自衛隊っていいですよね~
朝5時ごろ、守矢神社の境内で箒で掃除をしている一人の少女がいた。
早苗「今日もいいお天気ですね」
早苗は、雲一つない青空を見上げていた。季節は夏の終わりで秋へと季節が移り替わる時期である。暑い夏から涼しい秋の風が吹いてくるので、妖精や妖怪は夏よりも活発に動くだろう。
早苗が掃除を進めていると、何かが燃える匂いが風に乗ってやって来た。早苗が空を見上げると、何かが燃えている物体が無縁塚のあたりに落ちて行った。
早苗「えっ!?」
早苗は、箒を置いて急いで無縁塚の方に飛んでいった。無縁塚に到着すると、ヘリコプターのようなものが燃えていた。物凄い勢いで燃えているが早苗は、その大きなヘリコプターに見覚えがあった。
早苗「このヘリ・・・陸上自衛隊!?」
早苗は、ヘリの側面に書かれている陸上自衛隊の文字と日本の日の丸が描かれた機を見つけた。外の世界にいたころテレビや本でしか見たことの無かった陸自のヘリが目の前にあったのだ。ヘリの正体はCH-47Jだった。なぜ幻想郷に墜落したのかは不明だが、早苗は急いで中にいる人達を助けようとしたが、燃料が激しく燃えており、近づくことができなかった。早苗は急いでお払い棒を取り出し、風の流れを止めた。風の流れが止められたので、ヘリの火災が一気に落ち着き何とか機内に入れるようになった。
早苗「誰か・・・誰かいませんか!返事をしてください!」
早苗は、自身の周りに風の渦を作り、黒煙を吸い込まないようにしていた。中に入ると、操縦士を含めた6人の隊員が倒れていた。
早苗「大丈夫ですか!?」
早苗は、倒れている隊員を機内から外に出そうとしたが、早苗の力では隊員を引き出すことは不可能だった。早苗は、一か八かスペルカードを取り出した。
早苗「届いて・・・秘術!グレイソーマタージ!」
早苗は、空に向けてスペルカードを発動した。スペルカードを発動してすぐに神奈子と諏訪子がやって来た。空に展開された弾幕を見て、ただ事ではないと思いやって来たのだ。
神奈子「早苗!どうしたんだって、こいつは陸自のヘリじゃないか!?」
諏訪子「わわ!燃えているよ!?」
早苗「とにかく、中に人がいるので引き出すのを手伝ってください!」
神奈子は軽々と、完全武装した隊員を2人ずつ外に出した。諏訪子は、急いで永遠亭に向かい永琳を呼びに向かった。早苗は、救出した隊員の火傷や傷を水で濡らした柔らかい布で拭いていた。隊員を全員引き出した後、ヘリは燃料タンクに引火して大きな爆発を引き起こした。神奈子は、爆風と爆風によって飛んでくる破片から早苗と救出した隊員を御柱を使って守った。
神奈子「大丈夫!?」
早苗「はい!」
早苗は無傷だった。それから数分後、諏訪子と永琳がやって来た。
永琳「これって・・・外の世界の人?」
早苗「永琳さん、どうしたらいいでしょうか?」
永琳「とりあえずすぐに、体に刺さっている破片を取り除かないと・・・神奈子!運ぶのを手伝って!」
早苗・神奈子・諏訪子は、永遠亭の中で救出した隊員の様態を聞かされていた。
永琳「酷い傷だったわ・・・残念だけど・・・5名の死亡を確認したわ・・・」
早苗は、両手で口を押えて涙を流した。
早苗「私が・・・私がもっと早くしていれば・・・グスッ」
神奈子「早苗のせいじゃないよ」
諏訪子「そうだよ!」
神奈子と諏訪子は、早苗の両肩に優しく手を置いた。
永琳「早苗、自分を責めちゃいけないわ・・・5名のうち操縦席にいた2名は、首の骨が折れていたわ、残りは心臓に破片が到達していた・・・もしくは、黒煙か衝撃によって死亡したと思うわ・・・これから、詳しい死因を調べる為に解剖するわ」
神奈子「そういえば、6名いたはず・・・」
永琳「えぇ、1名だけ奇跡的に命が助かっているわ・・・今は、麻酔で眠っているわ・・・神奈子、あれって確か自衛官っていう人だよね・・・どうして、この幻想郷に?」
神奈子「分からない・・・早苗が言うには、ヘリが燃えて墜落していたらしい」
永琳「あの爆発で、魔理沙や文が動くのは確実ね・・・とにかく、丸一日麻酔で眠っているはずだから、今日はもう帰っていいわよ」
永琳の言葉通り、早苗達は、神社に戻って行った。神社に戻ると文が鳥居の前で待ち構えていた。
文「中々面白そうな出来事が起きたと聞きまして!」
