クロスゴールド 雷鳴が奏でる輪舞   作:愛剣

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第十一話

街は大混乱していた。

突然発生した災害と怪物の出現にいたるところから悲鳴が響いていた。

 

「た、助けて!!」

 

その中で一人の女性を怪物の一体が迫っていた。

女性は恐怖で立てず、迫る怪物は女性をその爪で捕らえようと振り上げる。

 

「止めよっ!!」

 

しかし、寸での所で怪物は空蝉丸の操るディノチェイサーに跳ね飛ばされた。

そして、空蝉丸はディノチェイサーから降りると、ザンダーサンダーを構え、

 

「ここは危険でござる。早く安全な場所へ!!」

 

「は、はい!!」

 

空蝉丸の言葉を聞き、腰の抜けていた者は他の者の手を借りながら避難して行く。

それを見届けてから空蝉丸はザンダーサンダーを正眼に構え、異形の者達を見据えた。

 

「お主らがどういう存在なのかは知らぬ。だが、これ以上の暴挙は許さぬ!!」

 

その宣言と共に空蝉丸は手当たり次第にザンダーサンダーを振るい、異形の存在を葬っていくのだった。

 

 

 

 

 

 

また龍神器に乗るサラマンディーネも装備されているビーム兵器で飛んでいる異形の存在を撃ち落していく。

 

「皆さん!宮殿に避難を!!」

 

避難を促しながら、異形の者を撃ち落していく。

そんな彼女の後に続くように大型のドラゴン三体が飛翔していた。

街に向かう途中でドラゴン相撲の稽古をしていたのだろうドラゴンだ。

 

「メラァアアアアアア!!」

 

三体の内の一体、赤い体躯をしたドラゴンが二本の足で地面に降り立ちながら口から炎を吐く。

その炎を浴びた異形の者達は次々と地面に落ち、振るった爪で切り裂いていった。

 

「キヒィイイイイイイ!!」

 

更に別の一体。

黒い体躯のドラゴンと言うよりワイバーンに近い者は口から音波のような者を放ち、飛んでいる者の平衡感覚を奪い壁や地面に激突させる。

 

「ブゥウウウウ!!」

 

最後の一体は、黄色い丸々とした太い体躯の四足歩行の者。

そのドラゴンが放つのは催涙効果のある息。それもかなり強力なガスは異形の者達を散らしていた。

 

そんな三体の力は思った以上に絶大であった。

異形の者達は小さいがあの三体で十分に対処できるだろう。

 

「これならば・・・」

 

自分は空間の歪みの方へ。

サラマンディーネがそう考えた時、異形の者達の動きが変わった。

数十匹の異形たちが一箇所に集まったのだ。

 

「一体、何を・・・」

 

その行動を注意深く見ているサラマンディーネ。

しかし、次の瞬間彼らの姿が変わった。

集まった異形たちはお互いの体を潰しあうほどくっ付くと、彼らの体がグニャリと変化した。

 

「なっ!?」

 

まるで、粘土のように形のあった者たちが一体になるようにグネグネと体が纏り、別の姿へと変化した。

先ほどまでの小型ではなく、サラマンディーネの操る龍神器と同じぐらいの大きさへとより大きくなった体躯。

鋭い爪は更に伸び、まるで鎌のように伸びている。

 

「キュァアアアア!!!」

 

それは不快な奇声を上げながらサラマンディーネへと突進した。

 

「くっ・・・」

 

それをサラマンディーネは何とか回避する。

しかし、視線を巡らせると、もっと嫌なものが視界に入った。

それは先ほどの数十匹の変化が後二箇所で起こっていたんだ。

つまり、

 

「キュァアアアア!!!」

 

「キュァアアアア!!!」

 

先ほどと同じものが更に二体増えたのだ。

 

「こんな奴らに手間取っている暇はありませんわ」

 

そう考えたサラマンディーネは大型のドラゴンに蹴散らしてもらおうと彼らを見る。

 

「っ!?」

 

だが、すぐにそれは出来ないという事が分かった。

なぜなら、また同じ現象が起きていたから。

今度も二箇所だったが、明らかに違うものだった。

集まっている奴らの数が数十ではなく、数百匹だったのだ。

 

「ギュァアアアアアア!!」

 

「ギュァアアアアアア!!」

 

そこから生まれた更に大きな巨体のそれは大型ドラゴンと同じ大きさだった。

この瞬間、三体のドラゴンはその二体を相手にしなければならない。

 

不味い状況となった。

三体の中型の異形にサラマンディーネは一人で相手しなければならない。

 

