モンスターハンターの世界に転生しちゃった(1) 作:鏡クロス
翌朝
『うーん…いい朝だ…』
『寝起きもいいs』
俺がそう言おうとすると…
ロアルドロスやルドロスと思われる鳴き声と二人のハンターと思われる声が聞こえてきた。
どうやら戦闘しているようだ…
『全然寝起きよくねえよ…おい…』
俺は少し苛立ちながらも、彼らの戦闘に興味を向けていた。
『こいつら…小賢しい‼』
同族のロアルドロスは、どうやら苦戦しているようで、ヒットアンドアウェイを繰り返すハンターたちに対し、腹を立てていた。
『…………』
同種だし助けておいた方がいいかな?
様子を見るにロアルドロスのほうが押されてるみたいだし…
しかたねえ…助けるか…
『おい!あんたら‼助けに来たぞ‼』
『お、おう‼助かる‼』
「お、おいおい‼なんで二匹も出てくんだよ!」
「知るか‼とにかく気を付けろ‼」
「あ、ああ…」
「くっ!それにしてもこいつ大きい!」
ハンターたちは、どうやらまだ初心者のようで、二体目のロアルドロス(俺)を見て、浮き足立っている。
『五月蝿え‼これでも喰らえ!』
昨日一回しかつかってないけど…
試してみますか…
ハンターにもきくかどうかわからんしな!
※人間の声もモンスターには何を言っているか分かりません。
ですが熟練者のモンスター、またはハンターには理解できるものもいます。(主人公もそういう設定でし。)※
『喰らえ!麻痺ブレス‼』
バチバチッという音と共に、ハンター二人に向かって麻痺ブレスが放出された‼
「ぐぁぁあああ‼」
「お、おい‼大丈夫か!?」
「体が麻痺…して…」
一人は避けていたが、もう一人は大剣の空振り直後だったため避けれず、麻痺ブレスが直撃していた…
ハンターの片割れは、仲間が一瞬で麻痺にされたことと、ロアルドロスが麻痺攻撃をしたことに大変慌てていた。
『これで形勢逆転‼』
てかあれでしゃべれるってすげえな…
俺の自慢の麻痺ブレスを食らって喋ることができるとは…
初心者とはいえ、さすがハンター…
「くそ‼しかたねえ‼逃げるぞ‼」
「め、めんぼくねえ…」
ハンターの片割れが、もう一人のハンターを背負って慌ただしく逃げていった。
『あ、逃げちゃった…』
もうすこし麻痺ブレスの実験とか水ブレスの威力とかみておきたかった…
まぁまた今度でいいか…
そんなことを考えているとさっきのロアルドロスが話しかけてきた。
『いやぁ助かった…』
『同族だったし、折角見つけたのに死なれたら悲しいからな…』
『恩に着るよ!食糧調達してたら襲われてね…』
明らかに疲れたという表情の彼を見て、俺は一つ提案してみた。
『ブルファンゴ二匹持ってるから一匹やろうか?』
そういうと彼は顔を上げて、申し訳ないという感情とありがたいという感情が混ざりあったなんとも言えない表情をしていた。
『いいのか?』
『いいぞ?そんなに食わねえから。』
モンスターにはなったが俺はそこまで大食いではなく、人間の時ぐらいしか食事はしない。
それでお腹いっぱいになるから結構楽でもある。が、食事強化目指して、これからはいっぱい食べようと思っている…そこでブルファンゴを一匹やるというのは、ただの見栄っ張りなのは分かっているが、同族だと思うと助けたくなった。
『じゃあお言葉に甘えて!』
彼は本当に嬉しそうな顔で喜んでいた。
そういう表情を見ると、やってよかったと思えた。
更に彼は疑問を持った目でこちらを見つめてきた。
すると彼は、気になって仕方がないというような、ワクワクした感じの声で聞いてきた。
『質問してもいいか?』
『ん?…』
『さっきの痺れるやつなにしたんだ?』
『あーあれね。』
確かに同族のロアルドロスがいきなり麻痺ブレスなんて使ったらびっくりするよね。
俺でもビックリするわ。
『麻痺茸食いまくったら撃てるようになった。』
『おいおい…あんなもん食ってるのかよ…いったいいくら食ったんだよ…』
『200本以上?』
『そんなに一気に食ったらできるかもな…耐性もつきそうだな…』
『もちろん俺はやんねえけどなwお前も程ほどにしとけよw』
たいそう驚きつつも、陽気にそう答え、彼は笑いかけてくる。
『ははっwじゃあ俺はブルファンゴ食ったら麻痺茸探しにいくから!』
俺も陽気にそう返した。
『またなー』
『おう!お前なら俺達の巣に来れば夜以外なら歓迎するぜ‼』
『おう!今度いくぜ‼』
そんな約束をしながら、俺たちはそれぞれの道へと帰っていった。
『………』
転生してから初めてモンスターの友達が出来ました。
前世はあんまり友達いなかったから、地味に嬉しい。
そういえば麻痺の耐性とか言ってたけど…
うん。もっと麻痺茸も食ってブレス強化しよう。
『それより…疲れたからブルファンゴ食べるか…』
数分後
『ふぅー満腹満腹!!』
ブルファンゴってこんなに上手かったんだ‼
いい感じに固くて骨も噛みごたえがあったぜ。
少し筋ばった肉も絶妙に良かった。
『いやぁー興味本意で骨も食べたら意外に美味しかったぜ。』
麻痺茸を探しに出掛けようと思うのだが1つ疑問がある…
それはブルファンゴの食事強化ってなんなんだろう…
仮に想像しているのは脚力の強化なのだが…
まぁ試してみればわかるだろう…
『じゃ!走っていきますか!』
俺は麻痺茸を探すべく走り出した。
『……!!』
しばらく走っていると気がついた…
昨日よりも早くなってる…
やっぱりブルファンゴの強化は脚力だったんだね…
『お‼』
そんなことを考えていたら麻痺茸とは違うキノコを見つけた。
どんな味がするのか気になり足を止めた。
『麻痺茸じゃないけど強化特典あるだろうから食べてみよう‼』
『いっただっきまーす。』
おおなんか弾力があっていい感じ。
これはくせになる…
それからしばらく俺はそのキノコを食べていた。
すると…近くでハンターの声が聞こえたので隠れた。
「お!みろよみろよ‼マンドラゴラ」
「おお!これで秘薬が作れる‼」
へぇあれマンドラゴラなんだ…
抜くと悲鳴をあげるとか『ハリー○ポッター』でやってたな。
まさかとは思うけど咆哮強化?
