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「まさか・・・あんな小娘にあのような力があるとは憎き奴良組の娘というべきものか。」
モヤで包まれた顔が歪んでいるようにも見える。
「それで次はどうするのだ?貴様の考えた計画は失敗に終わってしまったぞ。」
烏帽子をかぶった男が多少、怒気を含んだ顔で目の前の男を見つめる。
「もう一つ別の手がありますので、そう怒らないでくださいよ。」
「別の手だと?」
「はい。幸い娘を利用することはバレていませんので、もう一つの策というのは鯉伴にはかつて一人の妖と恋に落ち・・・結婚しておりました。」
「でっち上げるわけか。
しかし、今の貴様はあの娘によって傷を負ったのだろう?それで幻術がうまくいくといえるのか?」
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「そこで晴明どの・・・あなたの反魂の術が必要となるのです。」
「なるほどな・・・では首尾よく頼むぞ。山ン本五郎左衛門。」
「わかっておりますとも、我が復讐のためにも。」
ヒヒヒと口角を吊り上げ、地獄で笑う姿は悪鬼のようだった。
山ン本五郎左衛門 sideout____
はい、どうも奴良 ソウミです。
小鬼に誘われるがまま、森についていき怪しい老人に襲われるという事態に陥った危機感0だった。あのソウミです。
あの時は無我夢中でしたので、撃退するほどの戦いをすることができたという実感しかないので、なにをどうやったのか全然覚えておりません。
それが原因なのかまたもやというのもおかしい気がしますが熱をだして、丸二日経っていますがまだまだ体温が高く、体がだるいです。
私がそんな感じだったせいか、側近達の内一人は必ず傍に付くようになってしまいました。
「姫 お体は少し楽になりましたか?」
と私のことをこの奴良組のほとんどが姫やらお嬢などと呼ぶ。
いま私のことを呼んだのは、一見すると普通の青年のように見えるが頭が浮いており、首の部分がない。
「えぇ前に比べると、楽になっているのでそんなに気を使わなくても、大丈夫ですよ。首無。」
「いいえ、目を離したときにいなくなられた時、私たちが一体どれだけ心配したと思ったのですか。」
しょうがないわよねえ、好奇心を子どもに抑えろというのは酷なことです。
まぁ精神年齢は20を超えていますがね。
「前より、顔色がよくなっているじゃねえか。」
「はい、父様。おかえりなさい。」
「二代目おかえりなさいませ。」
「おう ただいま。すまなかったなぁ。本家をしばらく空けててよ。」
「そんなことないです。他の組との兼ね合いも重要なことですから。」
「けどな、俺がいねえ間にソウミがいなくなって倒れたらしいじゃねえか。」
「父様。そんなに心配しなくてもちょっと熱が出ただけですから。」
あの変な老人の話をしてこれ以上外に出ていくことが難しくなるのは流石にきついので黙っておくことにしましょう。
「ねぇ!!ソウミ、これゼン君が体に良いだろうて言っていた薬草、頑張って取ってきたんだ。」
顔に泥はついていて、手に多少擦り傷があるリクオが勢いよく庭から入ってきた。
「ありがとうリクオ、あともう少し経ったらまた一緒に遊べるから。」
「うん!たのしみにしてるね。早く元気になって欲しいからもっと取ってくるね。」
「リクオ様!勝手にで歩かれては困ります。たださえソウミ様がいなくなられてから警戒態勢をとっているのですから。」
鴉をそのまま人にしたような小さめの鴉天狗が咎めるように行っている。
「えぇ~~!!」
「えぇ~~ じゃありません。全く総大将に似てフラフラとどこかに行ってしまうのですから。」
「そんなカッカするなよ。鴉よう 俺がリクオに付いていけば心配ねえだろ。」
「・・・まぁ二代目が付いてくださるなら 外に出ていかれても大丈夫ですか・・・。」
「じゃあ 行くかリクオ。ちょっと待っていろよソウミ。」
そう言い、私の頭を撫でてリクオを連れて外に出て行った。
「待っててね。ソウミすぐにたくさん持ってくるから。」
元気よく私に向かって言い放ち、父 鯉伴の背中についていった。
なんででしょう? リクオと一緒に出ていく父様の姿が一瞬揺らめいて、胸がザワっと鳴り不安感が残るのは・・・
この不安感は最悪の形で的中した。
屋敷が慌ただしくなったと思うとたくさんの妖怪が玄関から入ってきて、暗雲が立ち込め泣き崩れる母様の姿。それに呼応するようにポツポツと雨が降り始め土砂降りへと変わる。
知らされたのは父 鯉伴が亡くなったという 凶報だった・・・。
「おう ただいま。すまなかったなぁソウミ。俺が
なんとか連続投稿中です。
変わらず いつでもアドバイスや感想 受付中です。
次ぐらいから原作が始まります。