インフィニット・ブーステッド・ギア(凍結中)   作:空振り

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前書きを使った人物紹介のコーナー

兵藤一誠

本作の主人公で転生者。
d×d本編での死亡フラグを乗り超えるため鍛えまくっていたら、いつの間にか人間をやめていた男。
ISはにわか知識しかないがこの世界のISコアの秘密に気づいている。


第四話

 「イッセー、さっきはありがとう」

 

 一夏にお礼を言われた。

 

 「俺は言いたいことを言っただけだぜ? なに勝手にやりたいことをやっただけさ」

 「でもさ、俺なにも言い返せなかったんだ、それをイッセーが変わりにやってくれた、勝手にやっただけっていうなら俺も勝手にお礼をいうぜ」

 

 そんなつもりはなかったんだがね?

 

 「たけど俺を身代わりにしたのは別だ、そこを許すつもりはねえぜ」

 

 「ははっ、スマンスマンでも嘘を言ったつもりはないぜ? ISの操作に関しては俺よりも一夏のほうが上手だろうからな」

 

 山田先生に負けたのが影響しているのか、俺には専用機の話なんて出ていないからな。

 まあ元々何の後ろ盾もない一般人とあの織斑千冬の弟、どっちがいいかなんて考えるまでもないけど。

 

 「クラス代表決定戦のサポートはしてやるから安心しろよ、ISの操作はともかくISの知識は一夏、お前ほとんどないだろ? 俺の復習ついでに教えてやるよ」

 

 「それ本当か!?」

 

 「本当だともあの電話帳の解読、手伝うぜ」

 

 ん?

 どこからか視線を感じる……

 

 「ああ、よかった二人ともまだいましたね!」

 

 この声は山田先生。

 

 「どうしたんですか?」

 

 「あなたたちにこの寮の鍵を渡すのを忘れていて……でも二人ともまだ教室にいてよかったです」

 

 「鍵? 何の話だ?」

 

 そういえば一夏はこれから強制的に寮暮らしが始まるのを知らないんだったな。

 

 「織斑君と兵藤君には今日から寮で生活してもらいます。これはその寮の部屋の鍵ですね」

 

 「あれ、俺の部屋ってまだ決まってないって話じゃ? 確かしばらくは家から通えって言われたんですけど」

 

 「そのことなんですけど部屋割りを無理矢理変更することでなんとか解決しました。その、あなたたちは事情が少し複雑なので、今日から学園内の寮で生活してもらいます」 

 

 事情が『少し』複雑ねぇ。

 間違いなく少しってレベルじゃないよなそれ。

 

 「え、でも俺荷物とか無いんですけど」

 

 「それなら私が持ってきてやったぞ」

 

 「あ、千冬姉」

 

 ガスッ!

 

 絶対に出席簿から出ていい音じゃない。

 

 『シュッセキボという名の我々の知る出席簿とは違う物体なのかもしれんな』

 

 まじでそんな気がしてきた。

 

 「織斑先生と呼べと言っているだろう馬鹿者が、まあ着替えや携帯の充電器ぐらいだがな、ありがたく思えよ?」

 

 「は、はい、織斑先生……ありがとうございます」

 

 哀れ一夏、まあ姉に逆らえる弟ってあんまりいないよな。

 鍵を見るとどうやら一夏は原作と同じナンバー、俺は1001号室のようだ。

 

 「兵藤君の部屋は寮長室の隣ですよ」

 

 「ちなみに寮長は私だ」

 

 ズボラ人間の隣の部屋か……

 

 ドガスッ!

 

 「邪念を感じたのでな」

 

 理不尽だ……!

 

 

 

 

 「でもなんで急に……」

 

 「俺たちの身の安全を守るためだろうな」

 

 頭をさすりながら聞いてきた一夏に俺は答える。

 

 「分かるのかイッセー?」

 

 「ああ、こうなることはわかっていたから、あらかじめ荷物は持ってきておいたんだ」

 

 「あ、兵藤君の荷物は部屋に置いてありますよ」

 

 「ありがとうございます、山田先生」

 

 職員室に置かせてもらってたんだけど、いつの間にか部屋に移動しておいてくれたようだ、有難い。

 

 「なあ一夏、もし俺たちが学園の外に出たらどうなると思う?」

 

 「そりゃあ……またマスコミに囲まれるのか……」

 

 「マスコミ、まあましな部類だな、でも最悪過激派の連中に殺されるかもしれないぜ?」

 

 「殺される!?」

 

 んなあほな、みたいな顔をしているがあながちあり得ない話でもないんだぜ?

 

 「女尊男卑思想に染まった連中はISを女だけの物と思っている、だが俺たちの存在がそれを否定してしまった、これは分かるな?」

 

 「それは分かるけど、でもいきなり殺すって……」

 

 「そいつらからしてみれば俺たちは目の上のたんこぶ、邪魔だろうし憎たらしいはずだ、文字通り『殺したいほど』にな」

 

 一夏は黙りこんでしまった。

 流石に言い過ぎたか?

 いやむしろ楽天家過ぎる一夏にはこれくらいでちょうど良いのだろう。

 織斑先生がなにも言ってこないし。

 

 「俺たちははぐれメタルもびっくりの希少生物ってことだ、そうですよね? 先生方」

 

 「ええまあ……、あっ大浴場のことを忘れていていました! 学年ごとに使用時間が限られている大浴場がありますけれど二人はまだ使えませんので個室にあるシャワー室を使ってくださいね」

 

 「え、なんでですか?」

 

 原作通りとはいえ一夏ェ……

 

 「一夏、お前は男の中の男だったんだな……! 女子の裸体のためにこの後の学生生活を犠牲に出来るとは……敬礼と共に送り出してやる、逝ってこい!」

 

 「いや、違う! 入りたくないです! 本当です! 結構です!」

 

 そんなに強く拒絶しなくてもいいのに、素直じゃないんだからぁっ!

 

 「ええっ!? 織斑君、女の子に興味がないんですか!? そ、それはそれで問題の様な気が」

 

 周りで見ていた女子生徒たちはその会話だけを聞いていたらしく、ざわつき始める。

 

 「織斑くん女の子に興味ないって!」

 「きたっ! きたわよ! 兵藤×織斑の時代が!」

 「いろいろとみなぎってきた! 今年の夏はこれできまりよ!」

 「あなたたち甘いわね、兵藤×織斑? 違うわ時代は織斑×兵藤よ!」

 「え、でも兵藤君は攻めじゃあ?」

 「世の中には襲い受けや誘い受けという物があるのよ」

 「先輩! いえ師匠! 一生ついていきます!」

 

 頭痛い。

 俺はなにも聞いていない、聞いていない。

 聞いていないんだあああぁぁぁ!




主人公たちを見つめていた謎の視線……
一体何モッピーなんだー(棒)
というわけで掃除用具さん出番ですよ
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