それは人類の希望となるか、はたまた絶望となるか。
一話完結物語
ふと、頭に浮かんだ妄想。
もしも私達の住んでいる地球が一度滅んでいたら、みたいな物。
特に面白味も無いです。
自ら滅びの道を歩み始めた人類。
彼等彼女等は、地球を汚染し、資源を使い果たし
滅びを待つのみ。
そんな中一人の人間がとある計画を発見した。
(PROJECT ARISU)
それは、
完全なる存在のアリスを人為的に造り出そうと
一万五百体のドール人形と一万五百人の生け贄を使い
一人の少女をアリスにする、そんな馬鹿げた計画だった。
アリスとは、誰もが持っているであろう夢であり、希望であり、進化の証であり、退化の証であり、欲望であり、勇気であり、人類の絶望であった。
不完全な人間が、自分達の欲望の為、進化の為 、発展の為、 金の為、名誉の為、人の為。
様々な理由で様々な人間が
完全であり完璧なアリスを求め
計画を開始した。
計画はこうだった。
一万と五百の人形に一万と五百人の人間の魂を入れ、その人形達を一つに纏めてドールコアと呼ばれるものを造り出し、一人の少女と融合させる事
見つけた当初研究者達は渋った。
一万人以上の人間を犠牲にする
そんな残酷な事など出来るわけがない、っと。
だが、それと同時に地球の未来を救う方法でもあった。
研究者達は悩んだ末に決断を下した。
一万人以上の命と地球の未来を天秤にかけ、
未来を取った。
斯くして、計画は実行された。
アリスが目覚めたとき、全てが解る。
暫くしてアリスは目覚めた。目覚めてしまった。
『私を起こした愚かな人はだあれ?』
それを聞いた彼等研究者達は消滅した。
跡形もなく、存在そのものがこの世から、この世界から、この宇宙から、この次元から消え去った
程無くしてアリスは動き出す。
やるべき使命を胸に。
アリスの使命は人類の抹消、地球の消滅、改変、復元。
滅びの道を辿った人類を滅ぼし、汚染された地球を誕生した時まで巻き戻し、生命の再分配を行うこと。
アリスの声を聴いたものは例外無く存在が消滅していった。
植物だけが、消滅を逃れ繁殖していった。
やがて人類は消え去り、アリスは最後の行動をする。
地球を一度崩壊させ、復元し再生させ 生命の再分配を開始する。
やがて時は立ち、新たな生物が生まれた。
アリスは役目を終え、その身を崩壊させる。
ただ一つ願う事は、二度と同じ過ちを犯さない。
ただそれだけである。
最初で最後の役目を終え、永遠の眠りにつくアリス
瞳を閉じ。 その生涯を終えた。
彼等みたく、私達も同じ道を歩むのかどうか。
それは誰にもわからない。
破滅を辿るか回避するか、それは今後の私達次第である。
プロジェクトアリス。
これにて閉幕でございます。