ドラえもん のび太の「池袋戦争」 ~ドラえもんとダラーズ~ 作:琴糾持 神塞峰
のび太は今、学校だ。
池袋の新しい小学校に転校したのだ。
そして、学校が終わり、校門前にいるとドラえもんが迎えに来てくれた。
「お疲れ様、のび太くん。」
ドラえもんがそう言った直後、校門前で爆音が響いた。
音のした方向を見てみると、自動車が火をあげていた・・・。
だが何かおかしい。
どうも事故を起こしたようには見えないのだ。
まるで車が投げ飛ばされたかのようであった。
そして次に目に飛び込んできたのは、バーテン服の男・・・
「ねえドラえもん?!あれってヘイワジマ シズオなんじゃあ・・」のび太が叫ぶと、
シズオらしき人物はのび太に気づいたのか、こちらを見た。
そしてこちらへ近づいてきたのだ・・・。
「どうしようドラえもん!きっと殺されるッ!」のび太は気が気ではなかった。
するとシズオらしき人はのび太に「俺の名前・・呼んだか・・・?」と言った。
のび太はもう終わりだと思った。
ドラえもんは狂いきったのび太に変わり、勇気を出して聞いてみた。
「あの・・・、あなたはヘイワジマ シズオさんですか?」
するとバーテン服の男は頷いた。
「ああ。俺は平和島 静雄だ。ところでお前、俺の名前を呼んでなかったか?」
静雄はそう言うと、少し考え込んだ様子を見せてからこう言った。
「もしかして、折原臨也ってヤツに遭わなかったか?」
「お友達?随分年上のお友達なのね。」
のび太の母は菓子とお茶を出し、静雄にそう言った。
「いえいえ。ちょっと協力してほしいことがあったんで、上がらせてもらっただけです。」静雄は見かけとは裏腹に丁寧な素振りを見せた。
実は、あの後、静雄から 協力して欲しい と頼まれたのだ。
臨也に何を言われたかとか・・・いろいろ教えて欲しいそうだ。
意外にも、そんなに悪そうな人ではなかったので、これは何かあると思ったので、自己紹介をして、家へ案内してあげた。
二人の接待に静雄は「ありがとうな。」と礼を言った。
「お前ら、臨也に 平和島 静雄は悪者だ とか言われたか?」
「言われたよ。」二人は頷いた。
「なるほど、やっぱりあいつか・・・。」
「お前ら、臨也にはあんまり関わるんじゃねえ。あぶねえからな。」
静雄はそう言うと「じゃあ帰るわ。迷惑かけてすまん。」と言った。
二人は、この人はいい人だなんだなと思った。
だが、二人は正直、どちらを信じればいいのかわからなかった。
たよりになれそうな情報通である折原臨也。
そして、礼儀的な一面と強さを備えた平和島静雄。
勿論、どちらかが嘘を言っている可能性もある。
折原臨也がドラえもん達に「平和島静雄は人殺しだ」と言ったこと。
平和島静雄がドラえもん達に「折原臨也の言うことは嘘だ」と言ったこと。など・・・
だが、彼らとまた遭遇する可能性がある訳ではない。
それに、ずっとここで暮らすわけではないのだから。
気にしなくてもいいだろう。
ドラえもんとのび太は思った。
「おやすみ、ドラえもん。」
「おやすみ、のび太くん。」
二人は今日までの池袋での出来事を忘れるつもりだった。
しかし、思わなかった。
この池袋での記憶が、一生忘れられない記憶になってしまうとは・・・。
いかがでしたか?
着実に物語は進んでおります。