あのあとに先生から注意を受けましたが、子どもと張り合おうとする大人の意見なんてスルーでいいでしょう。
そういえば、今日の夜は親分集の寄り合いがあると毛倡妓が朝言っていましたね。食事を作るのが大変らしいですから、手伝うために早く帰りましょうか。
「ただいま。」
「「「おかえりなさいませ。ソウミ様。」」」
「リクオ様はどうしたのですか?」
「リクオなら友達と一緒に帰っているわよ。今日、寄り合いがあるのでしょう?準備を手伝うわ。」
「そんな・・・ソウミ様は総大将のお孫様なんですからやらなくて大丈夫ですよ。」
「いえ・・・ただ居座って何もしないと言うのは失礼に当たりますので・・・。」
私がそう言うと周りの妖怪たちが渋々という感じで台所までの道を開けてくれた。
さて、どのくらい作業が進んでいるのでしょう?
台所に着くと女集たちがせわしなく、手を動かして料理の下ごしらえをしている。
「あ ソウミ様おかえりなさいませ。」
「手伝いますよ。何を作ればいいのですか、」
「えーっと、あとは卵焼きや魚の焼き物などを作る予定です。」
「ちょっと!雪女。」
「あっ・・・」
どうしたのでしょう?前に手伝った時は喜んでくださったのに。
(あんた、私たちのプライドがボロボロにされたのを忘れちゃったの?)
(あの時はホント泣くかと思いましたよ。)
(料理の出来があまりに凄すぎて、いままで何を作っていたのだろうと錯覚してしまうほどに。)
ひそひそと女集たちが集まって話しております。
(しょうがない、作業が進んでいないのも事実ですし、手伝ってもらいましょう。)
(仕方ないわね。)
なんやら話が決まったようですが一体なんの話だったのでしょう?
「じゃあソウミ様お願いしますね。」
ささっと作ってしまいましょう。
卵焼きはだし巻きですがほかの料理からすると甘さは控えめで、焼き魚は
「魚はどこ産のものですか?」
「はい。鰆で前に教えてもらった通り、瀬戸内海で採れた旬の物です。」
「分かりました。」
なら梅ソースを添えて味を変えながら楽しめるようにしておきましょうか・・・
「ねぇソウミ様・・・仕事早すぎなんだけど・・・。」
「思ったら負けよ・・・」
毛倡妓や他の女集がなんかうなだれているけど大丈夫かしら?
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「はぁぁ~・・・・」
「どーしたんですか?リクオ様。元気がないですよ。」
「うん・・・これでもちょっと 元気があるほうなんだけど・・・」
そうですか・・・っと首無しがお盆を持ったまま僕が元気がないことを心配してくれた。
清継君の発表は・・・妖怪は悪事をするもので退治されちゃった。しかも妖怪は創作でいないとか言ったけど、
屋敷にいるみんなはちゃんといるし、人を襲ったりなんかしないもの。
確かにじいちゃんは勝手に人ん家に上がってお菓子とか持ってきたりするけど、そこまでの迷惑はかけてないはずじいちゃんは妖怪達をまとめていて、すごいかっこいいんだから。
「そうそう、リクオ様。今日は親分衆の寄り合いがあるんですから元気出してくださいね。
それと総大将が呼んでいましたよ。」
「おじいちゃんが?ソウミも一緒なの?」
「すいませんがそこまではわからないんですよね。」
「ふ~ん・・・」
寄り合いの時はいつも静かにしておるんじゃよって言われているのに、じいちゃんは僕とソウミのことを溺愛しているから、まさか僕だけなんてことはないと思うけど・・・。
一体なんのようがあるんだろう?
-数時間後・・・
ゾロゾロ
日が落ちて暗くなったころに玄関から大勢の妖怪が入ってきて
「うわ~」
「すげっ~」
小妖怪たちが口々に感嘆の声をだしている。
その妖怪たちが入っていた墓所にじいちゃんと一緒に入っていく。
「うむうむ どうじゃみんな最近、妖怪楽しくやっておるか?」
「まぁ シノギは全然ですかねえ。」
「ところで総大将、今日はどのような話で?」
「うむ・・・おぬしらに集まってもらったのはほかでもない、そろそろ三代目を決めようとおもってなぁ。」
「確かに二代目が亡くなってから、もう三年が経つんですなぁ。」
三年―――。
顔をハンカチで隠している母さん。
僕のことを優しく抱くおじいちゃん。
周りで拳を握りながら涙を流す、妖怪たち。
「おぉ それはよい考えですなぁ。いつまでも隠居された初代だとおつらいでしょう・・・」
フードとマントが合わさったような布を来ている口が大きく裂けているような妖怪が歪んだ笑みで言葉を発している。
「失礼します。」
聞こえた声に振り返るとそこにソウミがいて、いつもの動きやすいからといって着ている服とは違い
桜の花びらの模様が描かれている水色の着物をきている。
「おやおや、ソウミその格好似合っておるぞ。」
「ありがとうございます。お爺さま。」
「いつもみたいにおじいちゃんと呼んでいのじゃぞ。」
「そうはいきません。今ははるばる遠方よりそれぞれの親分が集まってくださったのですから。」
ソウミはじいちゃんからの頼みでも基本は譲らない頑固者。
あるときを除いては、しっかりしているし頭もいいから本当に僕と双子なのかどうか疑問におもってしまう。
「いやはや、総大将。それで三代目はいったいどうするんですかな?」
「総大将!悪事でガゴゼ様の右に出るものはおりますまい。」
「なんせ今年の起きた神隠しは全てガゴゼ会の所業ですから。」
「いやいや、子どもを地獄に送るのがワシの業ですからのう。」
えっ!?子ども 神隠し 地獄 いったいなんのことなの?