このハンターが少し採取したら咆哮してみるか…
「よし‼全部とったから帰ろうぜ‼」
いまだ!
『ギュァァァアアアアアアア‼』
「うお‼ロアルドロス‼」
「くそ‼逃げるぞ‼」
「おう!」
先ほど出会ったハンターたちと比べて、少しはやれるハンターのようで、素早い身のこなしで二人のハンターは、冷静に俺から距離をとっていた。
『…………』
そんな中、俺は少し落ち込んでいた。
うん…咆哮が強化されるわけないよね…
だってただの迷信だもん…
あれが強いハンターだったらどうするの俺。
でも…強化特典ってなんだろ…
あれ?てかさ…
ロアルドロスの咆哮って…
怯ませるほど強いもんじゃないよね…
落ち込んでいたいたのもつかの間。咆哮が強化されていなかった訳ではなく、ただ単に俺の知識不足と勘違いだったようだ。
しかし、咆哮が強化されているのを知って、そんなことどうでもいいぐらい俺は、ワクワクしていた。
ちょっと隠れてついていこう…
「おいおい…なんだよあのロアルドロス…」
「あせったな…」
あんなに冷静に行動していたくせに焦ったといっているのを聞いて、俺は、こいつら将来強くなりそうだなとか思っていた。
「出現しただけなら倒せばいいんだが…」
「なんでロアルドロスなのに咆哮でけえんだよ‼おかしいだろ‼」
「そういえばさっきボロボロのハンターが、麻痺ブレスを出すロアルドロスがいるとか言ってたが…」
「ああ…これは…」
「「新種の可能性がある…」」
おいおい…転生してそうそうハンターに狙われるかもしれないのか…
まだ捕獲されるわけにはいかない‼
てかやっぱり強化されたのは咆哮だったみたいだな…
でもきのこだけじゃやっぱり限界はあるだろうな…
『………………』
はっ待てよ‼ティガレックスを食べればあの咆哮と強靭な肉体が手にはいるのでは!?
…………よく考えろ…今の俺じゃティガレックスはまだ無理だよな…うん。
しかもロアルロドスって水がないといきてけないんだもん…砂漠なんて無理がある…
はっ‼待てよ‼水じゃなく他のものをエネルギーに動けるようになればいいのでは!?
あ!分かった‼まずリオレウスを食べて火山の溶岩を吸って行動できるようにしよう‼
火球をはくくらいだから溶岩も飲めるはず‼……多分。
そしたらあのアグニャン食べて完璧な水陸両用の海竜になれば砂漠にもいける‼
『…………』
『それまでにいくら時間がかかることやら…』
『とりあえずリオレウスを食べるために肉体を強化するために…』
ドスフロギィ→アオアシラ→ドスファンゴで食べていって…
友達のロアルドロスに孤島の場所を聞いて
クルペッコ→リオレイア→ナルガさん
そして最後にリオレウスを食うことにしよう。
そうして考え事をしているうちに、ハンターたちはどこかへと去っていた。
おそらくベースキャンプに戻って、村にでも帰るつもりだったのだろう。
俺の存在はばれて、狩られるのは少し怖いので、はやいうちにもっと強くなろうと俺は決めた。
『ま‼今日はとりあえず色んな植物食べて回るか‼』
『早速発見!種っぽいな…もしかして怪力の種?』
赤っぽい種である怪力の種を見つけた。
確か、ゲームだと攻撃力が上昇したはずだが…
『おお、スナック感覚でいける。』
『ポテチ思い出すぜ…』
『お‼あっちにもなんかあるぞ!』
『黄色っぽいな…忍耐の種かな?』
今度は黄色い種である忍耐の種。
これまたゲームでは確か、守備力上昇の効果があったはずだ。
『怪力の種と似たような味なんだな…』
嬉しいけどもっと特殊なものが欲しい。
『お‼あの草なんだろ?とにかく特殊効果ちょーだい‼』
『んー普通かな?緑っぽい水色だからなんかあると思ったんだけどな…』
『う~~ん?…なんか眠いなぁ…』
『最後にこの草を一口食べたいなぁ…あむ…』
『………ゴクン……す~す~』
どうやら俺が口にしたのは、眠り草だったようで、俺はすっかり眠気を誘われて、なすすべなく安らかな眠りの世界へと導かれていた。
俺はこんなところで無防備に寝ていたのであった…
おい俺死ぬなよ?…
少しスタイルがかわってきているかも
See you next time!