独自設定多数ですので質問などは感想欄にてお答えします!
魔法をコピーするのは設定は絶対面白いので、それを自分が上手く料理できるように頑張ります!
それではお楽しみいただけますと幸いです!
平賀才人は奇異な眼を持っていた。
物をよく見ようとじっくり観察すると奇妙な魔法陣が両眼に浮かびあがり、これまた奇妙な光の粒子が見えるのだ。
しかし、それだけ。
才人の両親は、多少気味が悪そうにしていたが、元々楽天的な性格のせいなのか才人に人前でその両眼を出さないように注意をするだけで、そこまで気にしてはいなかった。
才人も両親の言いつけを守り、一人でいるとき以外は両眼を出さないようにしていたので、小学校、中学校と虐められることもなく平和に生活していた。
そして時は進み、才人は17歳の高校生。
才人は秋葉原に居た。
修理に出したノートパソコンを受け取るためだ。
今は、修理から帰ってきたノートパソコンを小脇に抱えて帰宅するところ。
才人はつい先日出会い系サイトに登録をしていて、その返事がきているかどうかを楽しみにしていた。
才人も普通の高校生。
彼女が欲しいし、その彼女とあんなことやこんなこともしたいのだ。
「返事が来てるといいな。そろそろ俺だって出会いが欲しいし。……ん?」
才人がそんなことを言いながら歩いているときだった。
目の前に鏡のようなものが目の前に突然現れたのだ。
才人は驚き、周りの歩行者を見てみるが、
「……誰も気づいてないのか?」
明らかに異質で不可思議なものが道のど真ん中にあるというのに誰も気にしている様子はない。
「ちょっとよく見てみるか……」
才人は軽く眼を伏せて人目を気にしながら鏡をよく観察した。
鏡は、光の粒子の塊だった。
それも、今まで見たこともないほどの密度。
「なんだこれ?」
才人は好奇心からその鏡に触れた、その瞬間。
才人は鏡に吸い込まれていく。
しかし、周りにいる歩行者たちは誰も気に留めた様子はない。
才人が完全に鏡の中に吸い込まれたときには鏡は秋葉原から姿を消していた。
そして、これからしばらく才人が日本に帰ってくることはないのだった。
−−−−。
「あんた、誰?」
「……ん?」
目を覚ました才人の目に最初に飛び込んできたのは、桃色がかったブロンドの髪と透き通るような白い肌をした少女。目は鳶色でクリクリしている。服は……。
変なマントに身を包み、まるで映画のハリーポッターのコスプレのような服装をしている。
外人さんだろうか。というか、間違いなく外人さんである。
「……どこだここ?」
才人は当たりを見回すが全く見覚えの無い場所だった。
辺りは芝生の生えた緑の綺麗な原っぱで、この桃色の髪をした少女以外にも、同じようなコスプレをした少年と少女達がいた。
「やーい! ルイズが平民の使い魔を召喚しやがった!」
「やっぱりゼロのルイズだ!」
周りの少年達が騒ぎ始めた。
すると、桃色の髪をした少女。恐らくルイズと呼ばれたであろう女の子が顔を真っ赤にして少年たちの間を掻き分け、1人のつるっぱげの中年男性のところに向かい言った。
「ミスタ・コルベール! やり直しをさせてください!」
「可哀想だがそれは無理だ。サモンサーヴァントは絶対だ。やり直しを認めることはできない」
「ですが、平民の使い魔など聞いたことがありません!」
「ほんとにな! 聞いたこともない平民を召喚しちまうんだから、ゼロのルイズはすげーよな!」
また、少年たちからヤジが飛んでくる。
「こら、君たちやめなさい。……ミス・ヴァリエール。確かに、気の毒だとは思います。ですが、あなたはこのまま契約しないと進級できずに留年になってしまいますよ? それでもいいんですか?」
留年という言葉を聞いて、先ほどまで声を荒げていたルイズは俯いた。
それから、ヤジを飛ばしていた少年たちをキッと睨みつけてから観念したように、ハァ、と溜息をひとつついたあと才人の方をみた。
「おいっ! お前らさっきからなにわけわかんねーこと言ってんだよ!」
全く状況が飲み込めない才人だったが、どうやらこのルイズという少女が自分にこれから何かするらしい、ということは理解し文句を言ったが、
「うるっさいわね。ただの平民風情が貴族様にキスをしてもらえるなんて、ありえないんだから感謝してよね」
と、不機嫌そうに軽く無視をされた。
そして、そのまま才人の目の前まで近づいてくると呪文を唱え始めた。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ!」
その呪文の後、才人の唇にルイズの唇が触れた。
一瞬、美少女とキスが出来たことを喜んだがその感情はすぐに、右手に走る激痛によってかき消された。
「……ぐっ。なんだよ、これ。めちゃくちゃ痛ってぇ……!」
右手を抑えてうずくまる才人だったが、ルイズは
「ルーンを刻んでるだけ対したことないわよ。大袈裟ね」
と、いった感じに冷たく言い放つだけだった。
ちょうど才人の激痛が止んだタイミングで、つるっぱげに中年男性ことコルベールが才人の元に来て言った。
「ふむ。どうやらコントラクトサーヴァントは上手くいったようですな。……しかし、このルーンは見たことない。………後で少し調べてみましょう」
そう言ってコルベールは少年少女たちの方に身体を向け直して言葉を続けた。
「では、これで今日は解散とします!
