さくら荘の粗野で凶悪で快楽主義な問題児 作:無銘の〇〇
「オイコラ椎名、全裸で部屋を出るのは俺は構わねぇが後々神田あたりからありがたくないお説教をくらいそうだからコレを着ろ」
「わかったわ」
現在、逆廻十六夜は椎名ましろに下着を含めた服一式を手渡している。
十六夜的には椎名に対し、変態的な言葉でいじってみてもなにも反応してこないので面白味に欠けている
というより何故、この問題児がこんな介護紛いのことをやっているのかというと、少し前に神田空太によって露見した、椎名の生活破綻ぶりに対しさくら荘会議にて、世話係として、逆廻十六夜と、神田空太が選ばれてしまったのだ
理由としては、まあいってしまえば
お前は結構何でもできるし面倒ごと増えても、そんな変わらないからやってくれということだ
なぜこんなことを律儀にやっているのか十六夜自身にもよくわからない
そして、ついでに学校に登校させるといった目的もある。
このさくら荘には赤坂龍之介と逆廻十六夜という二大不登校児がいる。
赤坂龍之介は企業と契約しているプログラマーでありその仕事があるのと個人的な心情から来ていない
逆廻十六夜は高校程度の授業など聞かなくてもいいぐらいの天才であり大抵はどこかの図書館の蔵書を片っ端から読んでみたりと、まあ常人ではできないようなことをしている
そして、定期テストやらをたまに受けに来たときにそれを全問正解で解き、テスト問題をつくった教師にちょっとしたアドバイスをのせるというようなちょっと高校生とは思えない頭をしているからなおさらたちが悪い。
つまりは登校してもメリットが、得るものがないから登校しないだけの話だ
「で、着たら学校いくぞ」
ちなみに椎名には十六夜特製の弁当が渡される
神田に頼まれたのだ。
椎名はレジに通す前の商品を食べてしまうレベルの常識の無さだから、と伝えられている
因みにさくら荘内での世話は十六夜、学校内での世話は神田と大体仕事量が6:4くらいになっている
実際学校に送り届けるのと迎えにいくのは十六夜なので神田空太のやることは教室に送り届けるのと一緒に昼食を食べることだけだ。
そして、十六夜のやることは椎名ましろの着替えの手伝い、服の洗濯、髪形のセット…などなどである
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数日後、椎名ましろがさくら荘にきてからそれなりに経ち、空太がさくら荘を出る宣言をして、それを撤回した直後に三鷹仁は逆廻十六夜に対してこう問いかけた
「そういえば十六夜はどうするんだ?」
「何をだ?」
「お前退学しようかなとかいってただろ。空太にもいったけどここを出るか出ないかは自分で考えとけよ?もしお前がここを出るなら俺はお前のましろ当番を肩代わりしてもいい」
正直、今の十六夜にスイコーにいる義理はない。
元々は、母親代わりの一言からの入学なのだ。
その女性―
「まあ、学校行こうが、辞めようがやることがないのはかわらねぇしまあ、ここにいればそれなりに面白そうだからな」
「それはましろ当番を理由にしてる訳じゃないんだよな」
「ああ、そうだ。それこそ愉快で俺が本気で楽しめるような異世界みたいなところに飛ばされるくらいのことがない限りな」
「そうか」
仁は十六夜はさくら荘に残るかどうかは謎だったのだ。逆廻十六夜は椎名ましろとは違うベクトルで何を考えているのかわからない。
ある日突然いなくなりましたなんてこともあるかもしれない、と。
「まあ、もしそんな異世界に跳ばしてくれるなら、俺は即答でそっちを選ぶけどな」
「まあ、こっちも精々お前が楽しめるように努力してみるさ」
「そうかい。じゃあ多少は期待してやるぜ」
「ま、あんたらがさくら荘出ようが私は知ったこっちゃないけど」
と、すべては丸く収まったとき空太はふと疑問に思ったことがあった。
「そういえば逆廻はなんで高校に入ったんだ?」
逆廻十六夜が高校に入った理由。
金糸雀が
『十六夜くんの制服姿がみたいな』
といったから。これひとつに尽きる。
入院中の金糸雀が呟いたこの一言が理由だ。
だがそれを素直に他人に言う十六夜ではない
「さて、なんだったか…ただの気まぐれだろうな」
「なんだよそれ」
神田空太は釈然としないなという顔で十六夜をみていた