何話振りかのバトルになりました。
ある日、町は大騒ぎとなった。
「天皇様がいらっしゃるぞ!」
町はお祭り騒ぎで、町の外からもたくさんの人が押し寄せた。
輝夜は帝がやってくると、真っ先に拒絶し始めた。
帝と輝夜の我慢比べが始まったのだ。
そんな中、帝が一時朝廷に帰宅した満月の夜、界たちは輝夜のもとに向かった。
「天皇さんもなかなかしぶとかったね。一先ず帰宅ってか。」
界が笑いながらはなしている。
「もう、あんな気持ち悪い人こりごりだわ!」
「なにされたんだ?」
「体とかいきなり抱きついてくるわ。匂いがきついし。」
輝夜は文句を言うのに対し紫は言う。
「それ、痴漢よね。まぁ昔はセクハラなんて法的に裁かれないから何も言えないけど。」
未来基準の話に着いていけないのは、輝夜のみだった。
美瑛は話をかえて質問する
「次に天皇さんが来るのはいつですか?」
「それは多分一ヶ月後だわ。たまにはゆっくり外で遊びた……なっ……月から連絡が来たわ!…………」
いきなり血相を変えて輝夜は叫んだ。
「そうよね。今日は満月だったわよね。早すぎる。早すぎるわよ!」
「どうしたの?」
美瑛は心配そうに言った。
「今、月から連絡がきたの。……次の満月の日にこちらに迎えに来るらしいわ……だけど私は月には帰らない!どうせ月では私の不老不死の体をまんべんなく調べられるのよ。それなら地上にいたほうがマシよ!」
「…………………」
「…………………」
「……よし!輝夜!俺にまかせてくれないか?当日お前の望みを叶えてやる!」
「えっ?」
「えっ?」
「ふぁぇ?」
三人は困惑した。
「ということだ。じゃあ俺は帰るよ。次の満月の日にお前を迎えにいくよ。じゃあな。」
そう言って、一人瞬間移動で帰ってしまった。
部屋に取り残された少女は互いに顔を見合わせていた
「界はなにか策があるようね。私たちは界のすることをサポートするのが仕事なの。貴方の望みに私たちも協力するわ。また会いましょ!」
「界に伝えといてほしいんだけど……。月人は強いわよ。特に私を迎えにくる部隊は月の中では最強クラス。かなりイレギュラーな能力を持つわ。悪あがきするなら気を付けなさい。」
それを無言で聞き、最後に、紫と美瑛はスキマを閉じた。
あれから、一ヶ月が過ぎた。
界は依然として何も策を教えてくれなかった。
ただ、界は黙ったまま、静かに時がくるのを待っていた。
夜になり、界はひとり結界を作り始めた。それで自分の周りを覆い、お屋敷の見える高台から様子を見ていた。
その頃屋敷では、帝と兵隊が屋敷を囲み、月人を待ち構える。
しばらくすると、月からキラキラとした光が周りに広がり、そこから、着物を着た人や兎たちが舟に乗って降りてくる。舟は天の川のような光の中をゆっくりと進んでいる。
兵隊は矢を射るが全て途中でスピードを落として落ちていく。月人の一人が『すべてを眠らせる程度の能力』を使い、周りの兵隊を眠らせていく。そして、『時間を止める程度の能力』を使い、兵隊以外の人間の動きを止めた。
最後には『念力を使う程度の能力』で輝夜を浮かせて外に運び出す。それを輝夜は自らの能力『永遠と須臾を操る程度の能力』で逃げようと試みるが、先読みしていた月人は『力を封じる程度の能力』を使い、輝夜がついに屋敷の庭に出てきてしまった。
(界お兄ちゃん……なんで来てくれないのよ。)
「ちょっと!私は月に帰らないんだから!天の羽衣なんて絶対に来たくないわ!」
すると、舟の中から 、月の官僚が現れる。
「あなたが、地上にいれば貴方は穢れてしまいます。さぁ帰りましょう。」
「どうせ、私を月に連れ帰っても、拷問を受けるんだから変わらないわよ!」
「……………………」
舟の後ろがわには、ある一人の女性がいた。白い髪の女は心配そうに輝夜を見ながら思った。
(輝夜!私がいてもこの人数には勝てない。諦めざるを得ません。)
この感情は表にでることはなかった。
しばらくすると、月の官僚は口を開く
「蓬莱山輝夜!抵抗するのなら能力を駆使してでもあなたを連れていきます。やりなさい月人たちよ!」
そう言った瞬間だった。
「ぐはっ」
バタッ
後ろの方から、血を流し倒れる月人がいた。そこには力を封じる能力者の死体以外何もいなかった。
「何者だ!」
月人たちは戸惑いを隠せないでいる。
空から声が聞こえる
「輝夜! 能力でそこから離れろ!」
それを聞いて声の主がわかると、輝夜は咄嗟に能力で距離を取る。
そして、空間からさらに声がする。
「奉祀『七種の宝玉 赤 』」
上空から大量の赤い玉があらわれ、落下し、舟の月人を焼き殺す。
そして、彼は静かに地面へと降り立った。
すいません。もう1話付け加えます