妖怪って・・・そんな・・・悪いことをずるものなの・・・。
「あいかわらず現役バリバリじゃのう ガゴゼ・・・」
「おまかせください・・・」
「だが・・・お前じゃダメだ。
三代目の件・・・孫のリクオにすえさせソウミにはその補佐をやってもらおうと思っておる。」
「な・・・っ!?・・・なんじゃとぉ~~~~~~!!」
「なんとぅ リクオ様とは。」
「まだ子どもではありませんか。」
「えっ・・・じいちゃ・・・」
「リクオが欲しがっていた三代目の座くれてやるぞ。ソウミと共に立派に引き継いでおくれ。」
「い・・・いやだ!!」
「何?」
「こんな奴らと一緒にいたらもっと
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「またんか!リクオ!」
おじいちゃんが呼び止めようと声を出したが、そんなことは気にせずリクオは外に走り去ってしまった。
まぁ妖怪が良い奴だと思っていたのに急に悪いことをしているの知ってしまったので無理はないですか。
「うぅ~ソウミやリクオがグレてしもうた。」
おじいちゃんがわざとらしく泣きついてきたので一応慰めて置きました。
「総大将・・・失礼ながら、リクオ様とソウミ様は・・・本当に血のつながりがおありか・・・?」
「あーん?」
先ほどの寄り合いでは対して口を開かなかった木魚達磨が随分と失礼なことを言ってきました。
泣き真似をしていたおじいちゃんも鋭い目つきで睨みつけております。
「姿 形はもとより人間の考えではではございませんか。」
「若様も遊び盛りな子どものようですな。カカカ・・・」
そうじゃ やはり子どもか・・・ 本当に血が繋がっているのか?
などガゴゼが喋ったあとに周りの妖怪たちが騒ぎ始めた。
「お前た「そんな事もわからない愚か者が多いようですね。」ソ・・・ソウミ?」
おじいちゃんがなにか言おうとしたのを遮り、私は言葉を紡ぎました。
「なんという口の聞き方・・・我ら一体誰だと心得る!!!」
私の言葉が癪に触ったのか青筋を立てながら先ほど三代目襲名について文句を言っていた妖怪どもが騒ぎ始めた。
「ふふふ あなたたちのことなど知ったことか。
あなたたちは私の大切な家族を馬鹿にした、それは深~~い罪ですよ。」
「なにを!ふざけるなよ・・・・・っ!?」
立ち上がりそうだった者、敵意を向けた者の顔の前にはナイフほどの刃が無数に刃先を向けて浮いている。
「ふざけてなどおりませんよ。今のあなたちの行為は侮辱罪に相応するというのがわからないのですか?」
ようやく親分達の口が閉じました。
見せしめに一人殺ってしまおうかと手を振り上げたときに
腕をおじいちゃんに止められた。
「ソウミや、もういいぞ・・・ありがとう ワシの代わりに怒ってくれてのう。」
笑顔で静止を促されたので、それに素直に従い指を鳴らすと刃は青い煙となり消えた。
「大変失礼いたしました。退室させていただきます。」
そう私は頭を下げ、唖然としている妖怪達には目もくれずにその部屋をあとにしていった。
自分の部屋まで戻ると後悔の念に襲われた。
やらかしてしまいました。いくら頭にキタとはいえお偉いさん達に刃を向けたのですから、しかもあのときは驚いていたり、興奮していて判断力が低下していてたので、幻覚がうまくいきましたけどおじいちゃんとか冷静な牛鬼とかには見破られているでしょう。
はぁ~ このあとのこととリクオはどうなってしまうでしょう?
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ソウミが出て行ったあとの寄合では・・・
「三代目襲名は先送りとする。本日はこれで解散じゃ。」
その言葉を皮切りに先ほどの件にたいして納得していない顔している者も総大将の言葉なので素直に従い、本家の家をあとにしていった。
部屋に残ったのは総大将ぬらりひょんと鴉天狗、そしてさっき血がなんやら言っていた木魚達磨だった。
「総大将・・・先ほどのソウミ様のお力は一体・・・?」
「うむ・・・鴉よ、あれは幻の
「あれが幻ですと!?しかしワシらをはめるほどの力を要しているというのですか!」
「声がでかいぞ達磨よ。まだそこまでの力はあるまい・・・あの時のぬしらはソウミの言動に乗せられ、冷静な判断ができなかったのであろう。」
「ならあのまま、誰かが気にせず突っ込んでいたらバレていたということですか?」
「う~~む いや・・・あれは畏の発動に似ていると思うぞ。呑まれればあのまま突き刺さっていると思うぞ。それとなガゴゼの前の刃は本物じゃったのだ・・・」
「なんですと!?一体どこからそのようなものを・・・」
「そこまではわからんが、珱姫とはまた違った神通力を宿っているのかもしれんの~。しかし、この話しについては内密にな。あの中でも気づいたものおると思うので本家の近くにいる者を見張っておくのだ。」
「了解です。総大将。」
なんと4000文字超えました。
やったね( ´ ▽ ` )ノ
更新頑張っていくのでアドバイスなどよろしくお願いします。