コピー魔法の使い魔   作:ガンダーヴィル

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ちょっとこの話の才人君は大人びてるというか基本間抜けだけど、空気読める子。

ところで、コンビ、二人。って句読点をつけないとコンビニ人に見えません?




洗濯とキュルケと

「平賀才人の朝は早い……なんつって」

 空気が美味しく感じる清々しい朝。

 才人はルイズの服や下着を洗濯するために日が出てすぐに庭に出ていた。

「つっーか、洗濯機は……ねーよな。川でもどっかに流れてんのか?」

 どこで洗濯すればいいのかをルイズに聞き忘れていた才人はすっかり迷っていた。

 しばらく洗濯場を探して歩き回っていると、一人の黒髪のメイドを見つけて才人は声を掛けた。

「ねえ、洗濯場を探してるんだけど、知らない?」

 声を掛けられてから、振り向き才人の方を少し見てから、

「そこを右に行ったところにありますよ」

 と、答えた。

 ありがとう、と礼を言って才人は洗濯場に向かった。

 洗濯上には桶が置いてあり、壁から蛇口のようなものが生えていた。

「すげーな。魔法だけかと思ったら水道はあんのかよ」

 この世界にも意外な科学力があることに才人は感心したが、眼を凝らして観察するとすぐに違和感に気付いた。

 昨日、学院の生徒達がフライの魔法を使用していたときと同じで、光の粒子が蛇口の周りに異様に集まっているのだ。

 才人は蛇口右に捻った。

 勢いよく水が出てくる。

「魔法ってなんでもありかよ……」

 才人は驚きながらも、洗濯を始めた。

「女の子のパンツ……」

 なんて少しいやらしいことも考えながら洗濯は無事終了した。もっとも力を入れすぎたせいでルイズのパンツが伸びてしまったことには気付いていなかったようだが……。

 

 ――――。

 

 洗濯を終えてルイズを起こすために才人は部屋に戻ってきていた。

「ルイズ!朝だぞ! 起きろ」

「ん……あんた誰?」

 まだ、寝ぼけているのか眠そうな目を擦りながらルイズが言った。

「なに寝ぼけてんだよ。ほら、着替え」

 才人がルイズに着替えを渡すとようやく頭が冴えてきたのか、才人を昨日召喚したのを思い出したようだった。

「ねえ、下着は?」

「それくらい自分でもってこい!」

「……朝ごはん抜きにするわよ」

 そう言われては才人はなにも言い返せない。

「一番下のタンスに入ってるから」

「ったく、……っ!」

 やはり真っ赤になりながらルイズにパンツを放る。

「ん……ありがと」

 衣擦れの音が妙に扇情的に聞こえて才人は目を瞑る。

「さっ、準備できたわ。行くわよ」

「行くってどこに?」

 ルイズは、

「朝食を食べにアルヴィーズの食堂に行くのよ」

 と答えて、扉から出て行った。

 才人もお腹が空いているのもあり、迷っては朝飯にありつけないのでは、と考えて急いで追いかけた。

 しかしルイズは部屋から2メイルも離れていないところで立ち止まっていた。

 才人は一瞬自分を待ってくれていたのかと思ったが、どうやらそうではなく誰かと話しているようだった。

 ルイズと話していたのは、ルイズとは比べ物にならないほどの大きな胸を持つ情熱の象徴である真っ赤な色の髪をした少女。

 「あら、あなたルイズの使い魔ね! 初めまして、私はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。二つ名は『微熱』。以後お見知りおきを」

 そういって華麗に挨拶をする。

「あ、えっと、平賀才人です」

「ねえ、キュルケ。朝からいきなりなんなの?」

 ルイズが不機嫌を隠そうともせずに言った。

「いえ、別に。ただ、魔法が使えないゼロのルイズと平民の使い魔っていうお似合いのコンビ、二人に朝のご挨拶を。と思ってね」

 その言葉を聞いて、才人は驚いた。

「ルイズ、お前魔法使えないのか?」

「行くわよ」

 ルイズはいっそう不機嫌になり、キュルケを無視して進む。

「なあ、おいルイズってば」

「なに? 私のこと見下してんの? いっとくけど別にアンタは魔法が使えるからって私より上なわけじゃないのよ?」

「誰も、そんなこと言ってないだろ」

「いい?メイジは魔法を使えないといけないけど、貴族は別に魔法なんていらないの。心意気よ。敵に背中を見せないものが貴族なの」

 急に饒舌になるルイズに才人は、

「わかった。わかった」

 と、相槌を打った。

「で、才人。魔法が使えること誰にも言っちゃダメよ」

「なんで?」

当然の疑問にルイズは、

「だって、ご主人様である私が魔法を使えないのに、使い魔の才人が使えるなんて馬鹿にされちゃうじゃない」

 と、答えた。

「……わがままかよ」

 才人の不満の言葉を聞いて、ルイズは才人をキッと睨んだ。

「……アンタ、朝食抜き」

「おっ、おいっ!」

「悪かったよ! それに昨日俺を召喚したのは魔法だろ? 使えてるじゃねぇか、魔法!」

 それだけは勘弁と才人は、弁明を始める。

「む。それもそうね。いいわ、朝食抜きは勘弁してあげる」

「おー! サンキュー」

「……でも、魔法を使えることは内緒にしておきなさい」

 才人はやっぱり少し不満だったが、背に腹は変えられぬと仕方なくうなづいた。

 そうこうしているうちに二人はアルヴィーズの食堂に着いた。

 そして才人は、食堂の広さと豪華さに感動していたが、結局自分の食べる朝食は、貴族用の物ではなく平民の質素な食事と知りがっかりするのだった。

 




誤字、脱字、その他アイデアなどございましたら、感想までよろしくお願いします。

それから、投稿ペースは1500文字ぐらいでどんどん投稿と、溜めて放出とどっちがいいのでしょう?

あ、それと内容予告はあてにならないのでしません。

今週金曜日が休みなので遅くても土曜には公開できるようにがんばるぞいです。

今回も、読んでいただきありがとうございました!
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