みなさんお疲れさまでした! 今日はゆっくり休んでください」
すると、才人の目に信じられない光景が写った。
なんと皆、空を飛んでいるのだ。しかもそれが全く不思議ではなく当然のことであるかのように。
「ゼロのルイズ! お前は歩いて帰ってこいよ! なんせ、ゼロなんだからな!」
最後まで悪態をついていた少年が飛び去るとそこに残されたのはルイズと才人の2人になった。
「……はぁ。なんで、ヴァリエール家の三女のこの私の使い魔が平民なのよ」
「……おいっ! なんで人が浮いてんだよ! てっいうか、ここはどこだよ!」
「ああ、もう駄犬がキャンキャンうっさいわねえ。魔法も知らないなんてどこの田舎者よ」
「魔法?! 魔法なのかあれ!」
「……そうよ。あれはフライ。空を飛ぶコモンマジックよ。で、ここはトリステイン魔法学院。貴族の子供が魔法を学ぶ場所。……平民な上にこんなことも知らないなんて最悪だわ。……疑問が解決したならとっとと私の部屋に帰るわよ」
一応面倒くさそうにではあるが疑問に答えたルイズはこれ以上の質問は受け付けないといった感じで才人を急かしたが、初めて魔法を目の前にした才人の好奇心は止まらない。
「なぁ! なぁ! 俺でも魔法って使えんの!?」
「……平民のアンタが使えるわけないでしょ。もういい加減にしないと引っ叩くわよ」
痺れを切らしたように才人の方を見たルイズだったが、それは自分が平民を召喚した時と同じくらいの驚きの光景が広がっていた。
「おー! やっぱり俺でも使えんじゃねーか!」
なんと、才人がフライの魔法を使って空に浮かんでいたのだ。
「……嘘でしょ! 杖もなしに飛ぶなんて相当高位のメイジじゃないとありえない! アンタ、平民じゃなくて貴族なの!?」
「いや、一般家庭だぞ。サラリーマンの息子だ」
才人は当然のようにそう答えた。
が、ルイズはますます訳の分からないっといったような顔をした。
「……サラリーマンて何よ。まぁいいわ。取り敢えず私を部屋まで運びなさい。そこで話を聞いてあげる」
「……?」
「なによ」
「いや、お前を空に持ち上げるのってどうすりゃいいんだ?」
「はぁ!? レビテーションよ! レビテーション! フライが使えるんだから出来るでしょ!?」
「……わかんねぇ」
才人の言葉を聞いてルイズはもう疲れたように言った。
「アンタもうほんと意味わかんないわ。フライが使えてレビテーションが 使えないなんて。……歩いて帰るわよ。降りてきなさい」
「えー、なんでだよ。お前も飛べばいいじゃねぇか」
「……私はもう魔法を使うだけの精神力がないのよ。あとお前って言うな、駄犬。ルイズ様かご主人様と呼びなさい」
「……じゃあ、しゃあねぇか。後アンタって言うな。平賀才人って名前が俺にはあるんだ」
「……ヒリガル・サイトーン?」
「ひ・ら・が・さ・い・と!」
「あー、もうわかったわかった。うるさいわね。とにかくもう行くわよ!才人を見てると疲れるわ」
こうして2人はルイズの部屋に向かっていった。
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