「キュァアアアア!!」

 

「くっ!!」

 

突進してくる中型を睨みながら武器を向けようとすると、その隣から高速で巨大な物が突進した。

白い見覚えのある機体、ヴィルキスだ。

 

「アンジュ!!」

 

「何やっているのよっ!!サラマンドリル!!」

 

ヴィルキスの剣が中型の者を真っ二つに切り裂く。

驚きの声を上げるサラマンディーネ。

対して、アンジュはサラマンディーネの名前を間違えながら怒鳴られた。

 

これで二対二だが、形勢はかなり不利だった。

 

 

 

 

 

 

そして、それは地上で戦う空蝉丸も同じだった。

勇猛果敢に戦っていた空蝉丸だったが、やはり敵の数が多すぎた。

空蝉丸一人では無数に特異点から溢れ出る者達の対応は出来ないからだ。

 

「くっ・・・」

 

「きゃぁあああああ!!」

 

「“お母さん”さん!!」

 

苦戦する中、悲鳴が空蝉丸の耳に届いた。

見ると、ヴィヴィアンと彼女の母親が小型の異形に捕まっていた。

 

「ヴィヴィア殿!!」

 

全速力で駆けだし、ザンダーサンダーで斬る。

 

「ウッチー!!」

 

「大丈夫でござるか!」

 

二人を背に空蝉丸は異形を睨む。

迫ってきた小型達を空蝉丸はザンダーサンダーで斬り伏せる。

 

「ヴィヴィアン!空蝉丸さん!」

 

そこへタスクがモービルで飛んできた。

 

「大丈夫ですか!!」

 

「ああ。だが、やはり数が多い!!」

 

問いかけながらタスクは銃を小型達に放つ。

だが、その銃弾は小型達には効かない。

 

「くそっ!?」

 

「タスク殿!これを!!」

 

ザンダーサンダーを構えながら空蝉丸はタスクにある物を投げる。

 

「これは・・・」

 

投げられたのはゴツイ銃だった。

それも銃身が恐竜の顔の形をした銃だ。

以前、プレズオンラボにあった予備であろうガブリボルバーだ。

しかし、タスクはそれが何なのか理解できない。

理解できなくてもタスクはガブリボルバーを彼らに放った。

その弾丸は小型達の体に効果があった。

 

「効いた!!」

 

喜ぶタスクだが、状況は余り思わしくない。

縦横無尽に無数の者達が襲ってくるこの状況では。

 

「ぬぐぁっ!?」

 

一瞬の油断で空蝉丸の胴体の側面に体当たりを受けた。

 

「空蝉丸さん!!」

 

それを見たタスクは空蝉丸を助け出そうとするが。

 

「いやぁあああああ!!」

 

「やめろぉおおおお!!」

 

「ヴィヴィアン!!」

 

再び二人を捕まえようとする姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その光景は上空にいるヴィルキスに乗るアンジュにも見えていた。

 

「タスク!ヴィヴィアン!!何とかできないのっ、サラマンド!!」

 

「事態を収拾しようにも原因がわからない事にはどうする事もっ」

 

そこで言葉を一度切って、機体に迫ってくる中型の刃を回避する。

 

「それに何をするにもアレが邪魔ですッ」

 

「くっ、いい加減に何処かに行きなさいよッ!!」

 

激昂しながらビヴィルキスの銃を放つアンジュだが、中型はそれを回避する。

 

「くそっ!?」

 

「せめて、特異点だけでも閉じれれば・・・」

 

そう呟きながらサラマンディーネは視線を巡らせる。

視線の先には自分についてきた大型のドラゴンたちが大型の異形と懸命に戦っていた。

だが、あちらも形勢は思わしくない。

 

「そうよ!アレがあるじゃない!!」

 

「え?」

 

気が付いたようにアンジュが声を上げる。

 

「アルゼナルを吹っ飛ばしたアレよ」

 

アンジュたちがサラマンディーネ達ドラゴンと戦わされていた拠点。

そこは何日前にサラマンディーネ達の襲撃で吹き飛んでいた。

サラマンディーネの焔龍號に装備されている収斂時空砲によって。

 

「アレでゲートも竜巻も纏めて消してしまえば」

 

「・・・駄目です」

 

一瞬思考してからサラマンディーネはアンジュの案を拒否した。

 

「どうしてっ!?」

 

「収斂時空砲の破壊力では被害が大きすぎます。都だけでなく全て吹き飛んでしまいます」

 

「だったら、三割引で撃ったらいいじゃない!!」

 