さすが、幻想郷一の速さを誇る天狗・・・もう、墜落の件は知っておられるようだ。
文「どうでしたか?」
神奈子「状況を知らないと思うけど・・・人が死んだの」
文「あやや・・・そうだったのですか・・・」
文は、メモ帳を閉じてポケットにしまった。さすがの新聞記者も人が死んだと聞いて気持ちが落ちたようだ。外の世界のネタ重視の新聞記者とは大違いである。
文「早苗さん?どうかしましたか?」
早苗「え・・・い・いいえ・・・何でもないですよ・・・」
早苗は、救えなかった人を思うとまた涙が溢れて出てきたのだ。諏訪子は、早苗の手を握りこれ以上落ち込まないように励ましていた。
文「わ・私・・・何か悪いことでも聞きましたか!?」
諏訪子「いいえ、何でもないわ」
その日の夜の事だった。早苗は、夕食で使った食器を洗っていると社務室の扉を叩く音がした。
神奈子「私が出るよ」
基本的に、夜の訪問者は神奈子が出るようにしている。もしかしたら、危ない人かもしれないからだ。神奈子が扉を開けると、うどんげが立っていた。
うどんげ「藪遅くに申し訳ありません・・・師匠から伝言を持ってまいりました」
神奈子は、うどんげを居間に案内した。早苗は、神奈子とうどんげの分のお茶をお盆に乗せて持って来た。差し出されたお茶を一口飲んだうどんげは、口を開けて話し始めた。
うどんげ「夕方ごろ、麻酔から目を覚ましました。今のところ大きな後遺症は発見していませんが、意識もはっきりしているとのことです」
うどんげの報告に、神奈子と早苗は安心した。
早苗「よかった・・・」
神奈子「そうか・・・うん・・・よかったよ」
うどんげ「もしよければ、今すぐにでも面会できるとのことです」
神奈子「そうか、せっかくだし面会しに行こうかな・・・なっ早苗」
早苗「はい!」
神奈子は、お風呂に入っている諏訪子を呼んで、3人は、うどんげの後を追う形で永遠亭に向かった。
永琳「この部屋よ」
永琳が扉を開けると、全身包帯に身を包んで黒い眼鏡を掛けた男が1人、体を半分起き上がらせて本を読んでいた。
???「永琳さん・・・こちらは?」
永琳「あなたを救った命の恩人よ」
男は、本を閉じてベットの上で正座した。
???「命を救ってくれてありがとうございます!!」
自衛官らしい声の大きさで、深々とお辞儀をした。
神奈子「礼は早苗に言うんだな」
神奈子は、早苗の背中をそっと押して男の近くに誘導した。
早苗「あ・あの・・・わ・私は東風谷早苗と申します・・・お名前は?」
夕凪「夕凪浅葱(ゆうなぎ・あさぎ)一等陸曹です!」
夕凪は、笑顔で答えた。
神奈子「所属とか聞いてもいいか?」
夕凪「中央即応集団隷下・・・という表現ではだめでしょうか?」
神奈子「いや、構わない」
夕凪「それにしても、ここは一体・・・見た感じ病院でありそうでない場所のような・・・」
夕凪は、うどんげの頭を見たり永琳の独特の服装を見たり、諏訪子の帽子を見たり、明らかに普通の格好じゃない服装を見て混乱していた。
夕凪「確か・・・へリボーン訓練をするために長野に飛んでいたはずですが・・・何らかの原因でヘリが落ちて・・・あっ!他の仲間は!?」
永琳「ごめん・・・あなたしか助からなかったわ」
早苗「ごめんなさい!私がもっと早くしていれば・・・こんなことには・・・」
早苗は、頭を下げて涙声で言った。
夕凪「そうですか・・・」
夕凪は、仲間の死を聞かされて少し落ち込んだ。
夕凪「東風谷さんでしたっけ・・・ありがとうございます。仲間を燃えているヘリから助けてくれたのですよね」
早苗「わ・私は・・・」
神奈子「あぁ、早苗が来なかったらみんなヘリから引き出せれなかったよ」
諏訪子「そうそう」
早苗「でも!私は、神奈子様と諏訪子様を呼んだだけで・・・」
諏訪子「でも、早苗が私達を呼んでくれたからこうして今があるじゃない」
神奈子「そうだぞ、早苗の頑張りが無かったら、今なんて無いぞ」
神奈子と諏訪子は、早苗を励ましていた。
夕凪「仲間に会えますか?」
夕凪は、永琳の方を見た。永琳は静かに頷いた。
夕凪「東風谷さん・・・ありがとうございます」
早苗「え・・・あ・はい」
早苗は、もやもやとした気持ちを胸に曖昧な返事をした。
夕凪「ちなみに、ここは何と言う病院ですか?」
永琳「永遠亭よ」
夕凪「長野にそんな名前の病院なんて聞いたことありませんよ・・・」
