こんな世界はつまらないと思い始めたのはいつ頃からだろうか。
何かがうまくいっても失敗しても、結局は誰かが作った大きな枠の中で生きているに過ぎないことを悟ってからは、何もかもがちっぽけなものに思えて仕方がなくなってしまった。
だからその現象に遭遇したとき、俺は嬉しくてたまらなかった。
やっとこんなつまらない世界からとびだせるのかと。
それはある夏の日だった。
夜になり少し気温は下がったが,それでも耐えきれない暑さに負け、コンビニでアイスでも買おうかと外に出ると、それは空に浮かんでいた。
まるで卵の殻が半分だけ割れたような形の球体が浮かんでいたのだ。
見てすぐにそれが何かは分からなかったし、今でもあれが何かは分からない。しかしあれが、あの球体がこの現象の原因であることは間違いないだろう。
その球体からは無数のレーザーのようなものが出ており、辺りにいた人達に向かって伸びていた。
そのレーザーに当てられた人達には何も異常は見られなかったが、当てられた人はなんだか不思議そうな顔をしている。
よく球体を見ると中心辺りにコックピットのようなものが顔を覗かせており、その上には女の人が座っているようだった。
結構な上空に浮かんでおり、女の人の顔がよく見えなかったので目を凝らして見ると、突然レーザーが俺の方に向かって伸びてきた。
レーザーが当たると、頭の中に説明書のような図が浮かび、その図をどこかで見ただろうかと首を傾げる。
そうこうしていると、球体が眩く光った。そして今までの数倍の量のレーザーが辺りの建物や人を貫通し、夜だと言うのに辺り一面、暗い場所を探す方が難しいくらいの光に包まれた。
そして球体はどんどんと上昇していく。球体が見えなくなるころ、あまりの明るさに目を開けていられなくなり、目を閉じるとそのまま意識が遠くなり、俺はそのまま眠りに落ちた。
◇
「ふぁ~、よく寝た」
そんなことを呟きながら起き上がり周りを見渡すと、辺りの光景はにわかには信じられないものだった。
眠ってしまうまではあった近代的な建物は根こそぎ無くなり、代わりとでも言うように紀元前にあったような住居が立ち並んでいる。
何より信じられないのは、小さかったり大きかったりする異形の怪物が、辺りを闊歩していることである。
一瞬夢かと思ったが、昨日みた球体のことを思い出すと、一概に夢と決めつけるのはおかしい気がするし、何よりもしこの状態が夢でないのなら、今までのつまらない世界から抜け出せる、そう考えて現実であってほしいとも、願っていた。
そして辺りの状況を探るべく、起き上がる(芝生かなにか、植物の上で寝ていたらしい)と歩き出した
初めましてキビナゴです
これから不定期で更新していきたいと思います。
すごく中二な話が書きたいと思います。
痛かったり、設定とかがSAOとかに似てたりしますが、温かい目で見ててください。
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