「そんな都合の良い兵器じゃないんです!!」

 

「融通気かな過ぎよっ」

 

言い争いながらも、向かってく中型の刃を回避するアンジュ。

 

「だったら、貴女の撃った奴を、私が相殺すれば!!」

 

「っ!?収斂時空砲をぶつけ合うのですか!?」

 

「それ以外に何か方法がある!?」

 

「ですが、失敗したら―――」

 

「貴女、お姫様なんでしょ!!」

 

「っ!?」

 

「お姫様なら、民を助けて導くのが仕事じゃない。失敗なんて最初から考えない。いえ、失敗なんて出来ないんだから。やるか、やらないか、それしかないでしょ!!」

 

「―――わかりました。やりましょう!!」

 

アンジュの恫喝にサラマンディーネは覚悟を決めたように頷くのだった。

 

 

 

 

 

その時、地上では小型に捕まったラミアをヴィヴィアンとタスクは救い出そうとしていた。

 

「ミィ、貴女だけでも逃げなさい!!」

 

「嫌だ!!私、お母さんと一緒じゃなきゃ嫌!!」

 

「ミィ・・・」

 

涙を浮かべながら、母親の手を話さないヴィヴィアン。

その光景は壁に打ち付けられた空蝉丸にも薄っすらと見えていた。

頭を強く打ったため、意識が朦朧とし、体が全く動かない。

 

(拙者は何をしているのだ・・・)

 

今にも引き離されそうな親子。それも折角再会を果たせた彼らの姿をただ眺めている事しか出来ない自らの不甲斐なさを空蝉丸は恥じた。

だが、どんなに念じても体は動いてくれない。

 

(ここまでなのか・・・拙者の力では彼らを救えないのか・・・)

 

「くそっ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――何やってるんだ、ウッチー

 

「えっ」

 

朦朧とした意識の中で空蝉丸の頭は真っ白になった。

更に背後から掛けられた声に空蝉丸は慌てて振り返った。

すると、そこには九人の影があった。

 

「・・・キング殿」

 

信じられない者を見て呆然となる空蝉丸。

 

―――寝てる場合じゃないんじゃないの、ウッチー

 

「ノッサン殿・・・」

 

―――まさか、諦めたんじゃないよな、ウッチー

 

「イアン殿・・・」

 

―――まだやれるでしょ、ウッチー

 

「ソウジ殿・・・」

 

―――ウッチーなら大丈夫だよ!!

 

「アミィ殿・・・」

 

―――頑張ってください、空蝉丸さん

 

「ヤヨイ殿・・・」

 

―――ファイトよ、キョウリュウゴールド

 

「ラミレス殿・・・」

 

―――空蝉丸よ、決して諦めるなっ

 

「鉄砕殿・・・」

 

―――空蝉丸、ブレイブに戦いぬけ!!

 

「トリン・・・」

 

かつて、自分と共に戦い抜いた仲間たちの姿。

決して有り得ない光景。

しかし、空蝉丸には幻には思えなかった。

 

「ウッチー!!」

 

再びキングが声を掛ける。

 

「俺たちのありったけの想いを、ブレイブを受け取れ!!」

 

 

 

 

「はっ!?」

 

その瞬間、空蝉丸は目を覚ました。

体の痛みも忘れて周囲を見回してみるが、そこには誰も居らず、ただ凄惨な惨状しかない。

しかし、

 

「獣電池が・・・」

 

自分の六本の獣電池と、仲間たちそれぞれの相棒の獣電池九本が浮いていた。

チャージが完了している九本の獣電池。

だが、次の瞬間、チャージされていたエネルギーが空蝉丸の六本の獣電池に流れ込み、彼の手元に戻った。

 

「エネルギーが満タンに・・・」

 

呆然と確認する空蝉丸。

一体、今の現象が何故起こったのか分からない。

だが、ハッキリとわかっている事は、自分は託されたのだ。

 

「かたじけない、キング殿、各々方・・・・」

 

不甲斐ない自分に力を貸してくれた仲間たち。

その力が流し込まれた獣電池を握り締め、

 

「各々方の想い・・・しかと、受け取り申した!!」

 

そして、立ち上がる空蝉丸。

すでに体の痛みは全く気にならなくなっている。

 

「ブレイブイン!!」

 

<GABURINCHO!!PTERAGORDON!!〉

 

6番、自分の相棒の獣電池をガブリチェンジャーに装填し、プテラゴードンを模様した後頭部のトリガーを引く空蝉丸。

 

「いざ、尋常に・・・キョウ~リュウ~チェンジ!!」

 