永琳「さっきから、長野って言っているけど・・・ここは、幻想郷よ」
夕凪「はい?」
永琳「だから、幻想郷」
夕凪「幻想郷?日本ですか?」
神奈子「日本の中にあるもう一つの世界だな」
夕凪は、頭を抱えて混乱していた。
夕凪「すいません・・・そこの背のうに入っている端末を取ってくれませんか?」
神奈子は、椅子の上に置かれている背のうから小型の端末機会を夕凪に渡した。
夕凪「・・・GPSが届いてない?」
諏訪子「人工衛星は飛んでないわよ」
夕凪「まったくわからないです・・・」
神奈子「混乱して当然だろうな・・・永琳」
永琳「何かしら?」
神奈子「夕凪の怪我の状態はどうだ?」
永琳「普通の人よりも回復が早いわ、自衛官だからかもね・・・明日になれば、歩くくらいはできると思うわ」
神奈子「せっかくだから、早苗に明日、幻想郷を案内してもらうのはどうだい?」
早苗「えっ!?」
夕凪「観光ですか?」
神奈子「早苗は嫌かい?」
早苗「そんなことありません!」
神奈子「決まりだな」
早苗「えっと・・・明日の朝10時にお迎えに参りますね」
夕凪「了解しました!東風谷さん」
早苗「早苗でいいですよ、夕凪さん」
早苗「ここが、人里です」
夕凪「へぇ~、歴史の教科書みたいな・・・というよりも、まさしく時代がそうじゃないですか」
次の日の10時過ぎ、早苗は夕凪に幻想郷を案内していた。夕凪の服装は、半袖長ズボンの陸自迷彩の姿だった。人里の人達は、見たことも無い柄の服を着た男に少し警戒していた。
早苗「ここが、人里の寺小屋です」
慧音「おっ?早苗じゃないか」
慧音が、教科書の入った紙袋を片手に出てきた。
早苗「慧音さんおはようございます」
慧音「おはよう・・・隣の方は?」
慧音は、夕凪の格好を見て少し身構えた。
夕凪「私は、夕凪浅葱と申します!」
夕凪は、綺麗に敬礼をした。
慧音「ご丁寧に、私はこの寺小屋で教師をしている上白沢慧音だ・・・見たところによると、外の世界の人のようだな」
夕凪「外の世界って・・・いまいち状況が」
まだ、夕凪は混乱していた。すると、後ろから人の叫び声が響いた。
青年「よ・妖怪が来たぞ!!」
老人「あわわ・・・」
慧音「こんな真昼間に・・・早苗!」
早苗「はい!」
慧音と早苗は、すぐに妖怪の出現した場所に向かった。
夕凪「妖怪?」
自警団団長「撃て!!」
人里の自警団15名が、2メートルはあるだろう、人食い妖怪に発砲していた。自警団の使用している銃器は、三八式歩兵銃と大日本帝国軍が使用していた銃器である(スキマ武器販売店より購入)しかし、妖怪は怯むどころか余計に怒らせてしまった。
自警団員「ひぃ!た・助けてくれ!!」
自警団の1人に襲い掛かってきた妖怪を間一髪で慧音が阻止した。
慧音「早苗!」
早苗は、上空からお札で人食い妖怪に攻撃をしていた。早苗の放ったお札は人食い妖怪の背中に命中していた。人食い妖怪がひるんだ瞬間、慧音が短刀を取り出し妖怪の首に当たる部分を切った。妖怪は大きく重心を崩しそのまま倒れた。
自警団員「た・助かりました・・・慧音さん」
慧音「これで終わったか?」
慧音が近づいた瞬間、妖怪が起き上がった。
早苗「慧音さん!!」
妖怪が慧音に向かって大きな爪で攻撃をしようとしたが、一発の銃声とともに妖怪は倒れて動かなくなった。早苗はすぐに慧音の傍に寄った。
早苗「慧音さん!大丈夫ですか!?」
慧音「大丈夫よ・・・それよりも・・・一体誰が・・・」
早苗と慧音に近づく男が1人いた。
夕凪「幻想郷って不思議なところですね」
三八式歩兵銃を持っている夕凪が立っていた。
夕凪「大丈夫ですか?」
慧音「えぇ、それにしてもすごいわね」
早苗「一発で仕留めたのですか?」
夕凪「正確に撃てば一発で何でも対処できますよ」
夕凪の姿に、自警団員が歓声を上げて近づいてきた。
イラストとか入れていきたいと思いますが、かなり時間が掛かると思いますね~
もう一つ、武装化とこの小説の他に完全百合しか考えていない小説も書き中です。
学校が忙しいですね・・・一人暮らしだし余計に(あはは)
完全百合の奴は、マイナーカップで俺得ですが、もしよければ見てください(小説を出したら)
カップリング?武装化で少し明らかになっていますね。
何か質問があれば遠慮なくどうぞ