紫と美瑛は修行を続けた結果、紫は妖力弾を自由自在に操れるようになった。
美瑛は能力を自由にだせるようになった。
練習として、微塵切りにした野菜を元に戻す訓練をしたりして、能力にもなれてきたようだった。
それから旅を続けていると、ある大きな町に着いた。
町の中はすごい人で溢れかえっていた。
界は町の住民に問いかけた
「この賑わいはなんなんですか?」
住民は「知らんのか!?』って顔で話始める。
「この町の姫様が、朝廷に仕える公達の貴公子様から求婚をされまして、それも5人も。」
「それはすごいねぇ。なんて名前の姫様なんだ?」
「ワシのきいた話だと゛かぐや姫゛と言っておったかの」
「かぐや姫だって!?」
界の話を聞いていた紫は気になって、界に話しかける
「かぐや姫なんて日本で有名でかつ最古の物語。竹取物語の主人公だわ。」
「(それくらい知ってるわい)
そんなん知らねーよ!ただ、俺の知り合いなだけだよ。」
界の心の声と実際の声は真逆である。
「えっ?あなたそんなわけないでしょ。かぐや姫は月の使者。貴方が知ってるはずないもの。」
「じゃあ、どうだか本人に聞いてみようか!」
端で美瑛はため息をついていた。
界の瞬間移動は2人までが限界。よって、紫のスキマで移動することにした。
「そういえば紫のスキマに入るの久しぶりだわ。いつ入ってもトラウマになりそうな空間だな……」
「うぅ…………怖いよ~」
「美瑛!少しの我慢よ。あと少しだから。」
そして、少し目玉のたくさんある空間を歩き、スキマからでると、お屋敷の奥間に来ていた。
「ここがかぐや姫の部屋の前だわ。」
「じゃあ突入だぁ!」
界は扉をばたりと開け放ち、中に飛び込んでいった。
そこにいたのは、卓上に向かい、文を書いている女の子。
後ろ姿を見ただけなのに、界はその美しさに圧倒され、立ち止まった。
黒く輝くその長い髪は、着物とマッチしており、いかにもお嬢様のように見えた。
「なによ爺様……って…………貴方誰? まさか求婚にきた方かしら?」
かぐや姫と言われる少女は答えた。
それを見て紫は界に話しかける。
「やっぱり知らないじゃないの。」
「いや。だからよく見てろって」
界は少女に向かってさらに言う。
「俺に見覚えないか?蓬来山輝夜ちゃん……フフフ」
「ふぁい?貴方なぜ……私の名前を……」
「はぁ……八意永琳と月夜見のお知り合いといえば誰でしょう。もうわかっただろ。」
「えぇ。わかったわ。あなたはただのサトリ妖怪ね。」
ドテッ
「なんでだぁぁぁ!!」
「冗談よ。久しぶりね。界お兄ちゃん。」
さて、どうなっていくのでしょうね。
《三人目の少女の説明》
主人公ヒロインがすべて一文字だと後々の名前に支障がでるので、あえて二文字にしました。
そして「美」は美しさ、「瑛」は澄みきった宝玉を表します。幻想的ですよね?
さらに、気づいた方もいるかもしれませんが、ある地名ですね。有名なのは、広々とした丘。自分もそこには何度も行ったことがあり、それにあやかり、広々とした心を持った人間になってほしいという裏の意味があります。
まぁ反対の意見の人もいるかもしれませんが、ご了承くださいね。