その瞬間、辺り一帯にメロディーが響く。三味線とエレキギターが合わさり奏でられる旋律に自然と空蝉丸の体も踊りだす。

その光景に、周りの敵は空蝉丸に集中するが関係ない。

メロディーが終わると同時に、空蝉丸の踊りも終え、トリガーから手を離す。

 

「ファイアー!!」

 

空蝉丸が叫ぶと同時に、ガブリチェンジャーからプテラゴードンを模様した金色のオーラが飛び出した。

そのオーラはヴィヴィアンたちの周りに居た小型を全て貫き、消滅させると、再び空蝉丸の元に戻り、彼の身を包むキョウリュウスーツを形成する。

 

そして、次の瞬間、そこには金色のスーツに身を包んだ空蝉丸の姿があった。

 

「雷鳴の勇者!キョウリュウゴールド!!見参っ」

 

その姿に近くに居たタスクとヴィヴィアンたちが呆然とした。

だが、小型達は現れたゴールドに向かって一斉に襲い掛かった。

 

「危ないっ!?」

 

声を上げるタスク。

だが、ゴールドは慌てた様子もなくガブリチェンジャーのトリガーを引いた。

 

「雷電砲、乱れ撃ち!!」

 

そこから放たれる雷のエネルギーは全て小型達に当たり奴等を消滅させる。

目の前の小型達が居なくなって、ゴールドは真っ直ぐ掛ける。

そして、勢いをつけてからジャンプし、背中のマフラーを翼に変え空を飛んだ。

 

「雷電、飛翔斬り!!」

 

すれ違いざまに小型をガブリチェンジャーに搭載された刃で斬り伏せる。

物凄い速度で数が減っていく小型にタスクは呆然とその光景を見ていた。

 

<GABURINCHO!!PTERAGORDON!!〉

 

地面に着地したゴールドはもう一度、獣電池を装填し、トリガーを引く。

そして、出来るだけ多くの小型に狙いをつけ、

 

<VAMOLA MUCHO>

 

「獣電ブレイブフィニッシュ!!」

 

トリガーを離し、強力なプテラゴードンのエネルギーを放った。

放たれたそれは、辺り一帯に雷を放ち、小型を一気に一掃した。

 

 

 

 

 

 

「凄い・・・」

 

その光景をサラマンディーネは呆然と見ながら声を漏らす。

だが、

 

「サラマンド!!そっちに行ったわよ!!」

 

「えっ、きゃぁあああっ!!?」

 

一瞬、目を離したのが大きな隙となった。

突進して来ていた中型に気が付かずまともにぶつかってしまった。

すぐに体勢を立て直そうとするが、地面に直撃し、上から乗りかかられた状態では逃げようが無かった。

 

「しまったっ」

 

目の前には鎌を振り上げる中型が、それを自分へと振り下ろす姿。

その光景にサラマンディーネは目を瞑ってしまう。

だが、

 

「ぬっ、ぬぁああああああああ!!!」

 

「え?」

 

振り下ろされる刃とサラマンディーネの間にゴールドが割って入り、ザンダーサンダーで受け止めていた。

だが、それは異常な光景だった。

中型の鎌は人間一人の体よりも大きい。

そんな物を受け止められる事など出来るはずがない。

しかし、

 

「ここでサラマンディーネ殿を守れないならば、今の自分に価値無しっ!!」

 

その瞬間、空蝉丸の体が金色に輝くほどのブレイブがあふれ出し、

 

「はぁああああああ!!」

 

ザンダーサンダーで中型の鎌を振り払った。

その光景にサラマンディーネも近くにいたアンジュも呆然とする。

 

「獣電池、三本装填!!」

 

ザンダーサンダーに獣電池を装填する。

瞬間、ザンダーサンダーの刀身に雷が纏う。

 

「奥義、雷電残光!!」

 

<ZANDARTHUNDER!!>

 

振り下ろした刃から雷の斬撃が放たれ中型を消滅させた。

だが、大型が三体の大型ドラゴンを倒していた。

その光景を見て驚愕するサラマンディーネ。

 

「心配されるな、サラマンディーネ殿はアレを!!」

 

そう言って、空蝉丸は空間の歪みを指差す。

 

「し、しかし!!」

 

空蝉丸の考えは分かった。

恐らく、大型を相手する心算なのだろう。

それは幾らなんでも無茶だ。

 

「大丈夫でござる」

 

彼女を安心させるように言葉を紡ぐ空蝉丸。

 

「今ならば分かる。ダンテツ殿が言った言葉の意味が」

 

