インフィニット・ブーステッド・ギア(凍結中)   作:空振り

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第十八話

 「今日はここまで♪」

 

 「もうISという文字を見たくない……」

 

 地獄のような座学の今日の分が終わった。

 信じられるか? これまだまだいっぱいあるんだぜ?

 刀奈と一緒じゃなかったら絶対、途中で投げ出している。

 

 「一誠、元気だして? うーんどうすればいいかな?」

 

 「おっぱい触らせてくれたら、すぐに元気になるよ」

 

 冗談のつもりで俺はそういった。

 流石に触らせてくれないだろ、水着エプロン事件のときに迫ったら拒絶されたし。

 

 「本当、男の子はおっぱいが大好きなんだから……しょうがないなぁ、はい」

 

 そう言えって刀奈は俺の手を自分の胸に当てた!

 

 当てた! 当てたんだ! 俺の手を!

 

 柔らかい……

 服越しだからブラジャーも感じるがそれ以上に柔らかい……

 ああ……天国(ヘブン)はここにあったんだ……

 

 『うあああああああああ!!! くぁwせdrftgyふじこせe殺mそlっlいiうkも』

 

  ドライグゥゥゥ!

 

 

 

 「あれ? 嬉しそうな顔をしたと思ったら複雑そうな顔をしているよ? もしかして……私のおっぱいどこか変だった?」

 

 「変じゃないし、最高でした! だからそんな悲しそうな顔しないで、ただドライグが……」

 

 断末魔のような凄い声が出たぞ。

 今までドライグが気を失うことは何度かあったが、このクラスは初めてだ……

 

 「そう言えば……ドライグさんっておっぱいにトラウマがあるんだっけ……ごめんね、ドライグさんってあれ?」

 

 「経験則上、復活には最長で一週間はかかると思う」

 

 「それって大丈夫なの……?」

 

 「神器の中にはいるから大丈夫だと思う」

 

 

 

 

 「刀奈、ドライグが気絶しているうちに試したいことがあるんだ」

 

 「なに? どうせおっぱい絡みだと思うけど」

 

 「乳語翻訳という技があるんだ」

 

 「バイリンガル?」

 

 「パイリンガルです」

 

 ふざけた名前だがかなり強力な技だ。

 女性限定だが胸に質問することで相手の心の声を聴くことが出来るという技。

 要するに相手の嘘を見破る技だ。

 ……女性限定で。

 

 「確かに凄いけど……」

 

 刀奈は複雑そうだ。

 そりゃそうだよね。

 

 

 俺の場合、魔法力なんかかけらもないし、悪魔じゃないから魔力もないので、基本的には闘気をそれの代わりにしている。

 俺のドラゴンショットも闘気で出来ている。

 で、この闘気というのも魔力ほどではないが、なかなか融通が利く。

 乳語翻訳も闘気でやろうと思えば出来るかもしれないがドライグがいる手前、なかなかやるチャンスが無かった。

 一度、街をゆくおっぱいを凝視して聞こえてこないか試したが補導されそうになった(ドライグはその時大泣きをしていた)

 そのため今まで諦めていた。

 やはりおっぱいへの強い執着心と、おっぱいの強いイメージが無ければ無理……

 そう思っていました。

 

 「だが俺の前には最高のおっぱいがある! 刀奈のおっぱいを服越しではなく生で揉めば乳語翻訳を会得出来るかもしれないんだ! 純粋に俺自身が揉みたいのもあるけど……この通りだ! お願いします!」

 

 俺は土下座をして刀奈に頼み込んだ。

 刀奈は何も言わない……

 流石に駄目か、そう諦め俺は顔を上げた。

 

 ……!

 刀奈が黒いブラジャーを外していた!

 

 「いいのか……?」

 

 「ただし条件があります、一誠はこれから先、私以外のおっぱいを好きになっちゃ駄目」

 

 「お安いご用です! 兵藤一誠は更識刀奈のおっぱいしか好きになりません!」

 

 「じゃあ……はい、一誠、手を貸して」

 

 え!

 もしかして服の中に手を突っ込むの!?

 むしろそれはそれでエロくない!?

 

 「ありがとうございます、ありがとうございます……」

 

 刀奈の手に誘われて、俺の手は服の中ヘ……!

 

 

 

 

 想像以上だ。

 柔らかいとかそんな陳腐な言葉じゃ表現出来ない。

 しかもこれは……乳首か!?

 俺は本当に生で……

 ここが楽園か……

 しかも、

 

 「一誠……恥ずかしいよ……」

 

 刀奈の恥ずかしそうにしている顔も見れる!

 もう、本当に死んでいい。

 

 

 

 ……って死んでいる場合じゃない!

 乳語翻訳だ!

 今なら出来る!

 行くぞ!

 

 

 乳 語 翻 訳(パ イ リ ン ガ ル)

 

 

 

 

 

 「一誠!? 大丈夫!?」

 

 <もう! いっせいはほんとうにおっぱいがだいすきなんだから!>

 

 まさかのロリ声!

 ここが、浄土か……

 

 「成功したの?」

 

 <でもそんないっせいがだいすき!>

 

 「ああ、刀奈、成功したよ」

 

 それだけ言い残して俺は気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 「おはよう一誠」

 

 「あれ? 俺は一体……?」

 

 「気絶していたんだよ? 十分くらいだけど」

 

 気絶していたのか……

 神器なしで長時間闘気を使うのは無理があったか。

 でも神器あったら生で揉めないし……

 

 「で、どうだった? 私の胸は何か言ってた?」

 

 俺は乳語翻訳で聞いた刀奈の心の声を刀奈に教えた。

 

 「私の胸って小さい女の子みたいな声なんだ……」

 

 「刀奈、肝心の内容はどうだ? 当たっていたか?」

 

 「うん……私は一誠が大好きだよ」

 

 どうやら成功したようだ。

 恥ずかしそうな刀奈の顔もグッド!