―――ブレイブを黙らせるな、強く、激しく滾らせるのだ

 

「つまり、今まで以上のブレイブを獣電池に込める」

 

「ブレイブイン!!!」

 

獣電池にブレイブを最大限まで込める。

そして、

 

「拙者のブレイブを受け止め、蘇れ!!プテラゴードン!!!」

 

獣電池をスピリットベースに居るプテラゴードンへ投げる。

 

<GABURINCHO!!PTERAGORDON!!〉

 

獣電池をプテラゴードンの口に入り込むその瞬間、プテラゴードンに熱いブレイブ流れ込み、凍っていた体は解かされ、再び空へと舞い上がった。

そして、プテラゴードンは一気に空蝉丸の元へと急ぎ飛んだ。

 

「な、何アレ!!」

 

「あれが機械の龍。獣電竜」

 

プテラゴードンの登場に驚愕する一同。

だが、プテラゴードンは口から雷を放ちもう一体の中型を粉砕した。

 

「行くぞ、プテラゴードン!!カミナリ変形!!」

 

空蝉丸からの指示を受け、プテラゴードンの姿が変化した。

雷の化身、プテライデンオーへと。

そして、空蝉丸の姿はコックピットへと自動転送される。

 

「久しぶりに荒れるでござるよ、プテライデンオー!!」

 

そう言って、二体の大型の見据えて構えるプテライデンオー。

対して、大型はいきなり現れたそれを敵とみなし、突撃してきた。

 

「ハッ!!」

 

向かってくる大型にプテライデンオーは両腕に装備された翼の刃『プテラカッター』で二体を斬りつける。

 

「「ギュァアアアアアア!!」」

 

その一撃に激昂したように二体も自らの爪で反撃をしようとするが、

 

「フッ!!」

 

プテライデンオーは二体の爪をプテラカッターで受け止める。

 

「ハァアアッ!デリャアア!!」

 

そして、プテライデンオーは彼らの刃を弾き返すと、そのまま高く跳躍し、二体の間をすり抜けながらプテラカッターで斬りつけた。

その一撃に二体が怯んだ事を背中で感じたプテライデンオーは振り返りざまに横一閃に刃を振るい二体を粉砕するのだった。

 

「す、すごっ。あっという間にデカ物を二体も倒した」

 

「ええ、本当に凄い」

 

その光景にもはや開いた口が塞がらないという気持ちのアンジュとサラマンディーネ。

しかし、脅威はまだ完全に打ち破ったわけではない。

 

「サラマンディーネ殿!アンジュ殿!」

 

空蝉丸の声を聞いてアンジュは口の端を吊り上げた。

 

「あんなの見せられたら負けてらないじゃない。そうでしょ!サラマンディーネ!!」

 

「あっ。ええ、その通りですわ!!」

 

漸くちゃんと呼んでくれた自分の名にサラマンディーネは微笑みを浮かべながら、アンジュの言葉に頷いた。

 

「~~~~♪♪」

 

「~~~~♪♪」

 

そして、二人は歌を奏でる。それぞれの歌を紡ぐ。

それに反応するようにアンジュの指輪とサラマンディーネの額の宝石が輝き、

二人の機体も金色に光った。

そして、二機の両肩から強力なエネルギーが放たれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

結果から言えば、二人の試みは成功し見事に特異点も空間の歪みも消し去った。

 

そして、復活を遂げたキョウリュウゴールド。

 

彼の復活はこの世界の戦いにどのような影響を及ぼすのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 




あとがき

どうだったでしょうか?
つまらなかったらすみませんでした。
漸く自分の書きたかった話を書けてただ無心に打ち込んだの出るが、
どうだったでしょう?(二回目)
その結果かなり長い話になってしまいました。

原作では出てこない怪人を登場させました。
戦隊の力を使う以上それに見合う敵が必要だと思って出したのですが
どうだったでしょう?(三回目)
この怪人の謎は今後明らかにしようと思っています。

やはり、力の復活や新しい力の誕生には戦隊の仲間の絆が必要だというのが、
自分的には戦隊ものの王道だと思って書いたのですが、
どうだったでしょう?(四回目)

ちなみに、今回はガオレンジャーの話を参考にしました。
自分が好きな話の一つ(どうでもいい事ですね・・・)なのですが、
どうだったでしょう?(五回目)

・・・どうだったでしょうが多いですね・・・

今回はかなり力を入れたのですが、その分面白いと感じていただけるのか不安です・・・

次回も頑張って更新するので、また見ていただけたら幸いです。



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