 

 

 

 「じゃあもうこれは必要ないよね?」

 

 そう言った刀奈の手にあったのは……おっぱい桃源郷!

 おっぱいユートピアと双璧をなすおっぱい本だ!

 桃源郷が至高なら、ユートピアは究極。

 そういう本だ……

 

 「なぜここに!? 巧妙に隠したはず……」

 

 「暗部の私に隠し通せると思った?」

 

 刀奈の胸が言っていた、

 <もう! いっせいはほんとうにおっぱいがだいすきなんだから!>

 はこういうことか!

 まさか性癖がバレていたなんて……

 

 「ねえ一誠、あなたは『兵藤一誠は更識刀奈のおっぱいしか好きになりません!』って言ったよね?」

 

 「確かに言ったけど……」

 

 「だからもうこれは捨てていいよね?」

 

 うおおおぉぉぉ!

 だがこれはっ!

 ……俺は卒業しなければなるまい。

 

 「わかった、刀奈、捨てていい」

 

 「一誠、凄い顔だよ? 本当にいいの?」

 

 「大丈夫だ……俺は二次元の……写真のおっぱいから卒業する! だって俺には三次元の、刀奈のおっぱいがあるから!」

 

 俺はRUM-バスト・フォースを発動!

 俺は二次元から三次元にランクアップする!

 さらばだ……二次元の素晴らしきおっぱいたちよ……

 

 「……本当に一誠はおっぱいが好きなんだなー」

 

 

 

 

 そんなことがあった次の日の朝。

 俺は日課のジョギングをしていた。

 朝食を食べる前の軽い運動だ。

 今までは俺が起きるとすでに刀奈は部屋にいなかった。

 生徒会長はいろいろと忙しいから仕方ないと思っていたが……

 

 「一誠っていつもこんなことをしていたのね」

 

 「10歳くらいからずっとやっているなぁ」

 

 そう!

 今日から刀奈と一緒にジョギングだ!

 いつもジョギングがこんなに素敵になるなんて……

 

 

 ジョギングが終わったので俺と刀奈はシャワーを浴びて汗を流した。

 でも流石に一緒にシャワーを浴びる勇気はお互いにない……

  

 「シャワー空いたよ、刀奈」

 

 「ありがとう一誠。 じゃあ先に一年生用の食堂の近くで待ってて」

 

 「普通に部屋で待っているぞ? というか二年生が一年生用の食堂を使っていいのか?」

 

 「別に絶対に使っちゃ駄目ってわけじゃないから、いいから外で待ってね?」

 

 ?

 よくわからないが食堂の前で刀奈を待つとしよう。

 

 

 

 「おっイッセー、おはよう」

 

 「おはよう、一夏、箒もセシリアも鈴もおはよう」

 

 今日も一夏はモテモテだ、けっ、もげろ……

 と今までは思っていたがもう悔しくないもんね!

 俺には刀奈がいるもん。

 

 「ごめんね一誠、待った?」

 

 とか思っていたら、刀奈が来た!

 やっぱり刀奈は可愛い。

 

 「全然待ってないよ、か……楯無」

 

 危ない危ない。

 でも刀奈がやりたかったのはこれか。

 デートじゃないんだから……ちゃんといつか刀奈とデートをしよう。

 どこぞの堕天使と違って、デートが終わったら殺されるわけじゃないんだし。

 

 「イッセー? この人は?」

 

 「ああ、そう言えば初対面だったな、この人は俺のルームメイトで――」

 

 彼女の、と言いかけたが

 

 「生徒会長の更識楯無よ♪ よろしくね、一夏君♪」

 

 刀奈の声で遮られてしまった。

 

 その時箒、セシリア、鈴に電流が走るっ!

 三人の顔にはまた新たな敵か……!? と書いてあった。

 ……はぁ。

 

 「楯無」

 

 「なに? いっ……!」

 

 今日は俺からキスをした。

 刀奈、お前の弱点は分かっているんだぜ?

 思いっきり舌を吸われるのが弱いよな。

 俺は刀奈をたっぷり堪能したあと、こう言ってやった。

 

 「楯無、俺以外の男に色目を使うな、お前は俺の女だ」

 

 一夏だけには刀奈を取られたくない。

 

 「……うん」

 

 「は、破廉恥なー!」

 

 そんな箒の絶叫が聞こえた。

 

 

 

 

 「なるほど、更識さんはイッセーさんの彼女だったのですね」

 

 「そういうことだ、楯無は俺の彼女だ」

 

 「知らなかったなぁ、いつの間にイッセーに彼女が……」

 

 「最近のことさ、だから箒、セシリア、鈴、安心しろ楯無は新たな恋敵じゃないから」

 

 三人ともそこはホッとしたようだった。

 

 「だがいきなり……キ、キスをするとはどういうつもりだ! 破廉恥な!」

 

 「見せつけただけだぜ? 楯無は俺の彼女だって」

 

 「もう! 早く朝ご飯食べよう、ね!」

 

 刀奈は可愛いなあ。

 最高の彼女だ!

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